上海から揚子江沿いに100KMほど内陸の都市に住んでいた頃、10年前の話です。
上海の緯度は、日本の鹿児島とほぼ同じなのですが、
日本は島国で、海が直ぐ傍にあり海風山風が吹いて、無風の日を探すのは難しいでしょう。
中国は桁違いに広大な大陸で、冬になり寒気団が安定すると、風が無い日が続きます。
内陸奥から冷気がジワジワ押し寄せ、-10℃にまで気温が下がり底冷えが厳しく、暖房します。
そこへ車の排気ガスや、工場の排煙が加わり、風が無いため停滞し、
更に、空から蓋をするように、揚子江や湖沼から霧が立ちこめ、これも滞留して、
暗い灰色の濃霧に、日中でも覆われ、視界が悪く、
外出すると、頭痛がして、目がチカチカしたものです。
あれから10年経ち、中国全土に工場が立ち、車が一層普及して、市民は石炭で暖を取り、
汚染された空気の塊は、朝鮮半島へ、そして日本列島にまで押し寄せるまでになりました。
小学生六年のとき、図工の課題で「未来を描く」ことになり、
私は、都市や建物群がドームで覆われ、外気の亜硫酸ガスから守らないと、生きていけない未来都市を描きました。
放射能、酸性雨、汚染された空気・・・現実味を増して、恐ろしいです。
上海の緯度は、日本の鹿児島とほぼ同じなのですが、
日本は島国で、海が直ぐ傍にあり海風山風が吹いて、無風の日を探すのは難しいでしょう。
中国は桁違いに広大な大陸で、冬になり寒気団が安定すると、風が無い日が続きます。
内陸奥から冷気がジワジワ押し寄せ、-10℃にまで気温が下がり底冷えが厳しく、暖房します。
そこへ車の排気ガスや、工場の排煙が加わり、風が無いため停滞し、
更に、空から蓋をするように、揚子江や湖沼から霧が立ちこめ、これも滞留して、
暗い灰色の濃霧に、日中でも覆われ、視界が悪く、
外出すると、頭痛がして、目がチカチカしたものです。
あれから10年経ち、中国全土に工場が立ち、車が一層普及して、市民は石炭で暖を取り、
汚染された空気の塊は、朝鮮半島へ、そして日本列島にまで押し寄せるまでになりました。
小学生六年のとき、図工の課題で「未来を描く」ことになり、
私は、都市や建物群がドームで覆われ、外気の亜硫酸ガスから守らないと、生きていけない未来都市を描きました。
放射能、酸性雨、汚染された空気・・・現実味を増して、恐ろしいです。