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人類を滅亡させかねない「もんじゅ」とナトリウム

2021年12月25日 | 未分類
 人類を滅亡させかねない「もんじゅ」とナトリウム

 もんじゅとは?
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%82%E3%82%93%E3%81%98%E3%82%85

 まずは位置から見よう。以下の概念図は、福井県敦賀半島である。私は30年以上前だが、馬背峠から蠑螺岳まで往復したことがあるが、このハイキングコースでは、敦賀半島のすべての原子力施設を見ることができる。
 ここにあるのは、①美浜原発 ②敦賀原発(普賢と同じ敷地内) ③もんじゅ
 また付随施設として廃炉研究センターなども設置されている。
 
 右手の、敦賀市を南北に延びる国道8号線(北国街道)には、琉球大・木村政昭氏が「日本断層」と名付けた、淡路島・野島断層~淀川~琵琶湖を経て能登・佐渡・奥尻・樺太に延びる日本最大の断層帯があるといわれているが、原子力村が、そんな学説があっては福井県から撤退しなければならなくなることを恐れて、学会に圧力をかけ、その存在を隠蔽し続けている。

turugahantou1.jpg

 もしも、これらの原発施設の一つでもメルトダウン事故を起こすなら、凄まじい放射能汚染によって、福井県にある他のすべての核施設(大飯原発や高浜原発など)も、コントロール不能になって連鎖事故を免れ得ない。
 また地域住民は、複雑で閉塞的な地形から、避難も事実上不可能である。
 というより、西日本・中部日本全土が取り返しのつかない核汚染を来し、数千万人が「彷徨える難民」になるだろう。

 もんじゅは、1995年に30年以上の準備期間を経て営業運転を開始したが、3ヶ月後に深刻な大事故(ナトリウム漏洩)を起こし、以来、運転不能になった。
 もんじゅの運営母体は、「動燃」=「原子力開発機構」だが、数兆円の税金が投入されたが、得られた実用エネルギーは、ほぼゼロである。

 動燃は、関西電力と事実上、一体の組織で、暴力団との密接な関係が強く批判されてきた。核施設に対する反対派や、上層部の命令に背く社員に、暴力団を使って非合法圧力をかけたとされている。
ときには、動燃幹部が、社員管理職を殺害させたのではないかという疑いさえある。(西村事件)

もんじゅのナトリウム漏洩事故とは?

 1995年12月8日、もんじゅでは2次系ナトリウム配管の熱電温度計保護管が折損し推定650Kgものナトリウム漏洩事故を起こした。
 原因は、熱電対温度計の被覆管が、ナトリウム流体の不規則振動による、「繰り返し応力疲労」によって破損したことである。

 これは流体シュミレーションを綿密に実施していれば防ぐことができたが、動燃はコスト最優先の合理化思想で、甘く見て手抜き運営を行っていた。
 東京電力、福島第一原発3号機のジェット計測ノズルの折損による冷却水喪失メルトダウン事故も、とても似ている。これも事前シュミレーションの手抜きがもたらした。

冷却材である金属ナトリウムは、200℃以上の高温で流動化させて運用されており、空気中の酸素に触れるだけで自然発火し、土壌やコンクリートの水分に接すると大爆発を起こす性質がある。
 この事故では、650Kgのナトリウムが床に漏れたが、巨大爆発事故にならなかったのは奇跡といわれた。配管ルームの床が鋼鉄製だったので、ごく少量の水分との反応ですんだが、もしコンクリート床だったなら、福井県が壊滅していたかもしれない。
 http://www.sydrose.com/case100/112/index.html

 https://www.youtube.com/watch?v=3PlYLpb4jhg

 だが、動燃は、事故現場を撮影したビデオを勝手に編集し、事故を隠蔽しようとしたことが告発され、大きな問題として後々まで糾弾されることになった。
 この事故以来、もんじゅは運転休止状態が続き、2010年まで運転を停止していた。

 もんじゅ=動燃では、数名の管理職が次々に自殺している。このときは、報道の矢面に立たされた動燃総務部次長が自殺したとされた。殺害され自殺に見せかけられた可能性が強い管理職もいた。
 http://www.news-pj.net/npj/2007/dounen-20071020.html

もんじゅと西村成生氏 2021年04月22日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1471.html

 再開は4回ほど延期されたが、2010年4月28日に福井県知事も運転再開を了承。2010年5月6日、停止後から延べ14年5か月ぶりに運転を再開した。
 5月8日には出力0.03%で核分裂反応が一定になる臨界に達する。

 原子炉内中継装置落下事故

 2010年8月26日、炉内中継装置をつり上げ作業中に、落下させる事故が起きた。
 2011年1月28日、落下した装置を引き抜くための追加工事や試験などの復旧作業に約9億4千万円の費用がかかることがわかった。また、停止中も維持費に1日5500万円の費用がかかると報道された。
2011年2月14日、装置を現場で担当する燃料環境課長が福井県敦賀市の山中で自殺し、遺体で発見された。
 2012年11月、日本原子力研究開発機構は、保安規定に基づく機器の点検漏れが9679個あったことを原子力規制委員会に報告した。

 もんじゅが、大事故を連鎖する危険極まりない、民生用発電さえ不可能な無用の長物であることが知れ渡ったにもかかわらず、自民党政権は、もんじゅを20年以上も無駄に生きながらえさせ、毎日5500万円の冷却電気代=年間200億円もの、超危険な馬鹿げた代物を延命させてきた理由は以下の通りである。

 それは自民党保守勢力の垂涎の核武装=プルトニウム核ミサイルの製造のために、純度93%を超えるプルトニウム239が必要であり、それを製造できるのは、国内では、もんじゅと六ヶ所村再処理施設しかなかったからだ。
 普通の原子力発電所(軽水炉)に用いられる核燃料は、早発核分裂を起こしてコントロール不能になる可能性の高いプルトニウム240などの割合が高いために、原子爆弾の材料とするのは難しい。
 軽水炉によるプルトニウムは、純度70%前後であり、これでは純化に手間がかかりすぎる。

 高速増殖炉ではプルトニウム239の比率が非常に高いので、核ミサイル原料転用が可能である。これまでに、純度97.5%のプルトニウム239を62kg生産している。
 これは、そのままICBM核ミサイルの核弾頭に使用することができ、まさしく軍事用である。
 ちなみに、もんじゅがこれまで生産した高純度プルトニウムは、20キロトン(広島原爆)の威力のある核ミサイル弾頭を、60発分以上生産することが可能である。

 物理学者の槌田敦は、もんじゅは軍事用プルトニウムを生産する目的で作られた軍事目的の原子炉であるとしている。
 高速増殖炉は、自民党政権が主張するような「原子炉級核燃料の有効利用」は事実上不可能である。核燃料を2倍にするのに100年近くかかってしまうからだ。
 もんじゅは、核ミサイル用高純度プルトニウム239を高効率で生成する目的以外の意味は存在しない。

2016年 日本政府は、史上最悪の役立たず、超危険施設もんじゅについて、12月21日、日本原子力研究開発機構(動燃の改組)廃炉を正式に決定した。
 12月22日︰自民党政権は、「高速実証炉」の開発に着手する方針を性懲りもなく決めた。これについては、明るい見通しは皆無である。過去の実証実験が、すべて完全に失敗しているからだ。

 「夢の原子炉」と言われたもんじゅは、国民の税金を数兆円も投じながら、稼働日数250日で運用終了した。しかし日本国政府は、使用済み核燃料を再利用する「核燃料サイクル事業」は継続する、あまりに愚かすぎる方針。

 ナトリウム77トン抜き取れず もんじゅ、新機器開発必要 2021年12月23日
  https://www.tokyo-np.co.jp/article/150695

  日本原子力研究開発機構が高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市、廃炉作業中)の原子炉容器や配管などに保有している1660トン超の冷却材ナトリウムのうち、計約77トンは既存設備で抜き取れないことが23日、機構への取材で分かった。

 機構は新たに機器を開発して抜き取る方針だが、一部は配管や機器の底部に残留するという。
 機構はこれまで、原子炉容器から抜き取れないナトリウムが1トン程度あることは説明していたが、もんじゅ全体で抜き取れないナトリウムの総量が明らかになったのは初めて。
 ナトリウム関連機器の解体は国内で経験がなく、技術開発が今後の課題となる。
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 もんじゅは、廃炉決定されてからも、次々に障害が現れて、廃炉計画はほとんど進行していない。廃炉決定から5年を経ているのに、もんじゅから抜き取ることのできた核燃料ユニット(核弾頭原料)は、わずか半数であり、2021年現在も、大量の核燃料が手のつけられない状態で放置されている。

 核燃料取り出し再開 炉内から貯蔵槽へ―もんじゅ 2021年01月23日
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2021012300312&g=eco

 最終的には、来年末までには、530もの核燃料ユニットすべてを冷却プールに移すとしているが、仮に、それが可能であるとしても、530体の核燃料ユニットが、恒久地下保管場に搬入できるまでには、500年間という気の遠くなるような時間、地上プールにおける強制冷却を続けなければならない。
 MOX核燃料は、崩壊熱がウラン235核燃料の数十倍も長く、高いからだ。

 もし、冷却を中断すれば、核燃料被覆管が劣化して、膨大な放射能が環境に漏れ出して、福井県は死の街と化す。
 だが、仮に、すべてが順調に運んだとしても、いったい、今後500年間、日本政府は無事に存続できるのか? 保証など皆無だ。500年間も安定政権が続いた例は、人類史に存在しない。
 日本政府も原子力産業も、数十年もしないうちに瓦解し、核燃料冷却など忘れ去られてしまうだろう。そのとき、恐ろしい環境放射能汚染が始まるのだ。

 使用済み核燃料の冷却期間が500年とは、あまりにも無茶苦茶だ! 2021年06月03日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1514.html

 上の記事リンクでは、77トンが技術上、抜き取り不能であると書かれている。
 これは最初から分かりきっていたことで、複雑な形状の一次・二次ナトリウム配管で、水のように調子よく抜き取れると思う方がどうかしている。
 動燃=機構は、最初から、抜き取り技術を持たないまま見切り発車で運転していたのだ。彼らは廃炉で何が起きるのか、リスクを一切考慮していなかった。
 未来の技術で、なんとかなるだろうと、無責任極まりない「トイレなきマンション」を作り続けた。

 実は、金属ナトリウムを中性子密度の高い原子炉の冷却に使用すると、恐ろしいことが起きるが、ほとんど知られていない。
  ナトリウムの安定同位体は23Na(金属ナトリウム)のみである。23Naは中性子を照射すると中性子捕獲によって半減期15時間24Naへと変化する。

 このナトリウム24が、とてつもなく恐ろしい代物だ。
 1.37MeVと2.75MeVの二つの強力なガンマ線を出すが、このエネルギーは、全アイソトープのなかでも最大級である。極めて透過力が強く。厚さ10センチの鉛でも透過確率が存在する。
 人体が中性子を浴びると、血液中の塩分がナトリウム24に変化し、体内で恐ろしいガンマ線を放射するようになる。

 もんじゅのナトリウム冷却剤が一次系と二次系に分離されている理由は、一次系ナトリウムにナトリウム24が生成され、極めて危険だからだ。
 半減期15時間だから、一週間程度で消えてしまうが、中性子とナトリウムの組み合わせで、恐ろしい現象が起きることは知っておいた方がよい。
 東海村JCO事故では、住民の多くが中性子によるナトリウム24内部被曝を起こしている。

 もんじゅが、完全な廃炉になり、敷地から核燃料を撤去可能になるのは、早くて西暦2500年以降である。それまで、炉内に蓄積している核燃料が処分できる可能性はない。
 自民党政権は、絶対に手を触れてはならない、開けてはならない「パンドラの箱」を開けてしまった。

 もう、誰も、もんじゅ核燃料の暴走を止めることができない。残された核燃料は、やがて数十年のうちに、人々の意識から忘れ去られ、管理に責任を負うはずの日本政府も崩壊し、もの凄い劣化暴走を始めるだろう。
 福井県はおろか、西日本全域がもんじゅのプルトニウムによって汚染されるときは、それほどの未来ではないと私は考えている。