ときぶーの時間

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被災地へ。

2012-02-17 04:00:05 | 日記
NO-79
横須賀の竜宮城から被災地に戻った松村は、廃墟の町でいつもと同じように犬や猫、牛やイノブタなどに餌を与えている。みなさんに一枚の写真を見てもらう。

 横須賀に来るほんの少し前の写真。

この廃墟の町にも新しい命が生まれている。生まれて今2ヶ月くらいの子犬だ。いつもは瓦礫の中に隠れていて、松村が御飯だぞ!と口笛で呼ぶと尻尾を振って出てくる。

今は冬なので、犬や猫に牛たちも豚たちも餌がなくて生き地獄の様だろう。動物愛護団体の人もレスキューで町に入り、活動してくれていて犬や猫の餌を松村に届けてくれるから本当に助かる。

しかし、牛や豚の餌はなく松村が与える配合飼料やとうもろこしに麦と枯草を餌に、この冬を凌ぐなくてはならない。寒さと飢えとの戦いである。

 これは僕のマイホームの牛の糞。野球のホームベース位の大きさのが8つもあった。

これを松村は今、集めて放射能の減熔の機械に入れて山下博士とともに研究している。山下博士は神奈川の研究所に戻り、JAXAで研究を続けているが、松村は富岡の機械を管理し自ら研究に没頭している。

横須賀で主役であった彼が今は、富岡町の道路の牛の糞を取り放射能減熔システムの機械に入れて、博士の研究のお手伝いをしている。主役は牛の糞ってわけだ。

彼は、道路にある牛の糞を懸命に集めていて町がきれいになるなって僕が言ったら、彼が「牛の糞の量の方が多くてきれいにするには半端ねえぞ!」と言い返し、二人で笑った。その糞が減熔研究の材料になっているのだ。

 枯れ草を食べ歩く牛。

今は冬だから、草も葉も生えない状況で研究するにも限られてしまうので、牛の糞を100分の1まで減容出来れば成功なのだ。

それにしても、横須賀の華やいだフェスティバルから一転し、この廃墟の町の姿には大きなギャップを感じずにいられない。彼を紹介する写真も灰色か暗い色の写真ばかりだから、ブログ書いていてもそのギャップを感じてる。

  浦島太郎(松村)が見た竜宮城の姫たち。こんな写真をたくさん使いたいのだが・・・

昨日、義母に電話を入れたら「一時帰宅で昨日、やっと富岡の家に戻ったよ。でもたまげたわ。玄関前にはたくさんの牛の糞で、植木の枝は全部折られて葉という葉が全部食べられてしまって、多年草の葉も茎も全部食べて行って何もなくなり庭の姿が変わってしまった」と・・・・

花の大好きな義母はかなりがっかりしていたが、牛が悪いのではなくてこの原発事故が悪いんだからねと僕は慰めた。牛だって枯草より生きている草や木の葉を食べたいにきまってる。僕は、こういう慰めしかできなかった。

 お腹を空かせて帰りを待つアキ。

松村は動物たちに餌をやり、そのあとに研究をして忙しい男なのだ。僕も今から福島に飛び、彼と会ってくる。もちろん、義父と義母に娘の(かみさん)顔を見せてやりたいので、帰るのもあるのだけど雪が心配。18と19はブログ休みますので宜しくお願いします。



コメント (2)
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