ソメイヨシノやオオシマザクラに比べて花弁がひと回り大きく、うっすらとピンクがかったサクラを見つけた。名札には『桐ヶ谷』とある。
江戸時代初期の天皇、後水尾天皇(1596-1680)があまりにも美しい花なので、御車を返してご覧になられたところから『ミクルマガエシ』の別名があるそうだ。田舎道を運転していてふと花を見つけた時に引き返してじっくり見ることはよくあるから、自分にはこの気持ちはよくわかる。しかも何百年も前からこの桜があることも驚き。
とても美しい。
蕾は濃い紅色で、開花すると蕾の色が花弁の先端に残る。萼筒は鐘形、萼片は舟底形、小花柄は無毛でオオシマザクラの変形種であることは納得。
一つの木に一重の花と八重の花が付く特徴を持ち、5枚から7枚の花弁を持つというが、基本的には一重の感じ。
後ろ姿。花弁が大きい。