八ヶ岳の麓 ログハウスの宿 Tombouctou 徒然記

八ヶ岳の麓、標高1,300mの富士見高原にあるログハウスの宿のオーナー雑記帳
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納豆菌の農薬

2010-06-09 23:10:40 | 日記

お客様からバラは虫の消毒や肥料などが大変でしょうとよく言われます。確かに園芸書などでは殺虫剤や殺菌剤などを予防の目的で月に何回か散布するようにと書いてあります。しかし、私はあまり農薬などの散布はしません。高原で涼しいので害虫や病気が少ないかもしれませんが、多少は虫に食われても病気になってもあまり気にしないことにしています。庭全体として自然な雰囲気で花が咲いていれば良いと考えています。
さて、先日は11ヶ月ぶりに消毒をしました。今回の消毒は納豆菌の親戚のバチルス・ ズブチリス菌を有効成分とする微生物剤です。最初に出光が開発しボトキラー、ボトピカという名称で販売しています。今回使ったのはフマキラーから販売されているインプレッション水和剤です。出光の菌とは株が異なるようです(ヨーグルトにも色々な種類があるのと一緒?)。フマキラーの製品の方が重量あたりでは安いですが、薬剤中の菌体濃度が低く、より多くの量が必要なため結果的には同じぐらいのコストになります。フマキラーの製品は4gX10包の小分けになっているので薬剤を計る手間が不要なのが便利です。この農薬の作用はバチルス・ ズブチリス菌が葉っぱの表面を先に占領して、うどん粉病や灰色カビ病を引き起こす糸状菌が繁殖し難くすることにあるそうです。したがって、悪玉菌が増える前に予防的に散布しないと意味がありません。去年は、灰色カビ病でボビージェームスの花がやられたので、今年は悪玉菌が増殖する前に散布することにしました。
納豆菌の親戚で、無害なので気楽に消毒できます。でも、納豆の匂いはしません。今回の消毒では虫除けのためにニームオイルも混ぜて散布しました。ニームオイルは農薬ではありませんが、インドで古代から使われている虫除けで人に無害のものと言われています。



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