八ヶ岳の麓 ログハウスの宿 Tombouctou 徒然記

八ヶ岳の麓、標高1,300mの富士見高原にあるログハウスの宿のオーナー雑記帳
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納豆菌でバラの消毒

2011-06-10 08:55:45 | ガーデニング

納豆菌の親戚のボトキラー

バラの開花は標高が高いので、東京より1.5ヶ月以上は遅れます。庭のバラもこれからが本番ですが、この時期は梅雨と重なるためバラも病気になりやすいです。オールドローズなどは初夏に1回しか咲かないものが多いので、病気で花が見えないと来年までお預けとなります。特に、この時期は低温で湿度が高いので、灰色カビ病(ボトリテス菌により花などが灰色に腐敗する)によって蕾の状態で腐敗してしまうものもあります。ボビージャームスの様に木が大きくなって、小さな房咲きの花が咲く品種がかかり易いように感じます。多分、木がこんもりとし、内側が風通しと日射が悪いためだと思います。

そこで、昨年はインプレッション水和剤という納豆菌の親戚で消毒しました。その結果、今までよりも灰色カビ病が出なくてボビージェームスに沢山の花を見ることができました。そこで、今年は同じ作用で違う銘柄であるボトキラー水和剤で消毒をすることにしました。ボトキラーの方が安のですが、小分けしてしてないのでデジタルハカリも園芸用に購入しました。 この薬剤はバラの病気の原因となるカビの菌類がバラの上で育つ前に、薬剤に含まれるバチルス菌が植物の上で病原菌の住みか、エサを先取りしてしまうものです。従って、病気になる前に散布する予防薬です。


単一6本使用の散布器

「バチルス ズブチリス」菌は納豆菌の親戚で動物には無害で、納豆の臭いもしませんので安心です。化学薬品の殺菌剤の様に耐性菌も生じないなどの利点もあります。何より、動物に有害な成分が入っていないので作業も気軽にできます。

今回は、バイオゴールドのニームオイルも混ぜました。ニームオイルはニームの木から抽出したオイルで害虫から植物を守る作用があるとされています。展着剤としてアプローチBIを加えました。

 


ニームオイルと展着剤


消毒は年2回程度しかしません。バラの本などには月に2回程度、色々な薬剤を散布するように書いてあります。しかし、バラを売っているのではないので、自然の薬剤を負担にならない程度で散布するだけです。その他に使用する薬剤はイオウフロアブルです。これは簡単に言えば温泉の湯の花のようなものでイオウの粉末です。散布の後は温泉のような臭いが少しします。今年は未だ散布していませんが、うどん粉病や黒点病用です。

一時的な効果が大きい化学製品の消毒はほとんどしないため、庭には虫などもいます。しかし、ジョウビタキやシジュウガラなどの野鳥が虫を取ってくれるため、大きく増えることもありません。以前、ジョウビタキを観察している野鳥の会の方が、ここの庭は鳥にとってはバラや草木が多くて隠れる場所があり、虫もいて絶好なところだとおしゃっていました。

 

 

 

 



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