谷沢は論語を雑書として読むという。谷沢、渡部のふたりの人生体験をあてて考えた「論語」箴言集であり、テーマ別のふたりの軽いコラム集ともいえる。それぞれんの人生体験からこの古典を身近な読み物としたいかにもPHP的書冊。
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「日本のいちばん長い日」の脱稿のあとに山本五十六が著者の枕元に立って「あの24時間も書いてほしい」と言ったとある。山本は対米英戦争に反対の立場を鮮明にし、日米戦争は必ず負けると踏み、初戦大勝でその間の外交妥協を切言、一方で戦争回避の聖断も期待していた。
「油断」という字は油を断たれると書く。戦争を継続するには東南アジアの、満州・中国の資源確保をする必要がどうしてもある。日米戦争の背景にあるも . . . 本文を読む