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放射能を環境に放出した中国台山原発は、炉心設計に致命的欠陥があった

2021年12月02日 | 未分類
 中国台山原発は6月に、周辺モニタリングにヨウ素をはじめ、多数の核種が漏洩していることが確認された。
 
中国の台山原発で「動作問題」 放射性物質漏れか 2021年6月15日
 https://www.bbc.com/japanese/57478659

 http://hirukawamura.livedoor.blog/archives/5827239.html

 原発管理当局(中国政府)は、意図的に原子炉内部の希ガスを外部環境にベントしたと報じられた。核種は、クリプトン85とキセノン133と発表された。
 だが、核燃料被覆管が破損して噴出する希ガスには、以下の種類がある。
 ヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)、ラドン(Rn)

 このうち、クリプトンが約10.8年の半減期をもっているため、ほぼ消えるまで百年以上を要する。キセノン133の半減期は5日程度で、二ヶ月もあれば消えてしまう。他の希ガス類も短寿命である。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-53.html

 クリプトン85には生殖毒性を示す論文が出ていたが、原発の危険性を指摘する内容があると、グーグル検索が排除する仕組みがあるため、検索できなくなっている。
 実際には、希ガス以外にヨウ素やトリチウムなど一部の核種に、希ガスと同様の性質(昇華性)があるため、放射能汚染問題では希ガスカテゴリーとして扱われることが多い。問題になるのは甲状腺癌を励起するヨウ素131である。
 この核種は、選択的に甲状腺に取り込まれ、小児甲状腺癌の原因になることがチェルノブイリ事故で確認されている。
 https://www.engineer.or.jp/c_dpt/bio/topics/002/attached/attach_2415_2.pdf

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-353.html

 最近、大紀元が、台山原発での原子炉トラブルは、中国当局の発表した数本程度の被覆管損傷どころではなく、70本以上にわたる深刻な損傷であり、構造的欠陥に基づいた重大な問題であるとの報道がなされた。

 中国台山原発 燃料棒70本以上破損 設計ミスか=仏放射能NGO
 https://www.epochtimes.jp/p/2021/12/82648.html

 仏NGOはこのほど、内部告発者からの情報として、今年6月に放射性希ガスの漏洩が報じられた中国広東省の台山原子力発電所について、破損した燃料棒が70本超と当初の発表の5本をはるかに上回っていると明かした。原子炉圧力容器の設計ミスが原因である可能性が高いという。仏国営ラジオ放送局RFIが11月28日に報じた

 台山原発は、中国広核集団(CGN)とフランス電力(EDF)が共同出資で建設した。EDFが30%の株式を保有し、世界初の欧州加圧水型炉(EPR)を導入した原子力発電所である。マカオから64kmの距離。

 当時、CGNとEDFは、原子炉内の燃料棒の被覆材が破損したためだと説明し、破損した燃料棒は「数本」で許容範囲内であることを強調した。同原発は7月、1号機の稼働を停止した。

 仏NGO「放射能に関する独立研究・情報委員会(CRIIRAD、クリラッド)」は、フランスの原子力安全当局に宛てたメールの中で、事故原因の可能性について内部告発者と接触したことを明らかにした。

 この内部告発者は原子力業界で働くフランス人エンジニアで、台山原発の詳細な技術情報にアクセスできるとし、燃料棒に見られる損傷が「異常な振動」によるものだという。

 クリラッドのブルーノ・チャレイロン代表はこの内部告発者の話として、「損傷した燃料棒は公式発表の数本ではなく70本以上で、しかも損傷が激しく、(2018年の)最初の試験運行段階ですでに不具合は見つかっていた」とRFIの取材で明かした。

 その原因について、原子炉圧力容器の設計に欠陥があるためだという。「圧力容器の現在の形状は循環する冷却水の流れを均衡にすることができず、容器内で異常な振動が発生し、燃料棒を破損させた可能性が高い」と同代表は説明した。

 同代表は「同原発は最初からこの状況を把握していた」とも話した。
 台山原発をめぐっては6月14日、米政府が放射性物質漏れがあったとの情報を検証していると、米CNNが報じていた。

 中国政府はその後、燃料棒の破損を認めたものの、「よくある」問題で、放射性物質の漏洩はないと説明。周辺の放射線量に異常はないとしていた。
(翻訳・叶子静)
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 引用以上

 中国政府は、台山原発の核燃料被覆管の損傷は、わずか数本にすぎないと発表していたが、内部告発によって、実際には70本を超えていたことが暴露された。
 中国当局が、ことなかれ主義によって、被害を隠蔽するのは常套手段であって、多くの識者が、実際には大規模な破損が起きていることを予想していた。

 問題なのは、台山原発が、1.7ギガワットが2基という超大型の新型加圧式原発で、もしメルトダウン事故が起きたなら、地球規模での巨大放射能汚染を免れない危険性があることだ。
 加圧式原発(PWR→EPR)は、運用圧力が160気圧を超える超高圧原子炉で、内部の冷却水は300度以上に加熱されている。報告では、設計上の欠陥によって、水流に衝撃波が生じて核燃料被覆管を次々に損傷していることを示している。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B0%E5%B1%B1%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80

 この状態を「普通の現象」として放置したまま、中国当局が運転を続けているが、このままでは、被覆管の崩壊が連鎖し、やがてメルトダウンに至る可能性が強い。
 崩壊した被覆管から莫大な放射能が一次系冷却水に流れ出し、一次系のベントを続けて、周囲の環境に重大な放射能汚染をもたらすことになる。
 その主役は、クリプトン・キセノンというより、ヨウ素131・トリチウムである。

 おそらく、台山原発のヨウ素汚染イベントによって、これから周辺数百キロの地域で、大規模な甲状腺癌発症が起きるのは確実と考えるべきだろう。その次は乳癌が多発することになる。
 またクリプトン85・トリチウムには生物・生殖毒性が疑われていて、周辺住民の男子精子に障害を与える可能性がある。
 世界の加圧式、CUNDU原子炉では、漏れ出した希ガスによって、重大な健康障害が起きていて、カナダのピカリング原発では、周辺住民のダウン症発症率が85%上昇したとのグリーンピースの報告がある。
 https://blog.goo.ne.jp/jpnx05/d/20130609

 日本では、加圧水型の原子炉は、関西電力・九州電力・四国電力の大部分の原発と泊原発がPWRを採用している。東電や中電、中国電は沸騰水型BWRである。
 PWR原子炉は、いずれも160気圧で運用されるため、もしも圧力容器に脆性破壊などが起きた場合(ECCS作動時の冷水注入によって)、巨大な爆発が起きて、原子炉内の大部分の放射能を環境に放出する可能性がある。
 こうなれば、国家規模ではなく、地球規模の巨大な放射能汚染が起きて、全人類の未来を暗雲に包み、最悪、人類滅亡を来す可能性を考えなければならない。

中国は知られているとおり、中国共産党による人権無視のマフィア的独裁が続いていて、自国民の政権批判者を不法に拘束し、生きたまま臓器を奪って殺害するという人類史上未曾有の残酷な巨悪を実行していて、原発で全人類の未来を奪うことも屁とも思わない人間性崩壊、欠落を来したナチス以上の悪魔的集団である。

 もしも台山原発が巨大事故を起こしたなら、極東地域全域に放射能汚染を来すだけでなく、全地球規模の汚染によって、人類の未来を奪う可能性を覚悟しなければならない。