智の庭

庭の草木に季節の移ろいを感じる、日常を描きたい。

アイスランドを旅するー4日目夜、オーロラの大爆発

2017年01月16日 | 海外旅行
突然始まりました。


その前・・・夕方、明るいうちに、オーロラ撮影に適したポイントを探し回り、お夕食を済ませ上着を羽織って待機しました。

星は瞬くのですが、オーロラが現れません。

あれがカシオペア座、これが北斗七星、ということは北極星、ポラリスがあれ・・・天空高く位置しています。

ああ、理科の教科書に書かれていた通り、北極点に近づくにつれて、天の回転軸は地平線から頭上の頂点に近づく・・・

満点の星空を目前にして、星座表を甥っ子から借り受けずに来たことを、後悔します。


9時過ぎ、9時半過ぎ、体が冷えてきたので、ひとまず部屋へ戻ります。


夫は、お酒も入り、眠いと言って、ベッドでダウン。

私も、シャワーでも浴びて眠るか・・・と服を脱ぎ始めたら、「ワーーーー」という大きな歓声が外から飛び込みます。

電気を消して窓に駆け寄り、カーテンに頭を突っ込み、見ると、スザマシイ閃光が夜空を割き・・・

夫に「明ちゃん、起きて、ただ事ではない、オーロラが、もう、すごいよ!!!」

急かして、服を着させ、カメラをつかみ、外へ走り出ますと、



幾筋もの強い光が天空を駆け抜け、



直線的な閃光が、渦巻き始め、



カーテンのように幅広く拡がり、揺らぎはじめ、



目の前、そして頭上を仰ぎ、振り返っても、どこもかしこも、あちこちで渦巻きが生じ、

息をのみ、鳥肌が立ち、その場に立ちつくし、撮影ポイントに移動することもできず、



もう、圧倒され、なすすべもなく、カメラでとらえ切れず、ただ、この目で収めていました。



30分ほども続いたでしょうか、

最後、大きな一つの渦巻きとなり、渦が拡がり傘のように空全体を覆いかぶさり、

さーっと静かに消えて、終わってしまいました。

撮影ポイントまで移動し、残照をカメラで収めてみました



そして、また、満点の星空に戻っていました。


感動のあまり、寒さを感じません。余韻に浸ります。

この凄さは、言葉では表し切れません。

まさに、一生に一度の経験でした。

アイスランドを旅するー4日目ー

2017年01月15日 | 海外旅行
アイスランドの東部へひたすらバスは走ります。



北緯66度と緯度が高いためか、朝日や夕方の光の加減や、広がりが、日本とは異なります。

東部は火山によって形成された、新しい土地で



斜面には植物も生えていない。

更に進むと、馬とバットマンの姿をした山が遠方に、



左手のギザギザした山が、バットマン



手前の白いマシュマロのようなものは、干し草を集めたもの。

羊が人口より多く放し飼いにされ、干し草の丸めたものが、巨人のマシュマロと呼ばれ、至る所に転がっていました。

ようやく、人の住む港街にたどり着いて、ランチ



南東の端から北上をして、今夜の宿に夕方到着



上と下はパノラマでつなげたイメージでご覧ください



この川幅の広い一帯は、カナダの紅葉の美しいロンシャン街道を意識して、高木の植林を進めたそうです。



夕焼けが美しく、晴れ間も見えて、もしかしたら、今夜はオーロラが見られるかも・・・・

アイスランドを旅するー3日目ーオーロラ

2017年01月13日 | 海外旅行
初日の夜、肉眼でぼんやり霞のように見えたオーロラに、いささか拍子抜けしました。

ところが、2日目の夜は、前夜より強くはっきりと見えるようになってきました。

オーロラを観察するためには、雲が邪魔になります。

そして、アイスランドという北海道を2回りほど大きくした島は、メキシコ湾海流と大西洋を渡る風の影響で、天候が安定せず、

朝、昼、晩、と天気がコロコロかわり、先が読めないのが特徴だそうです。

3日目の夕方、



夕焼けが美しく、晴天が見えます。

もしかしたら、今晩がオーロラが見えるかもしれない・・・

と気もそぞろに、夕食後、外でうろうろしていたら、9時半頃でしょうか、



一筋の強いせん光が走り、光の線から、カーテン状に広がり、揺らめき始めました。

シャッター速度15秒。他の観光客のフラッシュにも負けず、撮影できるほど、肉眼でもはっきり見える強い明るさでした。

皆、興奮して、シャッターにおさめます。

短い時間でしたが、すごい、これがオーロラなのか・・・と感動しました。

しかし、この感動をもう一度・・・・と皆さん、夜更かし、夜回り、私も睡眠不足に陥ります。

昼は昼で見どころ満載なのに、夜は夜でオーロラが待ち受けるなんて、時差ボケもつらいのに、いったいいつ寝ればいいのやら・・・

アイスランドを旅するー3日目ー氷河

2017年01月13日 | 海外旅行
今回のツアーは、JTBがANAの767型をチャーターし、ほぼ満席ですから、530名ほどの参加者がいます。

更に6コースほどに分かれており、私たちは首都レイキャビックから東回りで北へ毎日バスで移動し、ほぼ4分の3周するツアーを選びました。

バスで南東部へ向かう途中、車窓正面に氷河を湛えた峰々が見えてきます。



ちなみに、この草原の平地も、一昔前までは氷河に覆われていたそうです。

氷河が台地を削りながら土を押し出し、そして融けて引き下がったため、大地が波打っている様に見えます。



バスを降りて、氷河にハイキング。一面草原ですが、ここも氷河に覆われ、右手奥の海へ達していたそうです。

歩くと、路傍の石やコケに目が止まります。



このハイキングコース、年々、長くなっているとのこと。つまり氷河が後退しているとのこと。



氷が黒いのは、岩肌を削り岩が付着したため。

更に歩くと、



融けて、氷河湖が形成されているところもあります。

バスで移動して、



海辺に氷河が流れて、波に打ち上げられています。



砂浜の砂は、ハワイ島の黒色海岸と似たような黒い砂粒です。

ハワイ島のキラウエア火山もサラサラと流れ出る溶岩ですが、こちらも似ているとのこと。

こちらは、氷河観光船があるほどに大きくなった氷河湖



船に乗っても、氷河に近づくことはできません。



亀裂が突然崩壊して、津波が発生すると、観光船は無事ではいられません。

スフィンクスのような氷河のかけら



がりがり君のソーダ味を思い出す、何とも言えない青。長い年月に厚く重なって、自重で空気が抜けて、このような色になるそうです。



手放しで、美しい、と感じられない、複雑な心境です。


アイスランドを旅するー植物編

2017年01月12日 | 海外旅行
アイスランドの9月下旬は秋の紅葉の時期です。



草紅葉が原風景でして、



岩場に張り付くように



白いコケや



高山や植生限界地帯に生える地被性のツツジ、ツゲ、ヒペリカムの仲間が見られます。

水の多いエリアでは、樺の仲間で、白樺やダケカンバのように高木にならず、灌木のままの樺の一種



ナナカマドの実が、日本のに比べて大きい



後で説明を受けましたが、アイスランドでは日本を含む世界各地から、植物を60種ほど貰い受けて各地に植栽して、植生を増やしたそうです。

本来は、灌木、草やコケ類しか無かったそうで、高木は外国から持ち込まれたものだそうです。


アイスランドを旅するー2日目ー間欠泉と滝

2017年01月11日 | 海外旅行
さて、ギャウを見たお次は、間欠泉。10分から15分に1度、噴出します。

噴出したあとは、へこみます。


翌日氷河を見ますが、降雨降雪に恵まれ、火山があり、地溝帯がある、となると水は豊富でして、




そして滝

次々と無数の滝が、台地から低地へ流れ落ち、まさに滝銀座。

だんだん、滝に対する免疫がついて、感動が薄れていきます・・・

立ち寄りました小さな教会、ステンドグラスの幾何学模様に光がさして、美しく壁に投影されています

民族博物館に寄りましたが、北欧のバイキングと先住のケルト民族が混ざり合い、

古民家は、どこにでもある石を壁として、玄関扉や窓の材料となる木材について、高木が自生し無いので、

浜辺に流れ着いた流木が貴重品で、昔は流木の所有を巡って殺しあうことがあったとのこと。

アイスランドを旅するー2日目ギャウ

2017年01月11日 | 海外旅行
さて、今回の旅の目的は、地溝帯、大地が生まれるところを見る でした。

私が高校生の頃、プレートテクニクス、大陸移動説が紹介され、ゴンドワナ大陸が分かれ、アトランティス大陸が沈んだ話に、目を輝かせ、

最新学説が掲載されたサイエンスを夢中に読んで、東大の地球物理学に進学したい・・・など夢見た時期がありました。

ですから、アイスランドは大陸が湧き出るところとして、一度は見てみたい・・・と願ってきました。


まず、アイスランドはこのような形をしており、中央部分に割れ目(ギャウ)が走っております。



ギャウの左側は北米大陸プレート、右側はヨーロッパ大陸プレートに分かれて、年間数センチ離れて開いていくそうです。



ギャウと火山や温泉を図解した地図




アイスランドの左、南西側に、ゴールデンサークルと呼ばれる観光客に人気のエリアがあります。

ギャウなどの特異な自然地形や温泉が湧き出る場所です。

まず、欧州プレート側から北米プレートを見渡すと、



むこうの山々が北米プレートで、川や草原は溝で、横にいくつもの断層が走るのが見えます。



アイスランドは気候条件から、低木、草やコケ類しか自生せず、地形が木に隠されず露出して観察しやすいです。

欧州プレートの台地から、溝へ降りていきます。様々な国の人々が観光に訪れています。



アイスランドを旅するー初日

2017年01月10日 | 海外旅行
成田を午前11時に出発し、青森から樺太、ハバロフスクへ航路は進み、

ロシアのツンドラ地帯を大河が緩やかに湾曲して流れる様を眼下に眺め、



ロシア上空を飛んでいることに、思わず「世界は概ね、平和になったんだな」などと感慨に耽りました。

20代にヨーロッパ各地へ出向いた頃、もっと南の経路をとって、ロンドンへの直行便でも15時間近く掛かった、と記憶しています。

今でも北朝鮮や中近東の上空は避けなければなりませんが、それ以上に、大国ソビエトがロシアとなって、鉄のカーテンが開いたことで、

ロシアを横切り、北極海を眺め、北欧諸国を通過して、アイスランドまで11時間の所要時刻で到着できることに、驚きました。


ビジネス・シートはサイドテーブルがあり、完全にフルフラット、身長155cmの私には十分な余裕があります。

サイドテーブル越に、左隣の夫の姿も見えず、通路挟んで右隣の人も見えず、人の気配を感じずに済みます。

眠るだけでなく、ストレッチやらヨガなど、体を動かしても、気兼ね無く出来ます。


レイキャビック郊外の空港に降り立ち、宿に向う途中、オペラハウスや教会など観光しましたが、眠たいので寝ぼけており、

宿に入り次第睡眠をとります。

夜中、目が覚めて空を見ると、



ぼんやりオーロラらしきものが見えました。

霞か雲かとおぼしきぼんやりとした筋の向こうに、星が見えます。

雲であれば、星が見えないそうで、オーロラは透けて星が見えるそうです。

テレビや映像で見る光り輝くオーロラと、ずいぶん異なるので、がっかりしました。














アイスランドを旅する

2016年12月23日 | 海外旅行
9月下旬から10月初頭にかけて、アイスランドを旅行してきました。

感動の連続で、心底圧倒されて、更に、考えることも多くて、心と頭を整理するのに時間がかかり、

ブログでお知らせする気持ちに、なかなか至りませんでした。


年末の恒例ですが、私はその1年の写真を、アルバムに編集します。

写真には手記やメモを添えて、年月を経ても、夫と共に、想いだせるように工夫をしております。

その流れで、ブログにも記そうと思い立ちました。


4月に入ってJTBから一冊のパンフが送られてきました。

目を通した夫が、「アイスランドに行くぞ!明日、申し込みに行くぞ!」

「えっつ!?」私は既に読んでいましたので、

「フライト13時間だよ、体力的に、無理・・・」と抵抗しましたところ、

「ビジネスクラスにすればいい」と夫が反論します。

「その値段で、ハワイに3回行けるじゃない。その方がいい。」

と寒いと神経痛で苦しむ私には、高いお金を払って痛みに苦悶する旅に行きたいとは思えません。

「一生に一度の旅だよ。今しかないよ!」と食い下がる夫。

確かに一理ある。年齢が上がる一方、体力的に今がギリギリかも・・・・


翌日、JTBの窓口に行くと、そのコース、既にビジネスクラスとプレミアム・エコノミーは満席で、

ファーストクラスとエコノミーしか空きがありませんでした。

このツアーは、ANAチャーター、直行便を売りにしており、

折しもパリでテロがあり、治安の良さを考えて島国アイスランドの人気が高まり、

9月の彼岸前後のツアーと下旬出発のツアー、2コースしか用意されておらず、

あちらこちらに旅慣れた熟年層が、「最後にとっておいた」アイスランド・・・的な位置づけだそうで、

ビジネスが真っ先に売り切れたそうです。


費用は各々が負担することになっている我が家では、私の方が懐事情は厳しく、

コツコツ1年かけて貯めたヘソクリを放出する気になれず、

「明ちゃん、ファーストで行ったらいいよ。私はエコノミーで行くから。」と申しますと、

「そう言って、オマエが具合悪いだ、なんだの言って、結局、席を譲って交換する羽目になるだろ~。」

「私、ファーストに行かないようにするよ」

「そうは言っても、体裁悪いだろ~」確かに。

夫はファースト、妻はエコノミー、だなんて、夫が白い眼で見られるし、途中交換しても、私は肩身が狭い。

差額は俺が出すよ~なぞと言う親切心は無く、ファーストに応じろ、という無言のプレッシャーに負けた私。

「じゃあ・・・ファーストでいいよ・・・」と清水の舞台から飛び降りる感覚に襲われる。


5月に開催された旅の説明会で、夫婦二人で出席し、私は沢山質問をしました。

そこでも空席情報を確認しますが、全席、満席状態でした。


いよいよキャンセル料金が発生する2か月前、夫が低い声で「策を練った」と言います。

「ファーストをキャンセルして、ビジネスのキャンセル待ち一本に絞ろう。

そうすれば、JTBもビジネスのキャンセルを、優先してウチに回すだろう。」

なるほど、さすが自営業の社長、などと肯いて、翌日、私が手続しました。


キャンセル期限前日、JTB担当の女性が明るい声で、「取れました~」

内心、旅行が取りやめになることを願っていました私、複雑な思いでした。


それから、2か月の間、TVのアイスランド特集を見たり、本をあさったり、

1か月前には、残暑厳しい中、真冬の荷物を大中小のスーツケースに汗だくになりながら詰め込み、

体調壊したとき用の非常食(おかゆ)、食が合わないとき用のスープ類、薬各種、カバンがパンパンに膨れ、

9月の土曜・日曜の度に、開けては閉め、足りないものを買い物に行き、これ以上はもう考え付かない、という状態になって、

当日を迎えました。




グアムでの食中毒、海外で医療を受けるには?

2016年01月19日 | 海外旅行
グアムで食中毒に合い、AIUが紹介する病院にかかり、その病院の医療サービスについて、疑問を抱きました。

では、今後どうしたらいいのか?   とくと、考えました。



今までは、「万一の時は、保険のフリーダイヤルに相談して・・・」と、そこで思考停止していましたが、

保険会社の提携先病院が、「口八丁の営業力だけはある藪医者」である可能性を、今回学びました。

AIUを辞めて、東京海上火災など他の保険会社にしたところで、現地で紹介される先が同じようなので、何ら、解決になりません。



そこで、在グアムの総領事館のサイトを調べると、医療機関が紹介されています。

更に、在日グアム政府観光局にも問い合わせましたところ、信頼されている医療機関や、当地の医療事情を詳しく教えて下さいました。

大変有益な情報だと思います。

しかし、医療機関にも祝祭日がありますので、注意が必要です。


今後は、「もし、万一のときは、保険に頼る」

ではなく、あらかじめ大使館員など駐在員が通う信頼できる病院を調べ、祝日夜間の対応も調べてから、海外へ旅行しようと決めました。

医療費用は後で保険精算すればいいのです。


今回の一件では、政府観光局にも相談しましたら、そちらから現地の衛生局に通報してくださいました。

「公衆衛生局が、追加調査するか否かまでは、観光局には強制力はありませんが・・・」と前置きされましたが、 

私も、「日本でも、個人や病院が保健所に通報しても、その後、保健所が対応するか否かは、保健所の判断に委ねられるのと、同じですね」

と応え、「親身に、迅速に対応してくださって、本当にありがたく思います」と感謝を伝えました。


私は、軽微な問題を見過ごすことが、命に関わる重大事件を引き起こす原因になると考えますし、

見過ごすのではなく、「とりあえず、一言申し上げる」人間が、世情の悪化を食い止める、と信じます。

意識喚起は、「あなたを、あなたの行いを、見ている人がいるのだ」と安易に流れる人を、押しとどめるのだと、思います。


昨今のバス事故も、運転手の能力不足を懸念する声が、以前よりあったようですが、

結局、「他人事」として、ものを申さない人々が増えて、重大事故を招いたと見受けます。


我が事のように親身に感じ、共に考えることは、大切なことですが、難しいことで、

これも、すこしずつ、一生かけて学んでいくことなのでしょう。

グアムでの食中毒、AIUの対応

2016年01月18日 | 海外旅行
さて、私の要望・苦情を受けて、AIUが、現地代理人に問い合わせしたところ、次のような回答をよこしました。


① まず、私たちが案内されたクリニックは、アメリカン・メディカル・センター・グアムという病院であり、

現地代理人は、JIS という保険代理店の現地代理人であると同時に、このセンターの一員であること。

② 現地では、日本人観光客を中心に、年末からノロウィルスの発症がみられ、私たちもノロと診断し、「なんなら診断書を書いてもいい」。

③ 「ノロは日本人観光客が日本から持ち込んで、現地の食中毒が原因ではない、こちらの公衆衛生は日本より進んでいる」とのことでした。


現地の意見を鵜呑みして、そのまま私に伝えるAIUの某担当は、

「私たちは、保険金を支払うが、現地の医療サービスの内容、医療過誤などに対しては責任をもたない、現地と直接交渉してくれ」と。


これに対して、反論しました。

AIUは、緊急時のコールセンターを用意し、ここが紹介する病院や医療通訳を提供するサービスを行っている。

どこの病院を紹介するか、信用調査も含めてAIUが決めたはずで、

そういうAIUへの信頼に対して、私たちは保険料を支払って加入した。

その現地世話人やAIUが紹介した病院に問題がある場合、AIUが責任もって対応し、現地を指導すべき。

と一喝し、

現地の反論を、AIUとして何ら評価を下さず、そのまま伝言するあなたでは、この問題の本質が見えない。

もう一度、相談窓口の担当H間氏に差し戻すよう、指示しました。


そして、そのH間氏と話しました。

② 「ノロウィルスの診断書を書いてもいい」との発言は、病原検査をしていない現状では、あくまでも「推定」であって、

検査をせずに診断を確定する行為事態、いかがなものか?

③ 「日本人観光客が持ち込んだ」と決めつけているが、医師も現地世話役も、私たち患者に対して、

「いつ、グアムに来たか?」という質問も、「どこで食べたか?」「何を食べたか?」という質問を含めて、一切していない。

しかも、ノロは調理人が掛ると、食中毒の発生源になりうることは、一般的に知られている。

なお、ノロの潜伏期間は、厚労省のサイトによると28-48時間。

私たちは、グアムに来て4日目に発症している。


更に、JALの機内では、母のみビジネスクラス、私たち夫婦と、実家の姉たちと席は離れ、

入国審査場では、日本人の他、ロシア人、中国人、韓国人で混雑していた、

ウェスティン・ホテルの他の宿泊客は発症していない、と他の感染源の可能性が低いことを示唆し、

因みに、日本でノロに罹患したとき、保育園の甥から小学生の兄へ、しかし同居人の祖母と母親には移らず、

後日訪問した叔母の私には移ったが、私の夫には移らない、という具合に、個体差、時間差が生じるもの。

6日の午後から夜にかけて、7歳、10歳、49歳、51歳、54歳、80歳の、2世帯2家族が短期間のほぼ同時発症するのは、

食物摂取が原因と考える、つまり食中毒が原因、と推定するのが素直。


いずれにせよ、彼らの丁寧な往診があれば、年末来の流行の一部でも防げた可能性は否定できない。

推定を断定ととらえるのは、医療者として誠実な態度とは言い難い。

グアム、USAの医療レベル、公衆衛生の水準、はその程度なのか?


現地代理人はAIUのみならず、東京海上火災、あいおい日同、など大手の代理でもあり、

私たちはAIUが嫌だから、他の保険会社に加入しても、結局、現地の窓口は同じで、他の選択肢はない、ということです。

世界企業のAIUが、現地の契約相手に、モノを申せなかったら、いったい誰ができるというのです?


ご担当H間氏、肯いて下さるものの、どこに着地点を見出したらいいのか、思案しているようす。

こんなとき、私が某企業の法務では、社内の困りごとの相談相手になったように、

彼も、しかるべき部門のしかるべき人に相談すれば早いのですが、彼がそのような社内人脈を築けているか、知る由もありません。


そこで、私、解決案も提示しました。

相手は、医療従事者でプライドが高く、非を認めたがらないし、ましてはUSAは訴訟社会で、金銭補償など恐れている。

ですから、当方の言い分をAIUの言葉として現地に伝え、この情報に基づき食中毒の懸念があると判断したなら、衛生局に申し出るよう、

「AIUのご意見を承りました」と責任者にサインをもらう。


つまり、相手に義務の発生もなく、補償もないけれど、

耳痛い言葉を、耳に入れるだけで十分、との趣旨を伝えました。

AIUという大企業の看板を、私のような個人の声をつぶすために使うのではなく、

医療従事者の意識喚起のために、伝家の宝刀を抜いて下さい、と言いました。


時間はかかりますが、善処します。と言ってくださいました。



グアムで食中毒

2016年01月11日 | 海外旅行
今年もお正月をグアムで過ごしましたが、2家族全員が食中毒に合い、悲惨な帰路になりました。

3日から7日まで、ウエスティン・リゾート・グアムに宿泊し、食事は一度の例外を除き、全部ホテルで食事をしました。

一度の例外は、5日昼2時、「藤一番」ラーメン店。

この店は、アウトリガー・ホテルやハイアット、免税店のすぐそば、メイン通りに面し、観光本には紹介されています。


それから24時間後、翌日6日の昼2時頃、7歳の甥が突然吐き、腹痛に唸り、言葉も発せない様子に、

AIU旅行保険に緊急連絡し、現地保険代理人のH氏がクリニックに連れていき、母親である姉が同行しました。

夕方のほぼ同時刻、姉と私が嘔吐と下痢、強烈な腹痛に見舞われました。

80歳の母と、10歳の甥に状況を聞くと、やはりお腹気持ち悪い、と訴えます。

この時点で、唯一気丈だった私の夫に、先ほどのH氏を呼び出し病院に到着すると、

私たちと同様に、家族単位で皆が下痢嘔吐を訴える患者で混雑し、しかも次々と増えていきます。


クリニックの対応は、吐き気止め、下痢止め、鎮痛解熱剤の処方、脱水がみられる人には点滴、重症者には病院へとのこと。

食中毒を疑う私たちの質問に対して、

「細菌検査をして原因を突き止めたところで、結果が分かるころには、皆さん日本にいますので、無意味ですね」

との回答で、「24時間(ないし36時間)以内に、食事をどこで取りましたか?何を食べましたか?」

など、発生源を特定するための質問は、ありませんでした。

「血便が出ていないから、軽症で、明日には日本に帰れるよ~、」と気楽に考えるよう言われました。


翌朝7日、夫も発熱し寝込んでしまい、私は熱で汗流しながら、夕方のフライトに備え荷物を梱包します。

皆、高熱はでなく微熱なので、なんとかフライトには乗れそうなのです。

AIU通してホテルに、部屋の利用延長の交渉をさせ、理由として食中毒を伝えました。

ホテルの宿泊支配人が日本人で、72時間以内の食事をレポート提出する義務があるので、と来室しました。


話し合いの中で、「藤一番」ラーメンのトッピング、冷えた焼き豚、メンマなどが怪しい、と推測しました。

ホテルでは他の宿泊客に、食中毒の症状はでていない、との言を信じたとして、

私たちは、藤一番での1食を除き、ホテルの外で食べておらず、

病院には、日本人が「家族単位」で同時期に発症していることから、

日本人観光客が利用するレストランである可能性が高くなります。


私は、7歳と10歳の甥、80歳の母を、命の危険に晒したことを後悔しましたが、

私たちだけならば、自己責任の反省の範囲と考えますが、あれだけの大勢の日本人患者を目にしたので、

理不尽で、納得がいかないため、AIUに苦情を申し上げました。


らかに、集団食中毒が疑われる状況下、ホテル側が72時間の食事調査をしたのに対して、

医療機関が「どこで?何を?」も質問しないのは、不十分かつ不誠実な対応であり、

彼らは、保険会社からお金が入れば十分で、大勢の患者はウェルカムでしょうが、

彼らが、早々に適切に対応して、公衆衛生局に通報すれば、かくも大勢の日本人が、被害に合わずに済んだはず。

原因や発生源の追及を放棄した結果、私たちが苦しんだのです。

早々に、現地代理人に現状調査をするよう指示し、通報すべきはするよう、指導してください、と申し上げました。




先週土曜日に連絡して、来週の火曜日に回答します、とのAIUの、のんびりとした対応に、

昨日日曜日、グアム政府観光局に、まず日本文でメールを送り、

辞書を片手に英文で作文して、観光局と、グアム州政府の公衆衛生局に、本日メールで送りました。

さて、関係者諸君が、どのような対応をされるでしょうか?



もし、発症が1日遅れて、7日のJAL帰国便の中であったら、乗客・乗務員は恐怖とパニックに陥ったことでしょう。

食中毒の嘔吐とは、風邪による嘔吐と異なり、様態が急変して、突然に噴出する様です。

私の場合、トイレで激しい下痢が始まり、甥っ子が先に吐いていたので、念のため袋を用意している最中、突然もよおしました。

そこから、1時間、下痢と嘔吐が続き、激しい腹痛に動けない有様でしたので、

あの狭い飛行機の、数少ないトイレを、私たち6人が占拠してしまったことでしょう。


もう、しばらくは海外旅行はいらない・・・そんな気分です。




GUAMでの正月

2015年01月09日 | 海外旅行
今年は、実家の家族と2日から6日まで、グアムで過ごしました。

今回は、旅行の手配を主に、書きます。


3年前の正月は、夫と二人でグアムに行きましたが、その時は、旅行代理店で「フライト+ホテル」のパッケージで申し込みました。

すでに人気のホテルは満室で、ビーチに面してはいますが、一つ格下のホテルで「がっかり」の連続で、

毎朝、毎晩、周囲のホテルで食べ歩きました。

その時の印象で、ウェスティン・リゾートが良い印象でしたので、今回はこのホテルに泊まろうと画策しました。


姉の同僚には旅行通が多く、フライトもホテルもバラバラに手配したほうがお得、という情報も得て、

トップシーズンのフライトは、姉の職場の取引先である日航系の旅行代理店で手配しました。

出国は朝便で、帰国は夕刻便、条件変更の効かないチケットで、一人10万円ほどで済みました。



次にホテルですが、ネット上では半年以上前の段階で、満室となっていましたので、

念のため、格下ですが、ホリディ・インを4日連泊で押えました。安くて、1日1万円で、4日間で4万円。

安すぎて、不安になります。


結局、2日と3日の宿泊は、先の旅行代理店が探し出したウェスティン、

後半の4日と5日の分は、ネット上で空き室がでたので、

「ロイヤル・リゾート・クラブ」というウェスティンでも上階、会員向けの部屋を個人で予約しました。

そして、先に保険として押えたホリデイ・インをキャンセルしました。


旅行代理店の「フライト+ホテル」より、トータルでお得な金額となりました。

特に、4人の家族連れである実家は、人数頭で支払う日本の旅行代理店より、一部屋当たりで勘定する個人手配のほうが、かなりお安くなります。

私たち夫婦も、「2人でもお得」でした。


しかも、私の名前で 2部屋*2泊分予約したためか、

私たちの部屋は、当初の金額のままで、1泊17から20万円はする「スイート・ルーム」に格上げサービス、

リビング・ダイニング、2箇所のトイレ付き、オーシャン・フロント、最上階の1階下、という幸運を得ました。

夫は「今年の運を、ここで使いたくない」とぼやき、年末ジャンボの当選に、運を残しておきたかったようです。



ベッドルームから、LDルームを撮影。



79才の母に、9才と6才の甥っ子がいて、行動範囲が制約され、

ほとんど、ホテルと目前の海とプールで過ごし、朝食、昼食、夕食もホテル内のレストランでしましたので、

こじんまりとまとまって、サービスもフレンドリーなウエスティンで満足できました。


母の年齢から、今回が最後の海外旅行か、と当初は思いましたが、

また、ウェスティン・リゾート・ホテルの「ロイヤル・ビーチ・クラブ」にしよう、と家族一同で感想を口にしまして、

母も、「楽だったわ」と「また来たら、次は島内一周したいわ」と意欲まんまん。

次を目指して、働いて貯金するようです。




LD奥からリビングを撮影。窓が三か所あり、明るく広いです。

ソファの向こう側に、ベッドルームとバスルーム、ウオークイン・クローゼットがあります。


台湾旅行3日目

2010年07月01日 | 海外旅行
三日目の朝は、昨夜買った果物を食した。

ドリアンは、お腹の底からカアアっと熱くなり、頭がぼーっとする。

少量で、お腹いっぱいになる。

こちらでは、椰子の実を噛んで、その覚醒作用を楽しむそうであるが、それ以上である。

ホテルの朝食で、コーヒーを飲んで、落ち着かせてみる。

マンゴー、ライチも、おいしかったが、ライチは中国本土で食べたほうが上であった。


故宮博物館は、三階のコーナーを見て時間切れ。


昼食後、土産屋に連れて行かれ、買うものもないので、周辺を散策すると、、、、

100メートルくらいの道なりに、ずーっとマッサージ屋が並び、

店頭に、黒の皮のベストに、たわわの胸を覗かせて、流し目を向ける若いお姉さんが、、、

これが、いわゆる、そうかあ、、、


桃園空港に到着し、チェックインを済ませ、

搭乗時間まで、按摩屋を探し出して、足マッサージ。


ということで、三つの目標は全て制覇して、満足した旅でした。



台湾旅行2日目

2010年07月01日 | 海外旅行
今回の台湾旅行では、大きく三つ目標を立てており、それは、、、、

マンゴーなど、果物三昧すること

植物園を見ること

マッサージを受けること、

でした。


福華大飯店の朝食では、パッション・フルーツ(百香果)が気に入りました。

皆と一緒に、九分の街へ。「千と千尋の神隠し」の舞台に使われた町並み



金山入り口に向かう途中、素敵なおうちを見かけた(陶芸のお店らしい)



台湾人経営の、台湾産ウーロン茶のお店に案内され、お土産を購入。

その後、縣泰豊(ディン・タイ・フォン)で小龍包をいただいた。

このお店、上海でおいしかったので、日本の高島屋(池袋、新宿、日本橋)でも食べたが、

味が以前より落ちて、インスタント調味料な風味がするようになっていた。

それで、本場の本店を楽しみにして来たが、さすが本物の味であった。

が、ゆっくり味わう雰囲気がなかった。

次回は11時や2時など、時間を昼時からずらした方が良さそうだ。


午後は、免税店に案内され、2時に開放された。

その後は自由行動で、板橋林家花園、南海植物園に行った。

庭園は150年前に建造されたもので、中国の蘇州の庭園の方が、趣があっていいように感じた。

マンゴーの木から、熟した実が落ちていて、

私は踏みつけて、滑って、あわや転ぶところであった。

靴とズボンが、マンゴーの黄に染まった。

私は、まだマンゴーをこの国で食していないのに。。。。

よし!この後は、デパ地下で、果物を山ほど買うぞ!


というわけで、植物園には、リスが自生



散策も終わり、いざデパ地下へ。

ドリアンの切り身と、マンゴー2種、ライチを買った。

ジューススタンドで、パパイヤミルクとマンゴージュースを飲んでみたが、

しゃぶしゃぶして薄く、つまらない味なので、処分。


夕食は「真的好」というレストランで、台湾料理をいただく。

これが、最高においしく、日本では、2から3万円はするコース料理に匹敵する味。

ふかひれスープも堪能し、マンゴージュースも完熟ストレートで、言うことなし。

スタッフの対応もよく、会社の接待で使える雰囲気であった。


夜は、ホテルのコンシェルジェのお姉さんに、

ホテルのマッサージではなく、行きつけの按摩屋さんを教わり、

足30分、全身60分、満喫した。

隣で、夫がひーひー言うのが、おかしかった。

夫は、20年前、台湾旅行で足按摩を受けて、うんともすんとも感じなかったそうだ。

今回は、相当効いたようである。


その夜は、日本VSデンマーク戦であったが、熟睡してしまった。