撃てない・・・

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松村直登のブログ　「警戒区域に生きる松村直登の闘い」　

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No547
会津の友人から電話をもらった。
雪や福島県内の情報をもらえるので彼女からの電話は大助かりなのだが、イノシシ獲りの名人である父がイノシシ撃ちを止めたと聞いた。


帰還困難区域内で生きるイノブタ。


同じ帰還困難区域にある松ちゃんの牧場に入って来たイノブタ。

「えっ、何で？」と僕が聞いたら「犬飼っている人なら分かると思うんだけど、帰宅した時に尻尾振って玄関まで走ってお出迎えしてくれる犬と同じ素振りをするらしくとても可哀相で撃てない・・・」と。

山を知り尽くしイノシシの習性も知り尽くした彼女の親父さんは、イノブタを呼び安心させるオーラを醸し出していたのだろう。
イノブタは小走りに親父さんの前に出て来て、そんな仕草を見せたらしい。

2匹目の300ｋｇ越えイノブタを仕留めたと聞いたのが5日前だっただろうか？
だから昨日はちょっとびっくりした。


母イノブタのおっぱいが凄い。
小さなお椀を付けたようなおっぱい。
画像を大きくしてもらうと分かる。
お乳が張ってるようなおっぱいだから、まだ子供にお乳を上げてるのだと思う。

イノシシ獲り名人の親父さんは、猟犬を2匹飼っていた。
イノブタが命乞いするわけではないが、犬と同じようなお出迎えをし出て来るイノブタを見て「やめた！」と鉄砲を下ろした。

分かる気がした。
僕は何度もイノブタたちと遭遇したが、彼らは僕を見るなりすぐに逃げて行ったから、親父さんと同じような経験でもしたら、同じ気持ちになったと思う。

イノブタの駆除はお役人さんたちに任せるしかないな。

今日も寒い一日になりそうですので、みなさん、風邪などひかないようお過ごしください。
今日はこの辺で失礼します。