特捜最前線日記

特捜最前線について語ります。
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第263話 痴漢になった老刑事!

2006年11月07日 23時04分26秒 | Weblog
脚本 大野武雄、監督 宮越澄

電車の中で若い娘から痴漢と訴えられた船村。新聞沙汰にすると騒ぎ立てられ、憤慨する船村だったが、同じ日の新聞に、その娘が電車内でスカートを切られたと訴える記事が載っているのを見て、不審に思う。
調べたてみると、娘は東北の寒村から幼馴染の青年二人を探しに上京しており、相談に訪れた派出所で船村を見かけていたことが判明。新聞に自分の名前が載ることで、探している青年らに気づいて欲しいと考えたらしい。「なぜそこまでして?」と問い詰める船村に、娘は「二人は人を殺しに上京した。早く探さないと大変なことになる」と告白する。青年らが狙っているというのは、同じく幼馴染である人気歌手であり、その歌手が約束を破ったため、二人が怒って上京したというのだが、肝心の約束の内容は黙して語らない。
半信半疑で歌手を訪ねた船村は、約束とは何のことかと問いただす。彼ら四人が生まれ育った村がダム工事で廃村になるため、四人が卒業記念に植えた松の木を植え替える約束をしていたのだという。その約束を守るため、イタリア行きをキャンセルすると言い出し、マネージャーを困らせる歌手。腑に落ちない点はあるものの、これで一件落着と思う船村だが、そんな矢先、青年のうちの一人が水死体で発見、続いて歌手のマネージャーが何者かに刺された。マネージャーは犯人の顔を見ているはずだが、かたくなに証言を拒む。
死んだ青年が一年前に故郷でひき逃げを起して逮捕されていたことを掴んだ船村は、四人の故郷に飛んだ。船村はそこで、四人を育てた教師から、一年前のひき逃げ事件の日に、歌手が故郷でコンサートを行っていたと聞かされる。ひき逃げを起したのは歌手で、青年が身代わりになったのではないかと推理した船村は、東京に戻って自分の推理を娘にぶつける。必死に否定する娘だが、歌手が約束を破ってイタリア行きの飛行機に乗ろうとしていると知ったとき、ついに真実を語った。
その頃、もう一人の青年はマネージャーの雇ったチンピラに刺されながら、執拗に歌手を付け狙う。空港への道で待ち伏せしたものの、返り討ちにあう青年。そこに駆けつけた特命課だが、歌手は「俺は知らない」となおも否定する。青年の落としたナイフを拾い、思わず歌手に襲い掛かる娘を制して、船村は狂ったように歌手を殴りつけるのだった。

タイトルから興味をそそられていたのですが、娘や青年たちの言動が不明瞭で、どうにも消化不良な一本。特に娘の身勝手な態度には、演技の拙さのせいもあって非常に不愉快にさせられました。また、どこかで同じようなストーリーを見た気がして気になって調べたところ、第82話「望郷殺人カルテット」と同じ脚本家で、ほぼ同じプロットでした。長く続いている番組には、こういうこともあります。


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