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整備工場・中販店の経営計画書を作ろうー4:利益計画の立て方!

2010年04月08日 | 経営・オピニオン全般

 


おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場・中販店の経営計画書を作ろうー4の利益計画立て方です

経営計画で目標を立てるが、この目標は基本的に数値目標となる。定性的な目標もあるが、ここは数値目標としておく。

この数値目標は「利益目標」であって「売上目標」ではない。同じではないかと言うご指摘もあるが、私は使い分けている。利益目標は、読んで字のごとく「利益」から組み立てる目標で、最終的に売上目標になる。

売上目標は、最初に売上の目標を立て、そこから原価や経費を差し引いて残った額が利益目標になる。つまり、利益目標とは全く逆の流れになる。会社の計画を立てるわけだから、利益目標を決め、その利益に必要な売上目標を立てるのが正しい順番である。

なぜかといえば、会社を経営する以上は、利益を出さなければならない。だから、まず目標を立てるのが「利益」でなくてはならないのだ。結果が利益ではだめなのだ。それは「結果オーライ」と同じことで、経営にはならない。

利益計画の手順は、次の通り。
1.経常利益(または営業利益)を計画する:一人当たり、月額など
2.営業外の損益を計画する:収入と損失を過去実績から
3.1±2で営業利益を求める
4.物件費を計画する:勘定科目ごとに吟味し額を決める
5.人件費を計画する:昇給、賞与、人数を計画し予算化する
6.3+4+5で粗利益を求める
7.粗利益率を計画する:商品ごとの売上構成・粗利益率などから
8.6を7で除して売上高目標を求める
9.商品ごとの売上目標を求める:8×7の売上構成比
10.月別目標を求める:季節変動指数で求める
11.個人別売上・粗利益・台数目標を求める
12.損益計算および商品別売上表にまとめる
13.自社代替率、来場者数目標、成約率などの車販達成目標を立てる
14.車検・点検入庫率、稼働率、作業効率などの整備達成目標を立てる
15.レバレートを設定する

以上のように、15番まで設定して初めて利益計画と呼べるものが出来上がる。最初に述べたように経営計画書は、計画達成のための手順書だ。手順書にするためには、売上・利益目標だけで終わってはならない。15番まで立てて初めて手順書となるのだ。

明日は、経営計画書は誰が立てるのかをご紹介する。


株式会社ティオ
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