せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

アメリカデイゴ

2011-06-22 | 日記

昨夜も7時半という中途半端な時間から会合があるというので途中で寄り道して時間をつぶすことにした。幸い夏至なので日が長くて海の横の広い埋め立て地の公園もまだ日が高く明るい。散歩する人もまばらだが遠くから赤い火がついたような樹木が目に入ってきた。急いで近づくとマメ科アメリカデイゴだった。それにしても立派な木だなあと感心して見とれていたら、携帯のカメラを片手に近寄ってきたおじさんがこれが火焔樹というやつかなあ?と尋ねてきた。「これはアメリカデイゴですよ」というと、「デイゴ?何だそれは」といぶかしげな顔をしていた。別名カイコウズであることは知っていたがそんなことを言うと余計ややこしくなるので、「南方系の花でしょうね」といっておいた。


確かに炎のように見えるので、あとで火焔樹(Flame tree)を調べてみた。炎のように咲く樹木を各地でFlame treeと呼んでいるらしく一種類を指しているわけではなかった。


マメ科ではあるがいつも見慣れたフジやニセアカシアの花とはちょっと違う。まず上下さかさまで旗弁が上ではなくて下についている。しかも翼弁が退化して見当たらない。堅い竜骨弁が一つになって包みこむように雄しべと雌しべに覆いかぶさっている。それが南国の鳥のくちばしのように見えるから面白い。


 
すぐ横の草むらではラン科ネジバナが点々と咲いていた。アメリカデイゴの大きな花の前で小さくて地味なネジバナがとても可愛らしく感じた。