2012/3/3 19:36
晴れの日は何となく気分が良くて、雨の日は何となく気が落ち込む……。そう感じている人は結構いますが、何でそう感じるのか不思議じゃありませんか?
実は、気分に影響を与える“自律神経”と“気圧”とに深い関係があるようです。何となくのホントの原因を探っていきましょう。
■晴れた日のほとんどが“高気圧”
高気圧とはどういう状態でしょうか? 高気圧の時は、“空気がたくさんある”状態です。たくさんあるので、空気が外側へと移動し、そしてまた上から空気が降りてきます。
次から次へと空気が降りてくる時に、“下降下流”が生じるため、空気が圧縮されて気温が上がります。
気温が上がると水蒸気が出来にくくなるので、高気圧のときは、晴れた日が多いのです。
そして、高気圧のときは空気が多いため酸素の分圧も多いのです。
■酸素が多いと興奮する?
酸素分圧が高いとは、エネルギーを燃やす酸素がたくさんある状態ということです。
酸素がたくさんあると、体を興奮させる“交感神経”が優位になります。そのため、晴れた日に、人は積極的に活動するようになります。
その逆で、低気圧ではこれと逆の現象が起こります。空気中の酸素が少ないため、酸素が行き渡りにくい状態となるため、体のあちこちに不調が出やすくなります。
また、“副交感神経”が優位になり、やる気がでなかったり、呼吸や脈がゆるやかになり、体調に変化が出やすいのです。
また、気圧が下がることでアレルギー症状もひどくなるのでご注意! 気圧が下がると体内のヒスタミンが増えます。その結果、アレルギー性鼻炎なども活発になるとされています。
また、筋肉が収縮したり、血管が拡張したり、周辺組織に浸出液が漏れ出したりします。
この“浸出液が漏れ出す”とは、イコール“むくみやすくなる”ということです。長時間の飛行機も、低気圧が続いている状態なので、むくむんですね。
以上のしくみで分かったことは、“見えない気圧に体(自律神経)がかなり影響を受けている”ということ。
体が不調なら、気分も乗りませんよね。そんな時は、深呼吸をよくして無理せず過ごしましょう。