ときぶーの時間

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問いかけ。

2013-07-14 06:32:18 | 日記
NO416
開口一番、暑いですね。毎日、毎日。ふとカレンダーを見たら、昨日から3連休だったのを知り、これだけみなさんとずれた生活をしてるのかと思いました。

ずれた生活と言えば、被災地の松ちゃんも電気も水道もない所で暮らし、TVも見れなかったから情報も入らずかなりずれていたと思います。

震災の年、レディ・ガガの話をしたら、松ちゃんが「それ、何だ?食い物か?」って言った時は、みんなでぷっと噴出して大笑いになった事があった。・・・情報が入らないって言うのはこういう事。あのレディ・ガガを知らなかったのだから。

被災地の松ちゃんは、このくそ暑い中一人で餌や水を与えて回っている。電気は来るようになったが、水は川の水と山の湧水だけしかない。

松ちゃんちの水道?裏山からの湧水。
(時々、ペットボトルの水のケースを支援物資として全国の皆さんから送って頂いていますので、この場を借りてお礼申し上げます。)

未だに水道が遮断された町で、動物たちと共に生きている彼を少しでも見習って、水節約!電気節約!無駄な買い物をしない生活しなければと思っている。

そんな彼も金曜日は彼の誕生日という事もあって、友達に何やら引っ張り出され、どこかの飲み屋さんで誕生祝いをしてもらっていた。たまにはいい。ずっと一人で闘ってきたのだから。

今日は新しいブログの読者様が増えているので、皆さんに問いかけてみたい。

皆さんは、放射能に汚染された町に住むことは出来ますか?

鎖に繋がれた多くの犬を見て自分だけ逃げられますか?

水も電気もない所でろうそくだけの生活が出来ますか?

被災地にたった一人。話しをする相手のいない孤独な日々に耐えられますか?

僕には何もかも真似が出来ないです。放射能が怖くて逃げたのだし、犬たちと会わなくて僕は良かったと思っています。

震災直後、彼は住民に避難指示が出た時に逃げなかった。逃げたのはずいぶん後になって年老いた両親を連れて避難したのだが・・・

いつしか彼だけが町に残る事になった。震災直後から、各家々を回り残された犬や猫・家畜たちに餌をやりながら生きてきた。


今、彼の保護されている牛たち。


今は重機を手に入れ作業が楽になったが、この200kgのロールのわら餌を手で転がして与えていた。めちゃくちゃきつい仕事だった。

人が出来ない。いや、絶対にしない事をしてしまった彼の話は格別に面白い!これは彼と話をしたことがある人なら同じ事を言う。

彼の体験談や失敗談はとにかく笑いを呼ぶし、奇想天外!だから本当に面白い。この日彼を引っ張り出した友人は、腹を抱えて笑ったと思う。


夜のとばりが下り、電気のスイッチがどこにあるか分からず、ろうそくを灯して彼を待っていた時の写真。あとで帰って来た彼に笑われたが、ろうそくの灯りだけで東北の厳しい冬を過ごしたかと思うと、別世界のことのように思えた。

やはり自分には出来ないと痛感したわけだが、電気が来るようになって彼の生活は一変し、水だけの心配になった。一歩前進であるが、水道がないためトイレの温水洗浄便座も全自動洗濯機も使えない。

彼が町に残り、多くの動物の命が救われた事実は歴然と残っていて、彼は自分のペットを助けてもらった人に感謝されている。

被災地では相変わらず夜が来ると、人がいない全く灯りのない不気味な世界が広がっていて、夜行性の生き物が徘徊して餌を求めてうごめいている。

復興・復興と掛け声ばかりが出ている感じだが、被災地の夜を体感すると「何処が復興なんだ!」と言いたくなってしまう。全く変わっていないのだ。

今週は富岡町の町長選挙と参院選と町議選に投票(期日前投票)しに行くための準備をしたい。その帰り道、彼と会ってまた色々な話が出来ればと思っている。





コメント (3)
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