新年早々、坂東玉三郎様の「阿古屋」
玉三郎様が、お琴、三味線、胡弓を演奏されて、音曲の調べにのせて、たっぷりと魅せます。
二月は、片岡仁左衛門様の「女殺油地獄」
私がずいぶん若いころ、片岡「孝夫様」演じるこの作品から衝撃を受けました。
主人公の衝動性、家族に暴力を振るい、周囲にも因縁つけて喧嘩、賭け事と借金、そして強盗殺人
他者の情に鈍感で、自分の激情のまま行動する犯罪者の心理や言動を、近松門左衛門は洞察しており、
孝夫様の迫真の技に、圧倒されました。
久しぶりに拝見する、仁左衛門様となられた今も、スゴミがありました。
三月は、玉三郎様の「二人藤娘/日本振袖始」
藤娘は、玉三郎様と若手の競演で、
同じ手の所作でも、若手は右から左への移動で、「教わりました」通りの動きで、
玉三郎様は、指先から音曲の調べが流れ出るように、緩急や抑揚が表現され、ふわっと浮いた手の先に、何かが見える。
顔の向き、まばたき、まぶたの伏せ具合、すべてが音楽の流れに合って、心に染み入るばかり。
お次の振袖始では、玉三郎様は、恋に破れた怨念から八岐大蛇(ヤマタノオロチ)となった姫の役、
人身御供の美しく若い女性を喰らい、素戔嗚尊(スサノオノミコト)と戦います。
八つの酒壺を次々飲み干していく様、8つの頭を持つ大蛇に変身し、大立ち回り、呪いをかける様、
笛と太鼓の「ぴー・・・ どどどんどんどん」がオドロオドロしく、足で床を踏み鳴らす「どんどんどん」も効果的で、
身を乗り出して、見入ってしまいました。
無声映画における弁士のようなお囃子とお唄によって話が展開し、役者もミュージカルのように唄って踊って決めセリフを放つ。
いやあ、楽しいですね。
やはり、「日本の宝」ですね 。
今年度は、5月から始まります。
帰宅した後、クイックルワイパーを藤の枝に見立て、「たたん~たあたん~」しばし余韻に任せて踊る私でした・・・
玉三郎様が、お琴、三味線、胡弓を演奏されて、音曲の調べにのせて、たっぷりと魅せます。
二月は、片岡仁左衛門様の「女殺油地獄」
私がずいぶん若いころ、片岡「孝夫様」演じるこの作品から衝撃を受けました。
主人公の衝動性、家族に暴力を振るい、周囲にも因縁つけて喧嘩、賭け事と借金、そして強盗殺人
他者の情に鈍感で、自分の激情のまま行動する犯罪者の心理や言動を、近松門左衛門は洞察しており、
孝夫様の迫真の技に、圧倒されました。
久しぶりに拝見する、仁左衛門様となられた今も、スゴミがありました。
三月は、玉三郎様の「二人藤娘/日本振袖始」
藤娘は、玉三郎様と若手の競演で、
同じ手の所作でも、若手は右から左への移動で、「教わりました」通りの動きで、
玉三郎様は、指先から音曲の調べが流れ出るように、緩急や抑揚が表現され、ふわっと浮いた手の先に、何かが見える。
顔の向き、まばたき、まぶたの伏せ具合、すべてが音楽の流れに合って、心に染み入るばかり。
お次の振袖始では、玉三郎様は、恋に破れた怨念から八岐大蛇(ヤマタノオロチ)となった姫の役、
人身御供の美しく若い女性を喰らい、素戔嗚尊(スサノオノミコト)と戦います。
八つの酒壺を次々飲み干していく様、8つの頭を持つ大蛇に変身し、大立ち回り、呪いをかける様、
笛と太鼓の「ぴー・・・ どどどんどんどん」がオドロオドロしく、足で床を踏み鳴らす「どんどんどん」も効果的で、
身を乗り出して、見入ってしまいました。
無声映画における弁士のようなお囃子とお唄によって話が展開し、役者もミュージカルのように唄って踊って決めセリフを放つ。
いやあ、楽しいですね。
やはり、「日本の宝」ですね 。
今年度は、5月から始まります。
帰宅した後、クイックルワイパーを藤の枝に見立て、「たたん~たあたん~」しばし余韻に任せて踊る私でした・・・