ときぶーの時間

募金の受付先 東邦銀行 安積支店 普通0644994 名義がんばる福島
みなさんご支援宜しくお願いいたします。

忙しい男。

2012-07-11 07:51:30 | 日記
NO-194
横浜にいる僕は昨日、電話の対応に追われ忙しく動いていたが、福島にいる松村はもっと忙しく動いている。

7月8日に地元の新聞に松村の記事が掲載されたらしく、僕は支援したいという方からの電話の対応をしていたのだ。地元福島の郡山や福島市の方からの電話は嬉しかった。

インターネットでブログを見ていないお年寄りの方からの電話で、地元で発信をしていなかったので、この新聞の記事はありがたかった。


この子たちの餌を心配して募金をして頂けることになりました。嬉しかったです。

松村の行動半径はこのところ少し広くなっているのは間違いない。M牧場の吉沢さんなど松村と同じく現場で牛を保護している団体様との意見交換や情報収集が活発に行われている。

先日のオス牛の去勢手術の件もM牧場さんから獣医師さんをご紹介頂き、これからも獣医師さんのご協力を得られるようになりました。


以前、松村の柵のパイプを運んでくれた吉沢さん。

現場での問題について今何をすべきか?こんな時はどうしたら良いか?など、いろいろ話すことが多いと思う。吉沢さんとは男同士話しが合うのだろう。


子牛は元気に育っています。

吉沢さんは電気柵を1台譲ってくれたり、今まで電気が無くて使っていたソーラーも今回M牧場に、電気が送電されたから松村にそのソーラーを譲ってくれた。

こんな協力は本当にありがたいものだ。富岡町は6年帰れない町になり、それは新聞にも発表された。

ライフラインの一つである電気が無い所でこのソーラーは本当に役立つものである。吉沢さん本当にありがとうございました。


可愛いでしょう。今は人を見慣れているから怖がらないです。

獣医師さんや畜主さんとの連絡もちゃんと取れていて、何やら忙しく動いている松村をフォローしきれてないのがこの頃の僕である。反省。

これから少しづつ立て直していきますので、みなさん、これからも強制避難区域の富岡町と残された動物たちの応援よろしくお願いします。

動物の命を繋ぐための募金にご協力をお願いいたします。
東邦銀行 安積支店 普通口座644994 名義 (がんばる福島)
郵貯現行 記号10270 番号10419771 名義 がんばる福島

東邦銀行 平支店 普通口座2445234 名義 特非(ガッツ福島)
支援物資は牛の餌も〒970-8026 いわき市平字東町20番地の8 遠藤カズオ様方 松村直登で送って下さい。






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屋根の完成。

2012-07-10 07:25:25 | 日記
NO-193
松村たちの現場では毎日色々とあり作業の日程がずれ込んでいたが、7月3日に牛のための日よけ屋根が完成した。

足りなかった屋根材も入荷して、無事に第一段階の屋根が出来上がった。その時の松村と遠藤さん二人の写真です。


松村の金剛さまのような顔。結構厚い鉄板で出来た屋根材だからビス穴をあけるのに力がいるみたいだった。

この日はたった二人での作業で、記録として残すため作業の合間にお互いに写真を取り合ってこれを残してくれました。

屋根材の長さが確か5m40cmだったか6m30cmで一枚90cm幅で9,800円くらいして6枚足らなかったから追加部材は58,800円かかりました。


結構長く作ったでしょう?これで大丈夫です。屋根材を固定する遠藤さんの写真。

牛は炎天下の日差しに弱く、これが無いと死んでしまう牛もいるから夏前に作れてよかったです。頭数が増えたらその都度、工事をして延長していく予定でいます。


少し短い屋根材の部分が今回の追加工事の部分です。下を覗き込むガッツ福島の遠藤さん。

何をやっても大変です。この土地も地権者様に事情を話し、気持ちよく貸して頂いて何もない所からのスタートでした。強制避難区域での活動は制限をかけられることもあり、それでも命は待ってくれません。

休むことは出来ないのです。毎日牛たちに餌を上げなくてはなりませんし、その合間に作業しなければならないので本当にきついです。

松村たちが必死に現場で汗を掻き糞尿まみれでやっているのに、この僕はブログで泣き言ばかり書いているようで、二人には本当に申し訳なく思っています。

それに今回のオフサイトセンターの許可が出なければこれからもたった二人でやらねばならず最悪です。最低で4人は必要なので、許可証を発行してもらわないといつか二人はぶっ倒れてしまうかもと思う。

オフサイトセンターには、NPO法人がんばる福島の定款に事業計画書に登記簿謄本と名簿を提出するように言われ、先週提出しました。今は良い報告を待っています。

みなさん、これからも強制避難区域の富岡町と残された動物たちの応援よろしくお願いします。

動物の命を繋ぐための募金にご協力をお願いいたします。
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牛の去勢手術。

2012-07-09 07:16:16 | 日記
NO-192
昨日は、忙しく動いていてブログ更新できませんでした。ごめんなさい。今日は7月1日に松村の所へ来てくれた獣医師さんの事を書いてみます。


松村の第一柵にやってきた可愛い牛の模様のバス。岩手大学の獣医師さんのチーム。今日の写真は全部、松村直登の撮影です。

牛の去勢手術の写真を出していいものか?少し迷った。でもこの際一気に書いちゃおうと書いてしまったけど、見たくない人は見ないで下さい。気持ちが悪くなったらごめん。

この日は子牛も含めて6頭の牛の去勢手術が行われました。


麻酔で完全に眠った子牛。

捕まえる時は大変だけど、麻酔注射をしたらすぐに眠ってしまうそうです。正直7月1日は用事があって静岡に行っていたので、残念!立ち会って見たかったです。


鋏を入れ、睾丸を取り出しにかかる獣医さん。


完全に陰嚢から睾丸を取り出した写真。


手術終了間際のシーンです。岩手大学の獣医師の先生のみなさん、本当にお疲れ様でした。また本当にありがとうございました。

かなり前に、TVでモンゴルの草原で暮らす民のドキュメンタリー番組を見た時に、馬の去勢をするシーンが流れてあの民たちはいとも簡単に去勢したから、それとこれでは全然違うのを写真を見て思った。

モンゴルの民は麻酔なんて使わないし、やはり捕まえる時が一番大変なのは同じだったけど、あの番組をまた見てみたいなあ~と思った。

牛さんには悪いけど、やはりオス牛は去勢しないと気性が荒くて危ないから取っておかないとダメだ!

松村の犬のタローも去勢手術受けておとなしくなり、吠えないから番犬にならなくなったけどそれとこれは違う。

こうして現場では畜主さんや獣医師さんやみなさんのご協力を頂き苦労しながらやっているのに、今回の問題はかなり大きいよなぁ~。ほんとがっかりです。

それでも基本は諦めない!ってことで、ひたすら前を行くしかありません。これからも強制避難区域の富岡町と残された動物たちの応援よろしくお願いします。

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草刈りの話。

2012-07-07 10:33:38 | 日記
NO-191
昨日、松村に会った。牛を助けるのに色々な問題が起こるもので、いささか疲れてきた。7月に入って使える通行許可証をオフサイトセンターで返却しろと言ってきたらしい。

何がどうなっているのか全く分からない。富岡町長の公認も得て、役場のみなさんも協力していただき、畜主さんから預かった牛の世話をしているのに何故、オフサイトセンターは僕らのようなボランティアで入る人の許可証を戻せと言うのだろうか?

最低でも5人は必要なのに、この件は来週オフサイトに抗議するつもりだが、ロールわらの一つを運ぶのにも軽トラックしかなく松村も遠藤さんもバテバテだ。獣医師さんにも協力してもらっているのに、この件だけは少しカチンと来ている。

今日は半谷のじっちゃんの数台のトラクターを借りて草を刈り、結束機にかけて冬の餌?を作っている写真を掲載します。


元気になった半谷さん。


さっそうとトラクターに乗り作業を開始した松村直登。


とにかく広い!草はなんぼでもある。晴れた日は絶好の草刈り日和だ。


たくさんの草を刈取りました。ここは半谷のじっちゃんの畑です。


結束機で縛られた草を持ち上げる松村。圧縮された草は結構重いです。


最後に軽トラックに山積みにして草を運ぶ松村。

写真で見るといかにも簡単そうに見えるけれど、一日かけての草刈りはトラクターを使っても積み込みする量が半端ない量になるから大変です。

現場では本当にやることが多くて、どれ一つをとっても楽なことはありません。それなのにクレーン付きの松村のトラックや遠藤さんの持ち込む重機に、本当にボランティアでお手伝いしてくれるUKCさんや僕の車の許可証を発行しないのは納得できない。

今のままでは、松村や遠藤さんがぶっ倒れてしまう。いくら彼らが怪物君でも、さすがにひどいだろう。あのロール藁を300m位の距離を手で押して松村と2つ運んだ事があったが、二人でゼイゼイハーハーして運んだ。あれは疲れたね。

牛の世話には、重機とクレーン付きトラックが何でかんで必要だ。オフサイトにはこの状況を知って欲しい。何としても許可証を発行して下さい。みなさん、今日は少しブログを更新するのに遅くなりました。ごめん。それじゃあまた会いましょう。









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新しい役場に行った。

2012-07-06 08:23:35 | 日記
NO-190
昨日の郡山は暑かった。午前中に郡山にある仮設住宅の友人宅へ向かい、そのあと富岡町役場の郡山事務所を訪ねた。産業振興課に提出する書類を届けに行ったのだ。


郡山市富田にある友人の住む仮設住宅。

新しく移設した役場には少し行きづらくていたのだが、アポイントも取らずに行ったけど産業振興課の黒沢さんは丁寧に対応してくれて、これからしたいことなどの話も聞いてくれたので本当に良かった。


新しく設置された富岡町役場の郡山事務所。

昨日は本当に事務的な仕事ばかりが舞い込んで、一日中それに追われ松村に会うことが出来なかった。南相馬市では獣医師会のみなさんや畜主さんのシンポジウムが開催されていたらしい。

僕は情報の共有化を図るのに、東京にいるこの関係者の方と知り合うことが出来て色々と教えて頂けるようになったのも大きな変化である。

今日も一日事務的な仕事が多く夕方まで追われそうで、松村に会うのは間違いなく夕方になってしまいそうなのだが、その時まで松村の話題が無い。この件は少し待っててね。

昨日、僕も富岡人なんだって実感した。役場に行き震災後初めて再会をした知人にたくさん会えたからか?気分は少しだけ晴れたような感覚を覚えた。

今日は事務仕事の合間に大熊町の友人に会う。これも僕には唯一の楽しみである。今からまた出掛けますので今日はこの辺で失礼します。みなさん、また明日会いましょう。





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まだまだ生まれる。

2012-07-05 05:21:02 | 日記
NO-189
松村が預かったメス牛のお腹に赤ちゃんがいて、これから生まれる子牛が何頭もいる。3人の畜主さんから預かった牛だが、生まれたら松村の牛になるのだろうか?

今日の写真は全部6月28日撮影したものです。今週は色々と用事があったので、今から応援に行きたいと考えてます。


こんなお腹の大きな牛がまだまだたくさんいます。のどかに過ごしているから落ち着いていて胎教にもいい環境だと思います。お腹の赤ちゃんの分まで食べてこれから母牛になる牛。味噌や岩塩でミネラルや栄養補給も万全です。


とにかく凄い食欲でこの場所を動かないで食べていたのにびっくりしました。(笑い)もっとも、妊娠していない牛は子供を身ごもっている牛を優先させているか?の如く他の場所で体力を温存してた。


これがその子たちの写真。寝そべっているのが一番楽かも?

生れてくる子牛はやっぱり可愛いですよ!懐けばもっと可愛いし、大変だけどやりがいもある。


母親のそばで一休みの子牛たち。

半谷のじっちゃんから預かった牛は全部が老牛ではないので、じっちゃんちの若いメス牛は見事に妊娠していました。

出産ラッシュをまた迎えるこの柵の中で、一頭だけ蚊帳の外の牛もいた。半谷のじっちゃんから預かった老牛一頭で「もう産めん。あたしゃあ~もうこりごりだ!」とは言ってないけど、そんな若いお母さん牛を完全に無視して一人で休んでた。


これがその老牛の一頭。一人で屋根を占拠して極楽三昧の極致の顔をして僕を迎えた。近寄って声を掛けても無視されたよ。尻尾だけは振ってくれたから、まっいいか。

これからも強制避難区域の富岡町と残された動物たちの応援よろしくお願いします。


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みんな戻って来た。

2012-07-04 08:03:35 | 日記
NO-188
昨日は神奈川県寒川町のUKCジャパンの細さんを訪ねたが、土砂降りの雨の中を10人のボランティアさんと犬の散歩で忙しく、僕は邪魔するのも悪く気が引けたのかすぐに帰ってしまい何も話せなかった。

それにしても今回の九州北部の大雨被害にあった大分県日田のみなさんには、東日本大震災と原発事故の災害を経験した僕には、他人ごとではなく本当にお見舞い申し上げたい。

自分の家が流された方やご親族を亡くされた方の痛み、悔しさ、苦しさが痛いほど分かります。どうか気持ちを強く持って早く町を作りなおして下さい。

今週は、横浜にいてやらなきゃならないことがたくさん溜まってしまっていて今日まで福島に行くことが出来ませんので、先週の福島の事を書きたいと思います。

第一柵も第二の柵も牛が逃げ出して頭数が減っていたが、第一柵の頭数は元に戻りました。外に逃げた子は、トウモロコシや岩塩の味が忘れられなくてなのか?と言うよりも岩塩なんてそこら辺からは摂取出来ないから、自然と戻ってきた。


第一柵の外側には4頭いました。朝昼晩とやって来てミネラルが欲しい子は岩塩を舐めに、トウモロコシは喜んで食べに来ますね。トウモロコシは彼らの最高のごちそうだと思います。6月28日撮影です。

牛が逃げ出した時に僕は驚いて、松村にどうすんだよ!って怒りながら詰め寄った僕であるが、「心配すんな!餌があるからそのうちちゃんと戻って来るから。」と彼に言われたが、本当にその通りになった。松っちゃん、あの時は怒ってごめん。


みんなとても元気で餌を食べる食べる。だからみんな太ってます。このチェーンの首飾りが付いた子も外に出ていた牛で、みんなとともに柵の中へ入りました。6月28日撮影。


この写真の上の方に鉄パイプが見えると思いますが、第一柵のこの山の斜面を妊娠していない牛や子供の牛は、上って柵の外に出てしまい急いで補強しました。もっとも逃げられた事については牛飼いになってまだ新米なので許して頂きたい。6月28日撮影です。

何でも突発的な事が多くていつもそれに追われる作業が必要になり、正直現場の松村たちを気の毒に思います。

農水省の方から松村の所に電話で「ほかのオス牛を面倒見てくれないか?」と話が来たらしいのだが、彼は「メス牛の方がいいな」と言ったらしい。(笑い)農水省の方とはその後も連絡を取り合っているみたいだ。

何でも去勢していないオス牛は危なくってしょうがないらしい。体はメス牛よりも一回り大きいし、頭を下げてあの大きな目でジロリと睨んで前足を掻き闘牛モードなのだと彼は言う。

あの角で下から突き上げられたら大怪我どころか、命の危険もあり松村でもオス牛に対峙する時は慎重だ。毎日休むことも出来ず、彼は12kg痩せた。

ガッツの遠藤さんもこの半年で8kg痩せてほおがこけだした。可哀想に思う。これが牛の世話だ。毎日餌をやらねばならず休むわけにもいかない。

人手が足らないので今の状態にあり、このままでは二人ともエンストしそうなので僕も頑張ってお手伝いをしなくてはと本当に思った。


このロールわらもこれからは栃木県まで行き自分たちで積んで運んで来なくてはならない。6月28日撮影。

屋根作りも柵の補強も水抜きの溝作りなどもあり、餌やりをしながらその合間に作業しなければならず、これがどれだけ大変で重労働か分かるから、本当に申し訳なく思う。


柵の中からの写真6月28日撮影。

クレーンの免許を持ちトラックの運転が出来る人がいれば餌を栃木県から富岡町まで運ぶのを、ボランティアで手伝って頂きたいです。今の2人、時には3人ないし4人ではあれもこれも無理で正直、切羽詰まっています。

泣き言ばかり言ってられないから、これからも頑張ります。みなさん応援よろしくお願いします。

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空を飛んだ?

2012-07-03 07:37:53 | 日記
NO-187
昨日の朝、松村から電話が入った。僕がブログを更新してからすぐだったが、「昨日、空を飛んだ奴がいておかしかったぞ!」と電話の向こうで思いだし笑いを押し殺して彼は言った。

空を飛んだ????何の事だかさっぱり分からず僕が「何があったんだ?」って聞いたら、1日に日本獣医師会の獣医さんが来てくれて、オス牛の去勢手術をしてくれたそうだ。

松村は運動神経もかなり良いから投げ縄も抜群で、カウボーイのように得意の投げ縄でオス牛の首に一発で縄をかけた。そこまでは良かったのだが、オス牛もそれに興奮し暴れて走り出したから、松村の体重や力ではどうにもならない。


興奮したら途轍もない力を出すオス牛。大人の牛の体重は500kgは軽く超えてます。

かなりの勢いで引っ張られ水上スキーばりの体勢から、あまりの引きの強さに彼は思わずロープから手を放してしまった。

その暴れうねるロープを反対にいた男が両手で必死に掴んだ瞬間!男はス-パーマンのように真横になり空中を飛んだ後に地面に叩きつけられた。

想像するだけでもおかしくて、その人には悪いが僕も笑ってしまった。松村もその日腹を抱えて笑った後、その男の体が心配で骨折してないか?と本当に心配したと言ったから相当な力で飛ばされたんだと思う。

こんな面白い話ならもう少し早く電話してくれよ!とブログを更新したばかりの僕は言ったが、怪我でもされたら本当に厄介なので笑いで済んで一安心した。

飛んでるときは気持ち良かっただろうか?と思いつつも冷汗を掻いただろうなぁ~。いくら地面が元田んぼと言っても叩きつけられては相当に痛かったと思う。その人もみんなに笑われてしまい痛くても痛くないと言ったはず・・・(笑い)ごめん。

獣医さんも一緒になって笑っていたみたいで、その彼だけがスーパーマンになった。結局、その日去勢された6頭のオス牛はオカマちゃん(この表記は軽蔑も馬鹿にも何にもしてませんので書かせてね!)になってこれから生きる。

松村曰く、オス牛の去勢手術は獣医師さんが来てもやはり大変だって言っていた。まず、オス牛を捕まえるところから始めなくてはならないので、捕まえるのに時間がかかり朝から始めて6頭の手術を終えるのに午後2時までかかったそうだ。

それでも僕は日本獣医師会の獣医さんに感謝したい。獣医師の先生、本当にありがとうございました。これからもご協力いただけると聞いていますが、今後もどうぞ宜しくお願い致します。

怪我さえしなければたまにはこんなハプニングもいい!僕もオス牛よりメス牛の方が好きです。メス牛はおとなしいから。

昨日、松村に聞いた。まだ放浪している牛に関して何とかなったのか?と。松村も獣医師先生に相談したのだが吹き矢も使わないみたいだし、やはりどこかに囲ってからでないと移動させるのも手術することも無理のようだ。


富岡町上郡山で6月29日撮影。


同じく6月29日撮影で大熊町と富岡町の境界線あたりの離れ牛。

まだまだやることがたくさんあります。獣医師さんや畜主さんの協力を頂きながら進んで行きますので、これからも応援よろしくお願いします。

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望郷への思い。

2012-07-02 06:16:30 | 日記
NO-186
昨日、帰ってからNHKのドキュメンタリー番組で明日へー支えあおうー証言記録・東日本大震災・第6回福島県大熊町を見た。

大熊町の友達が出ると聞いて録画予約をして出掛けていたのだ。友達はバッチリ出ていた。それで強制避難区域の農家さんの事がふと頭をよぎった。

農家のみなさんは、自分の田畑がこのまま朽ちて行くのをどんな思いで見ているだろうか?

亡くなった義父はいつも言っていた。「このままでは田んぼがダメになる」って。僕の義父は根っからのお百姓さんで、体を動かすことが大好きな人だった。


いわき市の友人宅の近くの田んぼで6月29日撮影。


義父はこれを夢見ていて最後まで自分の田んぼで米作りをしたがっていた。

原発事故で避難民になってからと言うもの何もすることが無くなり船引町の孫の避難先の団地に身を寄せて暮らしていたが、望郷の思いは人一倍だった。

じっと我慢して暮らす中で僕に言った。「原発さえなけりゃこんな事ねかった。・・・」僕にも重い言葉だった。働くことが大好きで、本当に動き回る人であったから団地暮らしの避難生活は本当に苦しかっただろう。

僕らの町だけではない。強制避難区域の解除がなされていない町村の田畑は荒れ放題のままである。


これが僕らの富岡町の田んぼで、どこへ行ってもこのような状態である。


見渡す限り田園風景だったのどかな町の姿は原発事故で一遍した。

この状態を喜ぶのはいまだに放浪している牛たちだけではないだろうか?避難先で不慮の事故で無くなった義父の思いも僕は出来るだけ伝えたい。

この原発事故で生活のすべてを失った人たちがまだたくさんいる事やそれに耐えきれず自殺していった人がいる事を・・・

つい最近、浪江町と小高町で一時帰宅の際に自分の家で自ら死を選んだ方がいる。彼らの苦しみと絶望を分かって頂きたい。こんな事故を起こした原発を憎む子供たちの事を・・・・・

家があるのに帰れない悔しさ苦しさ。これはなった人でないと分からないでしょう。県内外に避難生活を余儀なくされている人が、本当にたくさんいます。

原発事故は何も解決していません。強制避難区域の町の復興は全然進んでいません。それなのに大飯原発再稼働・・・原発以外に何かないものだろうか?動物の事以外にも、僕はこの現実をこれからも伝えて行きたいと思います。

また強制避難区域で動物たちを助けるために、懸命に働く松村直登という男がいる事を書いていこうと思います。これからもご支援ご協力よろしくお願いいたします。

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