せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

ロシアンセージとフェンネル

2014-07-15 | 日記
記憶の扉を開くとその先にはたくさんの引きだしがあって、無限の過去が詰まっているに違いない。しかし度忘れが多くなり、年とともに記憶の想起が困難になってきて、ついにはその記憶の存在すら忘れてしまっていたりする。それでもある時ある歌の歌詞やメロディーを偶然に耳にした時、同じ名前を見てどこかで見たことがあると感じる時、あるいは眼前の光景がどこかで見たことがあるような気がした時などに、過去の葬り去ってしまっていた記憶が突然蘇ることがある。引き出しを開けさえすればそこには自分でも忘れていたさまざまな思い出が川のように流れ出てきて、当時抱いていた悲しみ苦しみ喜びもまた同時に心の中に蘇り当時と同じ感情の火を灯す。母は生前、両膝を人工関節にする手術をしてからは再び自力で歩くことができるようになった。ある日、車で家に帰る途中、母が買い物帰りで歩いているのを見つけた。自力を歩いているのが嬉しかった。車を寄せて家まで母を乗せて帰った。どういうこともない日常の出来事だった。その時母を車に乗せた同じ場所を通過した時、そこを歩く人影が母に見えたかと思うと記憶はタイムスリップし、母の笑顔が浮かび懐かしく悲しく感情がこみあげてきた。



ロシアンセージ  シソ科

日は傾いてきたけれど、夕方6時はまだ明るい。公園のハーブ園で青紫のセージが咲いていた。茎の上部に穂状につけている花が爽やかな印象を与えている。株は根元で枝分かれし直立し高さは1mから1.5mくらいありそう。


紫のがくには毛がびっしり。全体にミントに似た香りがある。調べてみるとロシアンセージのようだ。低木状の多年草で東ヨーロッパ~西アジア原産。


羽状に切れ込んだ灰緑色の葉。



フェンネル  セリ科  和名はウイキョウ(茴香)





ロシアンセージの隣で、細く細かく枝分かれをした葉が特徴のフェンネルが黄色い花をたくさんつけていた。セリ科ウイキョウ属の多年草。セリ科なので前に見たシャクやノラニンジンなどと同様傘を広げたような複散形花序の花。


葉は3-4回に分裂する羽状複葉。漢方では茴香と呼ばれその果実を利用される。茴香は胃の働きをたかめ、腸内にたまったガスを排出する駆風作用があり、安中散にも配合されている。南ヨーロッパ~西アジア原産。

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