自動車整備業&車両販売業のCS経営をコンサルタントする TIO21ブログ

自動車整備業、車両販売業のCS経営のためのコンサルティング、現場改善指導、制度設計、社員教育、各種セミナー・講演

中販経営を効率化するー2.適正在庫金額を適正化する

2012年12月11日 | 経営・オピニオン全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、中販経営を効率化するー2.適正在庫金額を適正化する、です。

適正在庫台数が決まったら、次に効率化するのは「適正在庫金額」である。
適正在庫台数が決まっているので、適正在庫金額を決めるのは、そう難しいことではない。

決める要件は、「平均売価」と「平均粗利益率(車両本体)」である。
仮に、
平均売価を800千円
・粗利益率15%
・適正在庫台数45台
とする。

この時の、適正在庫金額は、45台×800千円×(1−0.15)=30,600千円、となる。
念のため説明を加えておくが、「1-0.15」とは「原価率」のことだ。

1-0.15=0.85だから800千円の平均売価とすれば、仕入原価は800千円×0.85=680千円。
この680千円が台当たりの仕入金額となる。

在庫金額の30,600千円は、月平均の金額だ。
月によって多く売れる月とそうでない月が存在するので、在庫金額も月ごとに変動させなかればならない。

その時に、季節変動指数を使って月ごとの在庫金額を決めること。
方法は売上構成比方式と月平均方式がある。

単純なのは、売上構成比方式だ。
ある月の実績台数(金額でも構わない)を、年間合計台数で除した値が、季節変動指数となる。
ある月の実績台数5台÷年間合計台数65台=7.69%

月平均方式は、年間合計台数を12か月で除して、月平均台数を求める。
ある月の実績を月平均台数で除した値が季節変動指数となる。
ある月の実績台数5台÷月平均実績5.4台=92.5%

適正在庫金額をキープしていくには、営業マンの案件の進捗をしっかり管理し、
どの時点で契約になるかを読み、そのタイミングで新しい車両が展示場に並ぶように、
仕入のタイミングも適正にしていく必要がある。

常に、仕入れ担当者は、営業マンの動向、案件の進捗などに対しても、
把握しておくことだ。それが、仕入れ担当者の重要な業務と言える。


問い合わせ先 株式会社ティオ


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中販経営を効率化するー1.... | トップ | 中販経営を効率化するー3.... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

経営・オピニオン全般」カテゴリの最新記事