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コンバージョンEVを探るー4.整備工場が取り組むメリット

2011年02月15日 | 経営・オピニオン全般

 

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、コンバージョンEVビジネスを探るー4.整備工場が取り組むメリット、です。

ところで、整備工場がコンバージョンEVをビジネスにするメリットは、
どこのあるのだろうか?

コンバージョンする手間賃だけだろうか?

私は、それだけではなく、もっとメリットがあると考える。
一つは、本当の意味で「自社客」を持てることだ。

コンバージョンEVは、ある意味整備工場が「メーカー」になることだ。
一般的なメーカーとは多少異なるが、ガソリン車を改造し、EVにする
メーカーになることだ。

このことによって、自社客が持てるのだ。
今までもクルマを販売してきたが、それは代理店としての販売であった。
それが、コンバージョンの場合は、自社が製造元=メーカーになれるのだ。

メリットの二つ目は、メーカーになれるので、お客さまの「囲い込み」が図れる
ことになる。顧客は、EVを造ってくれた会社として整備工場を見る。
このことが、囲い込みの原点である。

車検などで依頼先の理由でナンバーワンは「買ったところだから」である。
これと同じことが「造ってくれた会社」ということである。EVに乗り続けている
間は、自社客であり固定客なのだ。これは、整備工場にとっては得難いメリット
である。

三つ目として、技術的信頼度が増すことがメリットである。
「改造する」ことによって、お客さまは整備工場を「尊敬の眼差し」で見てくれる
ようになる。つまり「技術的信頼度」が高くなるのだ。

その結果として、他の
付加価値販売が図れるようになる。これがメリットの4つ目。
技術的信頼度が増すことで、頼りになる整備工場としての位置づけが与えられて、
色々な依頼が増えることが期待できる。

五つ目のメリットは、イメージアップが図れることだ。
ただし、コンバージョンEVビジネスを地域一番で行うという条件がつく。

このイメージには、他社にない「凄いこと」をやっている整備工場としての
評価であり、環境に優しい取り組みをされているという評価がある。

そして六つ目のメリットは、電動自動車の構造や工学的な知識が自然と
身につくことである。

改造には、モーターをはじめバッテリーの種類や特性、コンバーターや
インバーターの働きや行動など、様々な知識と技を身につけられる。

これは、診断技術に役立つし強い差別化にもなる。
その他、今までにないネットワークという財産を作ることもできる。

七つ目は、職場の活性化がある。
新しいことに取り組むことは、ある種の緊張感をもたらすし、挑戦する
気持ちを持たせることになる。そうしたことがきかっけで職場を活性化し、
活気つかせることになる。

如いては、リクルートなどにも好影響を与えることは間違いない。

では逆にデメリットはどうだろうか。
私は、目立ったデメリットはないと考える。

強いて挙げれば、当分は「投資」としてある程度のお金と時間がかかること
ではないだろうか。

だからこそ、勇気をもって挑戦してほしい。



株式会社ティオ
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