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整備工場・中販店の経営計画書を作ろうー3:経営計画書の策定手順

2010年04月07日 | 経営・オピニオン全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場・中販店の経営計画書を作ろうー3の経営計画書策定の手順です

経営計画書(以下、経営計画)とは、単に数字を羅列したものではなく、自身のビジネスを多面的に分析・検討した上での結果を記述する。単に数字を羅列したものは、営業目標表にしか過ぎない。

経営計画といった場合、車検台数、中古車販売台数を中心に売上や粗利益目標を作って終わってしまうケースがみられるが、それは中途半端で具体性のない経営計画と言わざるをえない。

経営計画と言う以上は、数値的な目標である「定量目標」は、方針や実行課題などの「定性目標」の裏付けと理解し、「定性目標」を優先して作成することが本来の経営計画である。

経営計画に必要な項目を上げると、以下の5つになる。
1.経営理念(長期・中期)
なんのために事業(会社を経営するのか)を行うのかを、ステークホルダー(利害関係者)に明示する(自店の存在意義・使命は何か社会に提供する商品・サービスは何か) 。

2.
ビジョン(長期・中期)

あるべき自社の位置づけを掲げる(自社は「どのような市場・地域」で「どの時点」までに「どのような地位・シェア」を築きたいか) 。

3. 行動指針(長期・中期)
会社が目標にたどり着くために、どのような行動を具体的に行うのかを明確にしたもので、判断や行動に迷ったときの助けとなる道標(事業活動を行うに際して、大切にすべきこと、踏み外してはならないこと) 。

4. 経営方針
理念やビジョンを実現するために、俯瞰的な観点から自社が進むべき方向や形を指し示すもの。
 *どうやって高収益体勢を作り上げるか
 *現在の事業の継続をどうするのか、新しい事業を加えていくか
 *社員の処遇をどうするか

5.目標
ある時点までに到達したい具体的数値(損益・販売目標)の状態について設定する。 到達すべきゴール(数値目標・状態)と、そこに至るためのルート(手段・行動)をセットで立てる。 手段を下位の目的(サブゴール)と読み替えて、より具体的な手段へとブレークダウン(掘り下げて考えていく)する。

作成手順としては、
  1.目標の作成のための資料収集、実績集計
  2.前期(期の途中であれば今期)の評価分析
  3.2からの問題点・課題の抽出
  4.市場の動向、お客さまのニーズの変化予測
  5.3および4を踏まえて次期の経営方針の決定
  6.経営方針に必要な行動指針
  7.損益数値目標(利益計画書)の策定
  8.7を営業数値に置き換える
  9.8を月別目標に細分化する
  10.部署別・個人別目標を策定する
  11.個人別レベルアップ目標を作る
となる。

明日は、利益計画の立て方をご紹介する。


株式会社ティオ
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