智の庭

庭の草木に季節の移ろいを感じる、日常を描きたい。

アイスランドを旅するー7日目、ブルーラグーン温泉へ

2017年01月29日 | 海外旅行
アイスランド北東部から、北部中央の町アークレイリに向います。

途中の、ゴーザフォスの滝。昔、キリスト教に入信する際に、それまで信奉してきた神々の像を、この滝に投げ捨てたそうです。



夫が、「オレがあの位置に立つから、あの辺から撮ってくれ」と決めポーズの撮影ミッションを受け、

私、かなり下流まで下がって、上流の断崖絶壁頂上に立つ夫を撮影する。



私は、閉所恐怖症と高所恐怖症のため、断崖絶壁系の場所は苦手で、腰が引けるのだ。

下流に向って散歩する。



路傍の石に、白いコケとヒースの花が、滝のしぶきをかぶって、きらきら輝く



北部最大の滝と別れをつげて、アークレイリの町でランチ。



家々がカラフルで、木々の紅葉と相まって、安野光雄画伯の童話の世界のようです。

ランチでは、名物のロブスター「アカザテナガエビ」の料理を食しましたが、大変美味しかったです。

ロブスターは大味なイメージがありましたが、北極海で育ったこちらのは小ぶりで、うまみも甘味も濃厚で、また食べてみたくなる一品です。

アークレイリの空港から、南西部のケフラヴィークの空港へ移動。



スチュワーデスさんが、長身9頭身、金髪隻眼のすこぶる美人で、思わず「美人ですね!」と褒めますと、笑顔で返礼。


隣席に同行のツアー客が座り、彼女の愚痴話を聞く。

なんでも母娘二人で来たかったのに、夫が付いて来て、本当に不愉快極まりない・・・そうです。

彼女の夫の無神経ぶりを聞かされ、「歳を経て、仲の良くない夫婦も、このようなツアーに参加するんだ・・・」など感じたものです。



ケフラヴィークの空は晴天。一路、温泉「ブルーラグーン」を目指します。



さすが、国際空港に近い立地のため、国際色豊かな温泉で、施設も大きく充実して、様々な言語が入り乱れ混雑しています。

男性陣は着替えが早く、いち早く温泉に浸かって、後から遅れてくる奥方を、今か今かと待ち受けている風で、

出入り口付近は、様々な人種の男性が、更衣室から出てくる女性を見つめていて、混んでいます。

なんだか「南極ペンギンのオスの群れ」を彷彿させ、おかしくなりました。

海でお腹一杯になったメスが戻り、抱卵の交代するのに、オスが首を長くして待っている姿です。


夫はハゲて、いや、「スキンヘッド」なので、一瞥してすぐ発見できますが、私がカメラを持って撮影していると、

手を振って「おーい、ここだ~、寒いから、早くはいろ~」と声を掛けてきます。

私は、カメラをしまって、夫と合流します。お湯は程よい温度で、足元が温かく、気持ち良いです。

昨日のミーバトン・ネイチャー・バスより、温泉が楽しめます。


ケイ素を含んだ温泉の泥を、顔に塗ったりする様ですが、私は肌がガサツクので、しませんでした。

昨日のミーバトンでは、ご婦人方と合流しておしゃべりしましたが、今日は、夫が私と二人で静かに過ごしたい様で、

二人で温泉に浸かり、歩きながら、あれこれ旅の話に花を咲かせました。


お食事の話。 

連日のバイキングで、ホテルが異なっても、同じようなものしか供されず、飽きた。まるで、給食センターから提供されているみたいだ。

だけど、アカザテナガエビは、青森のボタンエビに並び賞される味だね~


ツアー客の話

私たちのこれまでの旅のスタイルは、自分たちで企画した自由旅行であり、今回初めての団体ツアーを体験して、

毎朝、毎昼、毎晩、狭いテーブルで、誰かと相席になり、最初は人間ウォッチと面白がっていましたが、

段々、クセの強い人達にうんざりして、避けるようにテーブルを選びましたが、避けきれるものではありません。

我が強く説教調の高齢男性、旅自慢の田舎者夫婦の無礼な振る舞い、負けず嫌いの高慢不遜な女性、風変りな夫婦などなど・・・

その中でも、旅慣れた雰囲気のいかにも富裕な高齢の親子がいらして、ツアーの団体の中で、あまり他と親しまない様子が、目を引きました。

次回このようなツアーに参加するときは、この親子の賢い振る舞いを参考にしよう、ということに意見が一致しました。