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H23年度整備白書からの報告ー5.整備士保有率も改善

2012年04月27日 | 業界動向

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、H23年度整備白書からの報告ー5.整備士保有数も改善、です。

平成23年度の整備士保有率は、86.3%となり、前年に比べて+1.3%増えた。
整備士数は、347,276人、前年比+4,379人、+1.3%であった。

整備士資格の内訳をみると、
・1級整備士:6,066人(前年比+1,702人、+39.0%)
・2級整備士:283,327人(同+4,250人、;1.5%)
・3級整備士:57,883人(同-1,573人、-1.3%)
となり、3級以外は前年比で増加した。

特に増加率が一番大きかった「1級」が目に付く。
この1級整備士を業態別で見ると、
・専業工場:1,621人、構成比0.9%
・兼業工場:534人、構成比1.1%
・ディーラー:3,617人、構成比3.3%
である。

1級整備士が大きく伸びたのは、昨今のハイテクカーへの対応のためと、思われる。
1級整備士は、修理技術の高度化よりも、問診・説明技能、診断技術、判定能力が問われる内容で、
整備士資格と言うよりも「診断士」としての資格に重きが置かれている。

私は、全ての整備士が「1級整備士」になることが必要だと、言っている。
それは、修理技術よりも診断技術の方が、より重要になってきているからだ。
これからは、高機能スキャンツールを自由自在に使いこなせる、メカニックでなければ、通用しなくなる。

2級整備士は、
・専業工場:130,423人、構成比76.6%
・兼業工場: 37,991人、構成比76.7%
・ディーラー:102,138人、構成比92.3%
である。

3級整備士は、
・専業工場:38,254人、構成比22.5%
・兼業工場:11,032人、構成比22.2%
・ディーラー: 4,909人、構成比4.4%
である。

この結果、業態別の整備士数と保有率は、
・専業工場:170,298人、保有率82.1%
・兼業工場: 49,557人、保有率82.3%
・ディーラー:110,664人、保有率96.4%
である。

整備要員以外のその他要員(間接要員)は、
・専業工場:50,422人、構成比19.6%

・兼業工場:32,031人、構成比34.7%
・ディーラー:60,562人、構成比34.5%
である。

このその他要員の構成比が、前年よりも減っているのは、専業工場のみで
兼業工場およびディーラーは、前年よりも高くなっている。

整備売上を伸ばしていくには、従来よりも手間をかけて、密度濃く行うことが必要だ。
そのためにも、その他要員である間接員の存在は、益々重要になっている。

にもかかわらず、専業工場のその他要員数が6,162人も減っている。
一工場当たりでは0.1人と、騒ぐほどではない人数とはいえ、減員したことは、
顧客管理や入庫促進、接客応対などに徐々にマイナスとして効いてくるのではないだろうか。


問い合わせ先 株式会社ティオ


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