ときぶーの時間

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お盆休みに

2014-08-08 06:47:51 | 日記
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松村直登のブログ 「警戒区域に生きる松村直登の闘い」 

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NO666
今日からお盆休みに入る方も多いと思います。
懐かしい友人や家族や親せきの皆さんと杯を酌み交わしたり、お子様連れの方は田舎で子供と目いっぱい遊んであげたりと、みなさん良いお盆休みにして下さい。


富岡の松ちゃん牧場でのんびりと過ごす牛たち。

被災地になった故郷を持つ僕にお盆休みは無いと、いつもそう思ってきたが今年だけは少し違う夏になりそう。
義兄が新しく家を建てた。
その家に家族や親戚が集まる。

顔を出さない訳にはいかないから、顔出してから被災地の松ちゃんの所に行く予定。
先月、義母に「いつまでふらふらしてるの?」と、ちょっと厳しい事を言われた。
落ち着く先がまだ決まっていない僕に、早く答えを出しなさいという事だ。

頭では分かっているのだけど、こればかりはしょうがない。
色々あってそんなに簡単に決められない。
だから「ここで生きることが闘い」を座右の銘にし、富岡で生きる松ちゃんを羨ましいと思う事がある。


草の新芽をじっと見、食べようか食べまいか悩んでいた牛。
牛にも悩みがあるの?って、この時は笑った。
じっと長い時間草を見つめていて結局食べたのだが、それなら悩んでないですぐに食べろよって感じだった。(笑)


水も電気も無くなった故郷で動物たちと暮らしてきた松ちゃん。
震災の年の冬は想像を絶した。
あの真似だけは出来ない!
それだけ壮絶な暮らしだった。

山の湧水は凍り、水受けバケツの中の氷を砕いてダチョウに水の代わりに与え、動物たちにとっても松ちゃんにとってもそれは本当に凄い生活だった。
「風邪なんか引いたことない」と言う松ちゃんじゃないと、絶対に出来ない芸当だと思ったし、僕なら完全に野垂れ死にだ。


灯りはろうそくの火だけ。
何千本のろうそくを使ったことだろうか?
文明からかけ離れた生活だったが、それを当たり前にし普通に暮らす松ちゃんに究極の人間味を感じた。

震災後、町にはたくさんの犬や猫が残されていて、そんな動物たちが毎日彼を待ってた。
餌と水を乗せて走る彼の軽トラックのエンジン音が聞こえると玄関口で尻尾を振って出迎える犬に「おぅ!待たせたな!今、餌やっからな」と返し、日々一軒一軒各家々を回っていた。


春夏秋冬一年中、彼には休みと言う休みがなかった。
去年の5月、猫の餌場に行き餌を置く松ちゃんの写真
僕はある時、彼のトラックに乗って猫たちの餌やりにつき合わせてもらった事がある。
そしてこの時、彼が餌を与えて回っていた場所で、首に大けがを負った猫に遭遇した。

5cmくらいザックリ首の後ろの皮が横に切れて真っ赤な肉が見える猫。
松ちゃんはじっとその猫を見た。
猫は猫で、いつも餌をくれる松ちゃんに警戒もせず「今日は調子悪り~から餌いらねぇ~よ~」って感じで彼の目の前をとぼとぼと歩いて行った。
そんな猫を見て「自分で動けるし、人目に触れないとこに隠れて治して出て来るから大丈夫だぁ~心配すんな!」って。
続けて「餌をタヌキと取り合ったんだべな、タヌキは体も大きいし猫を噛んで振り回したんだべ?そんでなきゃ、あんな怪我しねぇな」と。

動くことが出来ない猫ならすぐ保護したと思うが、松ちゃんは手を出さなかった。
彼は下手に手を出さない。
動物の自然治癒力を知っているからだ。
実際、怪我した猫は自分の力で怪我を治して出て来たから、野生の猫の治癒力は凄いと思ったし、松ちゃんの眼力にも恐れ入った。


以前にブログで紹介した黒猫2匹のうちの一匹。
怪我したけど治って出て来た黒猫の写真でなくてごめん。

軽トラックで町中を走りキジでも行き倒れような死骸があれば、トラックに乗せ墓を掘って埋葬する松ちゃんだ。
犬や猫は飼い主さんがいるから、そうはしないが野生の動物を庇護する思いには頭が下がる。

そんな松ちゃんにまた会って来よう。



僕も少しだけお休みをいただき、またみなさんにお会いしたいと思います。
それでは、お盆明けにまたみなさんお会いしましょう。













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