せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

チリアヤメ (ハーベルチア)

2011-06-05 | 日記

久しぶりの休日で霊園を歩いた。雲間から時折太陽が出ると暑くて汗が噴き出てくる。もうすぐ夏。


いつもと違った道を歩いてみると空き地に紫色の花が一面に咲いていた。


近づいてみると初めて見る花で、深い青から紫色で中心の模様もとても美しいので感激した。


子房下位で雄しべ3本なのでアヤメ科だろうと想像できたが名前が分からないので、草花検索サイトで聞いてみたら数分でアヤメ科チリアヤメ(ハーベルチア)であると教えてくれた。本当に便利なシステムがあるものだ。

 
花びらもがく片も3枚。裏からみると大きな花弁はがく片であることがわかる。正面から見て本当の花弁は小さい。

ユリ科は子房上位、ヒガンバナ科とアヤメ科は子房下位。ユリ科のほとんどが雄しべ6本で雌しべの先は裂けないのに対して、アヤメ科は雄しべが3本で花柱が3裂するものが多いらしい。

 
それにしてもここのチリアヤメの群生はすごい。始めは誰かが植えたのだろうが繁殖力が強いのでどんどん増えているようだ。一日花だが、次々と花が咲く。すごい花の数。

ユキノシタ

2011-06-04 | 日記
原子力の安全な利用と太陽光の実用化が現時点の早急な課題。科学技術の進歩はとどまることはない。原子力エネルギーを上手にコントロールし利用する技術も今後さらに進むし、一方で原子力に頼らない太陽、地熱、風力などのエネルギーを利用する技術も進んでいく。危険であるが膨大なエネルギーを生む原子力と安全だがきわめて微量のエネルギーしか得られない太陽エネルギーは全く両極端にある。反応を止めた後までいつまでもエネルギーを発しつづける核燃料は地上では荒れ狂う嵐のようで手に負えない。しかし太陽で起こっている核反応のエネルギーを約1億5000万kmも離れた地球上で利用しようとする太陽エネルギーは何とも微弱で力不足のような気もする。効率よく集めれば現代社会のエネルギー需要を満たすに足りるのかなあ?



日陰の裏庭に置き忘れられた鉢の中のユキノシタ科ユキノシタが、京都大原三千院裏の清流付近に咲くユキノシタに劣らず美しい花を咲かせている。上の3枚には赤い斑点があり鮮やかで下の2枚は大きくてバランスがいい。風が吹いて白い花がひらひらと揺れる。たくさんの小さいけれど端正な面立ちの花は気品がある。

 
葉や茎には毛が多い。

 
以前2010/5/18にこのブログにアップしたものはユキノシタではなくてハルユキノシタであることが判明。左はユキノシタで右はハルユキノシタ。ハルユキノシタの斑点は黄色。

マメグンバイナズナとキレハマメグンバイナズナ

2011-06-02 | 日記

ナズナの果実は形が三味線のバチに似ているためペンペングサとも呼ばれる。逆三角形をしている。海岸近くでみつけたものはナズナと似ているけれども果実が2-3mmととっても小さくてしかも丸い行司の軍配の形をしていた。ネット検索してみるとマメグンバイナズナ(アブラナ科)が一番近そうだ。

 
マメグンバイナズナの葉はほとんど無柄で不規則な深い鋸歯がある。


右はマメグンバイナズナで隣によく似ているが葉の形が全く異なるものが存在していた。

 
基部に近いところの葉が1-2回羽状に細く深裂する点がマメグンバイナズナと大きく異なる。これはキレハマメグンバイナズナというものだろう。左がキレハマメグンバイナズナ、右はマメグンバイナズナ。

ウラジロチチコグサとチチコグサモドキ

2011-06-02 | 日記

海岸から数10mほどの草むらや砂地にチチコグサにとても似た植物を発見。チチコグサなら茎葉は線形で茎の先端に褐色の頭花が集まって咲くのだが、これらは花が葉のわきにつく点が異なる。これはウラジロチチコグサのようだ


ウラジロチチコグサ

葉の裏が白いのがとても目立つウラジロチチコグサ。茎は太くしっかりと立っていてしかも真っ白。。葉の表は鮮やかな緑色で裏面は綿毛に覆われてがまるでお城の壁のように真っ白。


チチコグサモドキ

辺りを探すとチチコグサに似たものが他にもある。全体に綿毛が多く灰白色で葉はへら形をしている。チチコグサモドキかなあ?地味でお世辞にも美しい花とはいえない感じ。



ウラジロチチコグサとチチコグサモドキを並べて比較してみよう。

 
全体像。左がウラジロチチコグサで右がチチコグサモドキ。

 
それぞれ写真の中の左がウラジロチチコグサで右がチチコグサモドキ。

ハマダイコン、コマツヨイグサ、スイカズラ、アメリカフウロ

2011-06-02 | 日記
今日(6/1)は少し天気がよかったので久しぶりで早朝の散歩。通勤途中で市役所から右折して海岸に向かった。この辺は埋め立て地で土砂を積み上げた大きな山には雑草が生い茂っている。どんな植物があるのか興味津々。



遠くには海岸に沿って工場地帯が広がっていて、海は穏やかで水鳥が時折水面に現れる。チガヤが生い茂り風か通り過ぎると銀色のたてがみのように一斉になびいて波をつくる。



ハマダイコン アブラナ科 
 
まず目に入ったのは数珠状にくびれたハマダイコンの果実だった。まだピンクのきれいな花がちらほらと残っている。ハマダイコンはダイコンが野生化したものであり海岸の砂浜に生育することが多い。



コマツヨイグサ アカバナ科
 
マツヨイグサに似ていて小ぶりのコマツヨイグサが砂浜にかけて点々と咲いている。葉は鋸歯がありマツヨイグサとは異なる。花弁もハート型で可愛い。花の基部がどこにあるかよくたどってみると、花の出る葉腋のところまで膨らんでいて果実ができつつある。つまり花柄はほとんどない。果実より上部、長い花の中間部分から上は赤くなって脱落していく。



スイカズラ スイカズラ科

少し離れたところには満開のスイカズラが群生していた。白と黄色の花がとても美しい。



アメリカフウロ フウロソウ科

変わった形の果実をつけたアメリカフウロ。葉が特徴的なのでそれとわかった。先端が尖っていて基部の5個の果実が見える。