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自動車整備業&車両販売業のCS経営をコンサルタントする TIO21ブログ

自動車整備業、車両販売業のCS経営のためのコンサルティング、現場改善指導、制度設計、社員教育、各種セミナー・講演

自動車整備の安全作業のすすめー2.安全衛生管理は何を管理するのか

2011年08月09日 | 人事・労務全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、自動車整備の安全作業のすすめー2.安全衛生管理は何を管理するのか、です。

怪我や事故、あるいは体調不良を起こす原因の一つが「不安全な行動」、もう一つが
「不安全な状態」である。

労働災害の約95%が不安全な行動によって発生し、約80%が不安全な状態によって発生し、
不安全な行動と不安全な状態によって約80%が発生ているといった、データがある。

整備作業における不安全な行動とは、安全靴・防塵メガネ・作業帽子などの保護具を使わない、
ガレージジャッキでの作業時に車止めを使用しない、絶縁工具を使用しないで作業する、
あるいは誤操作や作業手順を無視するなど、ルールを無視・軽視したりするなどで起きる事故を
指す。

ドラムブレーキの分解清掃作業の際に、取り外したドラムを、エアーブローして埃や塵を
飛ばしながら作業していた整備工場があったが、これらは、無知・勘違いからくる不安全な行動といえる。
こうしたことを纏めて、ヒューマンエラーなどという。

不安全な状態とは、摩耗した工具、不具合がある機械設備、工場内の整理整頓が不徹底、定期点検の不履行、
汚れや破損を放置していた、などによって起きる事故である。あるいは、作業にマッチしていない治具や工具
を使って起きる事故などもこれらに属する。

この「不安全な行動」と「不安全な状態」を品質管理でよく使われる「4M」に置き換えると、管理の対象が
見えてくる。

4Mとは、生産の4要素ともいわれるもので「Man=人」「Machine=機械」「Materiaru=材料」「Method=方法」
の頭文字とったものだ。

私はこれを、不安全な行動に対して「Man=人」と「Method=方法」が管理の対象とし、不安全な状態に対して、
「Machine=機械」と「Materiaru=材料」が管理の対象と分類してみた。

不安全な行動の「Man=人」としては、ヒューマンエラーと言われる、思い違い、聞き違いなど人間の
心理的な要因や、間違っていると分かっていても、他の人もやっている、などといったルールを
無視することに対して対策を講じていくこと。

そして、Method=方法では、やり方方法を知らずして行うことや、防護ツールを使用しないで作業することなどに
対して、対策を講じることになる。

不安全な状態の「Machine=機械」では、ハンドツールやリフトなどの省力機器にいたる全ての機械工具および設備
などが、健全な状態であり、健全な状態を維持するための管理が徹底されているかに対して対策を講じる。

「Materiaru=材料」とは、そのまま理解するのではなく、機械工具や部品や液油脂類、塗料などの置き方や
配置、あるいは量などに事故や怪我を起こすような要因が、潜んでいないかに対して対策を講じることである。

この4Mが、PDCAのサイクルで回っているかを見るために、Manezimennto=管理 を別建てとして5Mとして
もいいと思う。

いずれにしても、不安全な行動と不安全な状態を取り除けば、労働災害は限りなく「0」になる。


株式会社ティオ
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自動車整備の安全作業のすすめー1.安全衛生管理の目的

2011年08月08日 | 人事・労務全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、自動車整備の安全作業のすすめー1.安全衛生管理の目的、です。

ある整備工場で見た光景で、ヒヤリとさせれてたことがあった。
乗用車をリフトに乗せ最上段に上げている時に、メカニックがそのクルマに乗り込んで、点検をしたのだ。

そのメカニックは、慣れた動作でクルマへ上り下りしていた。一つ間違えればクルマがバランスを崩し、
落下して予期せぬ怪我や、場合によっては命を落とすかもしれない危険があるのだ。

日本自動車機械工具協会のデータによると、平成12年から21年の10年間に、リフトによる事故が204件発生し、
死傷者が出ている。この数字を少ないとみるか、多いとみるかは様々だと思うが、一つ言えることは、
作業中の事故として絶対に
あってはならないこと、ということだ。

204件の原因別構成比は、取扱不良46%、点検不履行23%、取扱不良と点検不履行20%、その他11%と
なっている。ザックリ見れば、事故の約半分が取扱いの不良によって起きている。

「慣れ」や「過信」などが取扱不良の原因だと思うが、「チョット」の違いによって、事故が起きてしまうことを、
けっして忘れてはならない。

そこで、「安全管理」が求められることになる。
安全管理とは「安全衛生管理」のくくりである。

安全衛生とは、仕事上の災害を未然に防止し、仕事上の災害から従業員を守るとともに、
職場の衛生状態の維持および向上に努め、健康的で明るい職業生活を維持するための一連の施策をさす。

その目的は、メカニックを初め、職場で働く従業員が持っている能力を、十分に発揮してもらためである。
そう、安全衛生管理とは、正に労務管理そのものなのだ。

お客さまの様々な要求・要望に対して、確かな品質を創るのは、従業員である。
その従業員が一人でも欠ければ、確かな品質を提供することが難しくなる。

特に、整備作業の場合は、機械がメカニックに取って代わることが出来ない。それを、やるべきことを怠ったことで、
つまらない事故や病で、メカニックが欠けることは、最も避けなければならないことである。
だから経営者や工場長が積極的に取り組みしなければならない、もっとも重要な仕事なのだ。

前述のリフト事故の23%を占める「点検不履行」などは、ルール通りに行っていれば、事故を「未然に防止」できた
もので、もっとも質の悪い事故であって、経営者や工場長の職務怠慢のなにものでもない。

こうしたことが起きる根本原因は、従業員を経営のパートナーとして見ていないために起こると、
私は思っている。従業員が安心して満足して働いてもらうための「投資」が、リフトの点検料だ。

それを「費用」、つまりコストと見てしまうから、変な節約意識が頭をもたげて、定期点検を行わずに
済ませてしまう。

従業員が「明るく」「元気に」「健康に」働ける職場を作ること。
これが安全管理なのだ。


株式会社ティオ
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売れる自動車営業マンを育てるー5.アフターフォローできる営業マンを育てる

2011年08月05日 | 人事・労務全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、売れる自動車営業マンを育てるー5.アフターフォローができる営業マンを育てる、です。

クルマは成熟市場。
ということは、需要のほとんどが「更新需要」ということだ。

更新需要には、他社から自社へ、自社から自社への代替がある。
自動車営業マンは、中心的なターゲットにするのが、自社から自社の代替需要である。

この需要を取り逃すと、基本的に当月の目標はクリアーできない。
そこで、自社代替の率を高める施策を講じる必要がある。その中心的な役割は「サービス部門」になるが、
一方では、サービスと連携を取って、自動車営業マンもりっかりとした納車後のアフターフォローを行って
行く必要がある。

会社のシステムとしてのアフターフォローがあっても、自動車営業マン独自のフォローができる
営業マンが喜ばれるし、なによりも頼りにされる。

アフターフォローで、定期的にご機嫌伺いの訪問や電話コールを行うのは、会社が指示した最低限の
フォロー活動である。最低の活動で、そこそこ満足いただけるお客さまもいらっしゃるが、できれば最低限以上
のフォロー活動が欲しい。

新車・中古車の納車後の「サンキューレター」は当然として、それ以外の活動を入れるといい。
例えば、各種機能の操作説明を、ステップごとに指導していく。これは、お客さまのクルマに対する理解度と
習熟度によるが、納車後1か月以内に全ての操作ボタンの取扱と機能などを実車をつかって、丁寧に行うのだ。

また、緊急時の対応として、パンク、バッテリー上がり、オーバーヒートなどの時の対処の仕方と、用意しておくと
便利なグッズの紹介などを指導する。

定期訪問時には、情報シート(一種の情報誌)などを作って、手配りをする。こうしたひと手間かけたフォロー活動が、
絆を太くすることになるし、頼りにされる存在になる。

情報シートとは、クルマの維持管理に必要な知識的な情報と、お客さまの趣味などに関する情報などの
提供がある。できれば、趣味などにたいする情報提供などは喜ばれる。

こうした活動を全てのお客さまに実行するのは、とても大変な事なので、お得意様だけとかの一定条件以上の
お客さだけに限定しておこうことも必要だと思う。

言葉悪いが、釣った魚を太らせれば、自社代替の確度は高くなる。
太らせるとは、好意度をいかに上げるかということだ。

こうしたことができる営業マンを育成することが何よりも大事なことだ。
セールステクニックやセールストークなどを指導することも、当然必要なことではあるが、これらは、ある意味
経験が解決してくれるところもある。

しかし、本シリーズの1~5までは、時間が解決してくれない。
自らがアクションを起こさなくてはならないことだ。そのアクションの習慣ができるように指導することが
OJT指導員の役割である。


株式会社ティオ
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売れる自動車営業マンを育てるー4.提案営業ができる営業マンを育てる

2011年08月04日 | 人事・労務全般

 

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、売れる自動車営業マンを育てるー4.提案ができる営業マンを育てる、です。

お客さま:チラシに載っていた〇〇車ありますかー。
営業マン:ハイ、先ほども別なお客さまから問い合わせがあったばかりですが、まだありますよー。
お客さま:では、それ見せてください。
営業マン:ハイ、かしこまりました。どうぞこちらへ。

価格などのプライスボード記載の内容説明、エンジンルーム、室内、トランクルーム、エンジン始動
などして、一通りの商品説明が終る。

お客さま:では、検討しますので、安くしておいてくださいね。
営業マン:ありがとうございます。当然でございます。精一杯値引きをさせていただきます。
       ところで、オプションは如何しますか。例えばナビなどは。
お客さま:とりあえずクルマだけでいいので、見積書頼むよ。
営業マン:では、さっそく作りますので、少々お待ちください。

よく見る商談風景である。
こうした商談は、「御用聞き営業」と同じである。違うのは、訪ねていくか、来店いただくところである。
「何か御用はありますかー」「ちょうどよかった・・・・・」といった感じが、店頭で行われてるに過ぎない。

クルマを前にしたら、用途、走行距離、家族構成、趣味などを聞き出し、情報内容からよりベストなクルマを
チョイスして、選択の理由を伝え、提案するのだ。

あるいは、ナビがありますと、お仕事やドライブにはとても便利ですよー。最近では、定年退職した方などが
真っ先に注文いただくオプションがカーナビなんでよー。しかも、テレビとビデオも一緒にねー。
旅先で、撮影した写真やビデオを皆で鑑賞するのが、盛り上がっていいみたいです。月払いでしたら、
月額〇〇円の追加で済みますので、一緒に見積もりに入れておきますね。

お客さまから言われたことに対して「ハイ、かしこまりました」と言って対応しているようでは、目標達成は
厳しい。これであれば、マネキンと一緒だ。

営業マンである以上は、言われたことを踏まえて、プロとして「最良」を提案することである。
訪問営業の場合も同様だ。走行距離も10万キロを超えていますので、そろそろ代替は如何ですか。

とか、新型車が出ましたから代替如何ですかー。
ではなく、さすがに日本のクルマも10万キロを超えると、故障頻度が目立って多くなります。

しかもミッションなどの重要箇所が壊れるんですよ。その時に、代替するよりも早く代替し、
安心してお使いなった方が、得策ですよ。私が勝手ではありますが、こんなクルマに代替したらと、
いうものを作ってきましたので、ちょっとご覧なってください、と提案する。

過去の整備歴や、クルマの使い方、家族構成、趣味などから、クルマ選びを手伝い、提案をする。
これが、営業マンに必要な「スキル」である。

代替サイクルが長くなっている昨今、お客さからの代替を待っているのではなく、
「仕掛ける」ことで代替サイクルを短くしていく、「提案営業」ができる自動車営業マンを育てるのだ。


株式会社ティオ
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売れる自動車営業マンを育てるー3.商品知識で売れる営業マンを育てる

2011年08月03日 | 人事・労務全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、売れる自動車営業マンを育てるー3.商品知識で売れる営業マンを育てる、です。

商談の最後であるクロージングになると、必ず「取引条件」の話しになる。
納期や支払方法、保証やアクターサービスなどの条件に加えて、値引きや下取り価格
に関する条件交渉がある。

こうしたお金に関する条件が強く出てくるのは、お客さまが商品内容と金額とのバランスが
納得できていないことに起因する。

商品内容が十分に理解され、ニーズと合致すれば、多少ライバル社(車)
より高くても、契約書に
押印してくれる。

しかし、雰囲気的に「走行距離が少ないので程度がいいですよー」などといった商品説明では、
何がいいのか、どういいのかが理解されず、結果として値段の納得性だけに交渉が終始してしまう。

商品の良さや違いを伝えるのが「商品知識」だが、燃費や馬力あるいは装備品の充実
などを伝えることが、商品知識だと誤解している自動車営業マンがいる。

商品知識は、燃費や馬力がお客さまの「利益」や「利便性」にとって、どうメリットがあるかを、
説明できる技能である。

燃費がリッター23kmです凄いでしょー、と伝えてもお客さまは、心の中で「そんなこと知ってるよ」
と叫んでいるのだ。

23kmだから、現在お乗りのおクルマと比べて、〇kmの差が出ます。これは、年間の燃料代にすると、
〇〇円も費用を抑えることができますので、旅行の際にワンランク上のお部屋に宿泊できますよー。
これってすごくないですか、と畳み込むのである。

そうすれば、お客さまは「ウンウン」と頷き、買い得感が増して、納得感がより高まり、
価格交渉の頻度が減ることになる。

燃費や馬力、あるいは装備品などは、ネットでいくらでも検索でき知ることができる。
お客さまが自動車営業マンに求めていることは、どういうメリットがあるのかを知りたがっているし、
お客さまが気づかない特徴やニーズを、分かりやすく伝えることである。

この商品知識は、営業経験を重ねていくと、だんだん習得することを軽く見る傾向になる。
変にセールス慣れしてしまって、条件交渉で「勝負」しようとする。商品の説明をそこそこで打ち切り、
すぐに見積書を作って、値引きや下取りの優位性だけで印鑑を貰おうとするのだ。

値引きなどでいったん甘い密を吸ったお客さまは、次の代替も「値引きを期待」することになり、
結果的に価格だけの関係になってしまい、用品や保険などの付加価値販売が出来にくい、
関係が出来ていまう。

こうしたことが起きないように、商品知識の大切さと、商品知識で伝えるべき内容を
しっかりと指導して欲しい。


株式会社ティオ
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売れる自動車営業マンを育てるー2.行動を計画できる営業マンを育てる

2011年08月02日 | 人事・労務全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、売れる自動車営業マンを育てるー2.行動を計画できる営業マンを育てる、です。

マインドの次に指導して欲しいのが「行動」に関することだ。
行動とは、営業活動のことである。

営業とは、お客さまに会う仕事と言える。
会ってニーズを確認したり、購買意欲を高めたり、友人を紹介して貰ったり、あるいは苦情処理をしたりする。

こうした営業活動を、計画的に行うことは「営業マンの能力」だと思う。
この能力を持たない自動車営業マン実に多い。頭に思いつくままに、あるいは連絡や依頼があるままに
行動している。

これでは、当月に活動しなければならない活動ができないばかりか、見込み度を上げる活動なども
できないことになり、ひとつの商談がやたら長引くことになる。

ナゼ思い付き活動がいけないのかと言えば、行動がムラになることだけではなく、準備不足のために
都度出直しをしなければならないことで、効率が悪くなってしまうし、お客さまに商談をリード
されてしまう。結果、値引きが大きくなってしまったり、他社に商談を取られてしまう。

行動を計画するとは、当月(または次月)に活動しなければならない、お客さまをすべてリストアップし、
その上で、何の目的で活動するのか、その目的のために必要な準備は何か、それを何時作るのか、
そしていつ会う(コンタクトを取る)のかを決めること。

先月から繰り越した「見込み客」に対して、上記のようなことはどの自動車営業マンもできているのだが、
見込み客以外の計画が出来ていない。例えば、紹介依頼活動などがその典型である。

紹介販売目標が決まっていても、どのお客さまに紹介のお願いをするのか、もっと言えば何件紹介依頼
活動をするのかさえも決まっていない。これでは、計画どころの話ではない。

で、行動計画の重要性や具体的な立て方は、「営業日報」を中心に指導するとよい。
会社によっては「営業日報」が存在しないケースもあるが、この際営業日報を作ったらよい。

営業日報を使う最大の目的が、「計画的な行動」をするためなのだ。
このことが上司も自動車営業マンも理解できていないから、日報を書かない、書いてもフィードバックしない、
などとなり、何時しか営業日報が「メモ帳」代わりになっている。最悪、書かなくなって印刷した日報が書庫に
眠った状態になっている。

行動を計画しろと言うと、変更が多くて立てる意味がない、などと至極もっともな言い訳が帰ってくることが
あるが、それは「言い訳」のなにものでもない。売っている営業マンは、そのようなことは絶対に言わない。

逆に、計画を立てることで、変更が少なくなるし、突発的な出来事や依頼などにも、的確かつ効率的に
対処することができるのだ。

計画する内容として、
 ・目標に見合う「活動量」があるのか
 ・活動先のピントが合っているのか
 ・活動目的が明確であるか
の3点をしっかりと教えてほしい。

これらを踏まえて、最後は活動日を決める。
活動の優先順位や道順なども考慮して、活動日時を仮に決めて、アポイントメントをとる。

こちらで予定した日時の予約が取れない場合は、お客さまの都合を優先して、日時を
決めていく。優先順位とは、契約を取れる、見込み度を上げる、見込み客を作る、これが
順位である。

こうした仕事は、集中して作る習慣をつけさせること。


株式会社ティオ
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売れる自動車営業マンを育てるー1.足腰の強い営業マンを育てる

2011年08月01日 | 人事・労務全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、売れる自動車営業マンを育てるー1.足腰の強い営業マンを育てる、です。

新人の営業マンが入社して4か月が経った。
新人研修が済んで、すでに実務についている時期ではないだろうか。

この時期になると、先輩か上司が「OJT指導員」となり、毎日の仕事の中で
一つ一つ実務に関する知識や技能を指導をしているのではないだろうか。

自動車営業マンの場合であれば、例えば見積書・契約書の書き方とか、
車庫証明の書き方や申請の要領など教えることは山ほどある。

知識や技能も大事だが、先ずは「マインド」を作ってほしい。
マインドなどと言うと漠然としているが、知識や技能以前のことで、営業マンの「本質的」なことだ。

営業は「自分の足で稼げ」、などと言ったことである。
ソフトブレーン創業者の宋文洲氏に言わせると、「足では稼げない」そうだが、私はそうは思っていない。

こうしたマインドがないと、運よく売れている時は、体調も良く顔色もいいのだが、ちょっと不振に陥ると
欠勤しがちになったり、精神的な病気になったりして、這い上がる気力を持ち合わせないことになる。

また、自らが見込み客を作り、育てる「農耕型」の営業スタイルが取れず、常に「狩猟型」の営業で、
チラシやネットから問い合わせがきたお客を追いかけて、契約書に押印をいただく、営業マンに
なってしまう。

本人の性格的なこともあるが、私は新人営業マン指導の中で「自分の足で稼ぐ」という、
いわば営業の本質を体で覚えこまさないと、精神的にタフな営業マンにはならないと思っているし、
過去の指導でもこのことを実践してきて確信している。

この「営業は自分の足で稼げ」という言葉には、読んで字の通りの理解と同時に、以下の意味も含まれ
ている。

 「営業は待ちではなく、攻める」
 「質も大事だが活動量がより大事」
 「計画的に行動せよ」
 「既成に拘らず、先ずは行動せよ」
 「常に前向きにアクションせよ」

などの意味合いが含まれているのだ。やや精神論的な部分もあるが、こうした営業の本質が体に染みついて
こそ、自己開拓ができて、気持ちもタフな営業マンになるのだ。

OJT指導員になった先輩諸氏、テクニック的な技能や、変に生意気に商品知識をひけらかすような営業マン
ではなく、先ずは精神的なタフな営業マン、営業は自己との戦い、営業マンは農耕型であれ、こうしたことを
みっちりと指導していただきたい。



株式会社ティオ
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整備工場の工場長が現場力を変えるー5.リーダーシップを発揮せよ

2011年04月15日 | 人事・労務全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場の工場長が現場力を変えるー5のリーダーシップを発揮せよ、です。

工場長は、サービス現場部門の経営者である、と本シリーズの第2回目で述べた。
経営者だから、部下をリードして与えられた目標を達成していかなければならない。
この部下をリードしていく機能が「リーダー」だ。

リーダーは、目標に向かって導く人、先頭に立つ人、つまり先導者であり指導者であるわけ。
保有台数が減少し、物理的にも心理的にもクルマ離れがジワジワと拡大し、その結果同業他社とのお客さまの獲得競争が
激しさを増している昨今、
工場長であるリーダーの存在は、目標達成を大きく左右する存在として、今まで以上に重要度が
高まっている。


したがって工場長は、リーダーであることをしっかりと理解認識して、一つ一つの業務に当たることが求められている。
だからリーダーはマネジャーという単なる管理者・上役では役不足なのだ。

マネジャーであることを踏まえリーダーとして現場を引っ張っていくこと。マネジャーとリーダーは、言葉が違うだけではなく、
以下の通り発想や行為などがまったく違う。


1.マネジャーは「管理」し、リーダーは「革新」する
2.マネジャーは前例の「模倣」で、リーダーは常に自らが「オリジナル」である
3.マネジャーは「維持」し、リーダーは「発展」させる
4.マネジャーは「秩序に準拠」し、リーダーは「秩序を創り出す
5.マネジャーは「短期的視点」を持ち、リーダーは「長期的な見通し」を持つ
6.マネジャーは「いつ、どのように」を、リーダーは「何を、なぜを」問う
7.マネジャーは「損得」に、リーダーは「可能性」に目を向ける
8.マネジャーは現状を「受け入れ」、リーダーは現状に「挑戦」する
9.マネジャーは「規則や常識通り」に行動し、リーダーは最善の結果の為なら、「規則を破ることも辞さない
10.
マネジャーは「能吏」であり、リーダーは「高潔な人格」が求められる

※平岡和矩(経営ソフト研究所)引用

追加1.マネジャーは部下を「使い」、リーダーは部下を「育てる
追加2.平時のリーダーは「After you」と部下に任せ、有事には「Follow me」と自ら先頭に立ち部下を指揮する。

リーダーとして部下と協力して目標を達成していくためには、部下に影響力を与え推進していくことが必要だ。
この影響力のあり様を「リーダーシップ」という。

もう少し定義的に言うと「目標を達成するために、部下の自発的協力を引き出し、貢献させる働き、あるいは影響力」となる。
リーダーシップと聞くと、部下をぐいぐい(ムリくり)引っ張っていくイメージだが、それは、リーダーシップの一面でしかない。

リーダーシップの本質は、「部下の自発的協力」を引き出すことにある。
部下が、「たとえ火の中水の中、あのリーダーのためならば」、とリーダーを信頼し喜んでついてきてくれる、
これこそが真のリーダーシップなのだ。


本を読むとリーダーシップを発揮するには「こうあらねばならない」、といったコトが書かれているが、
リーダーシップは、部下という人間に対する影響度合いだから、画一的には語れない。

と言うことは、自分のスタイルを持つことが必要になる。
リーダーである貴方が、部下に対して、自分の性格や特徴を踏まえて、影響力を与えること。
とはいっても、リーダーシップのためには、次のことが要求される。

1.終始一貫している
  言動一致。時には朝令暮改もあるが、それは緊急時である

2.責任感がある

  諦めずにやり抜く。困難にも負けないで途中で逃げずに結論を出す

3.率先垂範ができる

  手本を示す。特に嫌がる仕事について先頭に立って行う

4.傾聴できる

  人の話を真剣に聴く。一方通行のコミュニケーションではく、双方向で行う

5.ポジティブである

  常に明るく積極的である。プラス思考の発想と前向きな行動をとる

6.品位がある

  身だしなみ、言葉使い、金銭感覚、法令遵守の手本である。スマートな上司であること

部下の自発的協力が得られるようなリーダーになっていくためには、肩書以上に「人望」が不可欠だ。
仕事で一目おかれていても人望が無い上長は結構いる。これでは、部下は自発的に協力をしてくれない。

人望とは、心から信頼される、人間として好かれる、ということ。そのためには、以下のことが大切だ。
1.挨拶ができる
  朝の「おはようございます!」から始まって、「お疲れさま」「お帰りなさい。
  ご苦労さん」「ありがとう」など節々で挨拶をすること。しかも相手の目を見て行うこと。

2.約束をきちんと守る
  部下を始め相手と約束したことは、些細なことでも守ること。当たり前のことを当たり前にできるかということだ。
  守れない場合は、事前承諾をいただくこと。

3.明るく振る舞う
  笑顔と感謝の気持ちを持って、部下や取引先と接すること。笑う門には福来る、
  常に笑顔が絶えない職場作りを心がけること。


4.人の陰口・悪口を言わない
  人の陰口・悪口は他人が聞いて喜ぶ人はいない。自分の首を絞めることになると肝に銘ずること。

5.分け隔てしない
  部下によって判断基準を変えない。部下によって緩く、辛く接することや、評価に手心を加えることは、
  部下間の人間関係を悪くし、リーダーの信頼もなくす。

6.私利私欲を排除する
  自分のことは後回しにすること。他人のために何ができるかという視点を持っていないと人はついてこない。

7.自分の基準を持つこと
  不破雷同で風見鶏は慎むこと。自分としての価値基準であり判断基準をしっかりと持つこと。

8.弱きを助け強きを挫く
  上にはイエスマン、下には強権的はリーダーの資格なし。
  リーダーは、上司と戦うときは戦い、部下の失敗は、自分の失敗と部下をかばえる度量が必要。

以上の当り前の8つが人望の基本だ。
私は、これに加えて、リーダーは「嫌われ役」がどれだけ務められるかも、大切だと常々思っている。

部下に対して、嫌な事でも信念を持ってやらせること、伝えることができなければ、組織はまとまりを欠き、
目標に対する執念も行動も薄れてくる。

誰しも「嫌われ役」は演じたくないが、リーダである以上は、演じなくてはならない。逆に言えば、嫌われ役が
演じられるからリーダーでもあるのだ。

こうしたことが自然とスマートに表現できるようになるためにも、自己啓発を怠らず、自己成長を図ること。
自分のことを棚に上げておいて、部下にあれこれ言うことほど、信頼を失うものはない。
このことを肝に銘じてリーダーに磨きをかけていただきたい。

厳しい時代になればなるほど、幹部である工場長の役割の重要性が増してきている。
目の前の事象に捉われるばかりでなく、少し前を見て「今何をすべきか」という視点を持ってサービス現場を運営すること。
部下の不甲斐なさを嘆くのではなく、不況に原因を押し付けるのではなく 「貴方が変われば、現場は変わる」のだ。


株式会社ティオ
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整備工場の工場長が現場力を変えるー4.工場長は部下を育てて一人前

2011年04月14日 | 人事・労務全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場の工場長が現場力を変えるー4の工場長は部下を育てて一人前、です。

工場長は、部下を持つ職責にいる。これは、「部下を通じて目標を達成する」ということを意味する。
そのために工場長は、部下に対して「活き活きと働いてもらう」ことと、「部下の業務遂行能力アップ」を仕事にすることだ。

活き活きと働いてもらうことを「人事労務管理」といい、部下の遂行能力アップを「人材開発」という。

少子高齢化が進展して、優秀な働き手の確保が困難になりつつある昨今では、部下の中途退職者を減らしつつ、
能力を高めることは、工場長最大の仕事ともいえる。

人事労務管理とは前述のおり、「活き活きと働いてもらう」ことが目的になる。
組織のごたごたが無く、雑念を持たないで、仕事に集中でき、働く喜びを感じてもらうことが、活き活きと働くということ。


そのために、人事労務管理という職務がある。 
人事労務管理などと聞くと、厄介で困難な仕事と思いがちだが、けっしてそのようなことではい。

以下に示す通り6つのが人事労務管理だ。
1.適所適材の配置
2.職務能力の向上
3.整った仕事環境
4.公明正大な評価
5.近代的な福利厚生
6.風通しがいい職場

人事労務管理は、これで一つの言葉になっているが、「人事管理」」と「労務管理」の二つがある。
ざっくりだが、人事管理とは、社員個人に対する管理で、人事評価、昇給・昇進、育成計画・教育などがある。

労務管理は、全社員に共通する管理で、福利厚生施策、職場規律管理、賞罰、労働条件管理になる。
工場長が優先して行うことは「職場規律」の管理。

就業規則にある「服務規律」が、正しく運用・発揮できているかを判断し、適時保全のための指示命令や、
改善を加えていくこと。
したがって、工場長は就業規則の服務規律の記載事項を十分に理解し、自ら手本を示すこと。
時には、部下と就業規則を読み合わせをして、内容をしっかりと理解させること。

就業規則は、使用者と労働者の就労に関する約束事項であると同時に、
使用者である会社の姿勢や期待をまとめた規定集。
社員は元より会社も果たさなければならない義務と、
行使できる権利を定め明確にした会社の憲法に相当する。

工場長には、労務管理上からも就業規則の服務規律を守らせる義務がある。

次に、工場長が力を入れてほしいのは、コミュニケーションを活発化すること。
いわゆる「報・連・相」だ。

特に、工場長から部下に対するホウ・レン・ソウを活発にして、情報の共有と
工場長の意思をしっかりと伝え、
部下が同じ方向に向かって仕事ができるように方向付けを怠らないこと。

ホウ・レン・ソウの中でも重点を置いてほしいのが「ソウ=相談」。
部下の出勤態度や顔色、会議への参加態度・発言内容、勤怠、作業のミスなどから、部下の心の状態などを読んで、
それとはなしに相談ごとを引き出すこと。

こうした、普段から工場長から話しかける、中に入っていくなどが相乗効果になって、

風通しのよい職場が形成されて、活き活きと働ける職場環境になっていく。

人材開発だが、工場長は、二つの面で部下を育てる責任がある。
一つは、目標数値を達成するために、もう一つは、部下の生活レベルを高める責任があるからだ。

部下をほったらかしにしていて、職務能力が停滞してしまうと、その部下の報酬も停滞してしまう。
それは、生活レベルが停滞するか、低下することを意味する。

工場長が部下の能力を高めることによって、より高度な仕事を遂行できるようになり、
それによって報酬レベルも必然的に高くなっていく。
だから、工場長は、何が何でも部下の能力開発をする必要があるのだ。

職務能力とは、現在または将来の仕事が円滑に遂行できる能力および資質で、「専門能力」「対人関係能力」
「概念化能力」の3つがある。

この3つの能力は、基本的にすべての社員に必要だが、下位者ほど専門能力が要求され、
上位者ほど概念化能力が求められる。この3つの能力を高めることが能力開発、つまり人材育成になる。

人材育成で大事なのは、工場長が育成計画を立てること。
部下一人一人の職務遂行能力を見極め、何が足りているのか、不足しているかを判断し、
年間の育成計画を立てることだ。

また、工場長が職種の「あるべき姿(期待するイメージ)」を明確にしていることも重要である。

例えば、検査員であれば、「立会説明ができて、ニューサービス車検が遂行できる検査員」というような、
あるべき姿が工場長にないと、
現在の能力とのギャップが見えないので、的を外れた教育になってしまう。

教育には、「OJTOn the Job Training」と「OffJT(Off The Job Training」がある。主になるのは「OJT」だ。
OJTは、上司・先輩が部下に仕事を通して、仕事の目的や要領などを教育する方法だ。

直接、細部にわたって指導することができ、その分指導者の特性を移植することになるので、
指導者・指導方法を吟味する必要がある。


OffJTは、職場を離れて集合教育として実施される。
基本的な知識習得などに向いている。
このOffJTは、OJTを補完するために利用する。

もう一つ育成の手段がある。それは自己啓発だ。
自分で自分の能力を高める活動である。

取り組むテーマは、必ずしも仕事に関係するものばかりではないが、
組織人としては、仕事のレベルアップや幅を広げるために取り組む手段として位置づける。


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整備工場の工場長が現場力を変えるー3.生産性改善でCSを高めよう

2011年04月13日 | 人事・労務全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場の工場長が現場力を変えるー3の生産性改善でCSを高めよう、です。

工場長として作業現場を見る場合、修理技術の優劣以上に「生産性」をどう高めるかと言う視点が
重要になる。与えられた経営資源で、いかに多くの整備作業をするかだ。

年々歳々工賃目標がアップする中で、メカニックを増やしていては、利益は薄くなってしまう。
これからの作業現場は、メカニックの数を減らしてでも、工賃売上をアップしていくことが
求められている。それを成し遂げるのが「生産性向上」である。

整備工場における生産性の指標には、「稼働率」と「作業効率」の二つがある。

稼働率とは、平たく言えば、お金を稼いでいる割合。計算式は「直接作業時間÷実労働時間(※)×100」。
※拘束時間+残業時間-休憩時間

直接作業時間は、整備作業を行っている時間で、分解、脱着、調整、清掃、計測など実際に作業を行っている
時間に付帯および余裕作業時間を加えた時間。
この時間が、基本的に請求時間となりますので、
お金を稼いでいる時間となる。 

とはいっても整備作業をしている時間全てが請求できる時間かと言えば、そうはない。
作業している時間が全て請求時間であれば、手の遅いメカや整備経験浅い方が、生産性が高いことになりる。

そこで請求時間を決めるのが「標準作業時間」だ。別名、作業工数とか作業点数などと呼ぶこともある。
この時間が実際かかった時間と比べたのが「作業効率」となる。

計算式は「標準作業時間÷直接作業時間×100」。
実際にかかった直接作業時間が、標準作業時間よりも長ければ生産性は低いことになる。


稼働率を向上させるには「実労働時間」をより長くするか、「間接作業時間」を短くする二つの方策
が考えられる。

間接作業時間の多くを占めるのが「引取・納車」に伴う車両回送時間。
入庫車両のほとんどが引取し、整備が終わったたら届ける必要悪サービス。このパターンを改めること。

ある会社では、このサービスを有料化することにした。地方の田舎町にある工場で、一回の取引で800円とし
た。また、代車の貸し出しは、無料だが工場での引き渡し、引き受けとした。

この結果、半部以上の車両回送回数を減らすことが出来た。
念のためだが、このことで他社に切り替わったお客は全くなかった。

有料化が難しいとなれば、車両回送そのものを効率化すること。
何人で何台回送できたかが車両回送の効率化。例えば、1台のサービスカーに2名で行って、
1台の回送が出来れば、車両回送効率0.5(1台÷2名)となる。

1台のバイクに1名で行って、1台回送できれば車両回送効率は1.0になる。
バイクをタクシーにしたり自転車
でもいい。

作業効率は、稼働率と違って社内の努力次第で大いに改善できる。
先ずやるべきことは「工具・部品取置き」と「作業歩行」を減らすことだ。

ある車検整備における作業時間は1時間5分、歩行距離401m、歩行歩数669歩だった。
トルクレンチなどのツールとブレーキフルードは、作業中に取置きをしている。
これは、この工場だけのことではなく、ごく普通に見られる光景だ。

これを、作業前に準備して作業することで歩数、歩行距離は格段に少なくすることが出来る。
作業指示書を貰ったら、即作業に入るのではなく、必要部品、必要工具&テスターなどを取りそろえてから
作業に入る、これを常識にすること。

ある工場で検討しているのが、メカニックごとのハンドツールを無くし、空のキャディを与える。
ハンドツ
ールを共用工具とし、作業指示書を受け取ったメカニックは、ハンドツール置き場に行き、
必要な工具をピックアップ、次に部品庫に行き、必要部品を取り出しキャディに搭載して作業ストールに
行く仕組み。

こうすることによって、取置き回数を減らすことと、作業手順を考えさせることで、作業動線を短くする効果を
狙った改善だ。

生産性の二つの指標は、何のために必要かと言えば「コストダウン」にとって不可欠だからだ。
不景気の中でレバレートの改訂(アップ)は、お客さまからの抵抗が大きく難しいのが現実だ。

しかし、経営的には新しい設備投資も必要だし、定期昇給もやらなければならないなど、
経営費用は間違いなくアップしている。

そのコストを左右する指標が生産性の二大指標なのだ。
稼働率が高まれば売上になる時間を多くすることができ、コストを吸収したことになる。
作業効率は60分の標準作業を40分で行えば、20分のコストを吸収したことになる。

このコストダウンの原点が何かと言えば「5S」。
5Sとは、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」のこと。

工場長は、生産性の二大指標を統計データとして集計・分析し、その結果に基づいて工場の課題を抽出し
改善活動を行うこと。そして、常に5Sの目を持って工場内外を定期巡視することだ。それがマネジメントである。


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整備工場の工場長が現場力を変えるー2.工場長は工場を経営する意識と知識を持て

2011年04月12日 | 人事・労務全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場の工場長が現場力を変えるー2の工場長は経営する意識と知識を持て、です。

これからの工場長の役割は、ズバリ「工場を経営する人」でなくてはならない。

従来は、車検整備や故障修理を早く確実に行うために、メカニックの長として部下に技術指導したり、
作業改善を行うことが「工場長」だったが、これからの工場長は、コストダウンに対する計画と実践や、
顧客を守るために法令を順守することなど「高度な意識と知識」が要求される。

工場長の立場は「工場の経営者」であり、そのための役割は以下の通り。
1.運営方針を示し経営計画を立てる
2.作業能力を高め維持する
3.作業効率を図りコストを低減する
4.車両法等を遵守し、社会的責任を果たす

この4つの役割を業務にすると、次のようになる。
【事業管理業務】
 ・事業計画=工賃および入庫台数目標の設定、売上・利益・経費計画設定
 ・入庫促進=管理客への入庫促進管理、新規開拓計画・実行
 ・業績管理=計画に対する進捗把握と臨機応変な対策

【工場管理業務】
 ・業務管理=受付から納車・回収までの業務管理と改善
 ・品質管理=整備の出来栄えおよび納期管理と改善
 ・作業管理=作業工程を少なくするための作業の合理化
 ・部品管理=在庫アイテムの品目と数量の決定と仕入価格の交渉
 ・設備管理=作業を合理的に行うための作業環境管理と改善
 ・安全管理=安全衛生規則による安全衛生管理計画と推進

【人事・労務管理業務】
 ・労務管理=労働環境改善と諸規定に基づくルールの順守指導・改善
 ・人事管理=キャリアプランに基づく指導と評価
 ・人材育成=資格取得・教育指導計画および予算化と実行

以上の業務を遂行するためには、工場長は「計数管理知識」「生産管理知識」「フロント業務知識」
「安全衛生知識」「労働法規知識」「人材育成知識」「指定整備知識」そして「会議運営知識」などが必要になる。

工場の経営者である以上、なくてはならない知識と言える。
知識としているが、当然「技法」も含んでのことである。

れらの知識要件等は、難しいことではない。言葉を聞いただけで恐れないで毎日コツコツ積み上げていけば、
容易に習得できるものばかりだ。必要なことは、習得するという強い意識と、自分に負けない強い精神に他ならない。


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整備工場の工場長が現場力を変えるー1.工場長はマネジメントする人

2011年04月11日 | 人事・労務全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場の工場長が現場力を変えるー1の工場長はマネジメントする人、です。

整備工場の工場長って何をする人?役割は?

一昔前であれば、現場の経験を積み、ある程度年齢を重ねたメカニックが、工場長という役職に就いていた。
理由は、整備作業の経験が豊富で、何でも「知っている」「作業をこなせる」ということと、年齢的に幹部にふさわしく
なった、といったことになる。それで務まっていたのだ。

だから、工場長になってもメカニック時代と特に変わったところがなく、如いてあげれば責任が重くなったことと、
役職手当が支給されるようになったことだ。

しかし、現在のように整備事業が複雑で競争が厳しい経営環境の時代には、
メカニックの経験を生かした「メカニックのボス」では対応が困難になっている。
そこで、今回より5回にわたって、整備工場の工場長の役割と業務について確認する。

さて、整備工場で工場長と言えば会社組織の上では、社長に次ぐナンバー2のポジションになる。
ということは、管理職にあたる。

管理職である以上は、管理職としての役割がある。
工場長に就任したら、先ずは、管理職としての役割を理解することが必要だ。

管理職(マネジャー)だから「管理(マネジメント)」が仕事。
整備工場の場合は、実作業者というプレイヤーも兼ねるプレイングマネジャーで、多くの場合、プレイヤーのウエイトが多く、
自分自身としても「管理職(マネジャー)」としての意識が薄くなっているために、
管理
という仕事は、空いた時間や、何か問題が発生した時に行う仕事とになっている。

実は、工場長が先ずやるべきことが「管理(マネジメント)」の仕事になる。
しかし、殆どの整備工場では、実務経験が長く整備作業能力の高い人が工場長という管理職に任命されているため、
「部下に任せるよりも自分でやった方が早い」と考える管理職も少なくない。管理職が実務を抱え込んでしまうと、
部下はいつまでたっても育たないし、本来の役割を発揮できない。

また、管理職が現場業務にどっぷりと浸かってしまうと、本来必要な管理業務をする時間が取れない。
その結果、実質的に管理職不在に陥り、目標達成がおぼつかないことになる。

工場長という管理職は、会社から整備という生産部門を任されていて、自部門の業務を管理し、
会社に貢献する責任を負っている。

何を管理(マネジメント)すかと言えば、「業務マネジメント」と「人マネジメント」の二つがある。
先ず「業務マネジメント」は、目標の達成に必要な作業環境を整えること。作業が安全で快適に行えるように、
機械工具の更新計画、メンテナンス計画を立てる、あるいは、工場経費を減らす計画を立て、管理すること。

次に「人マネジメント」は、基本的に動機付けと人材育成。部下の能力を高め、業務を確実に遂行できるレベルまで育成し
工場の目標達成に向けて動機づけし、その人々が意欲を持って働けるような生産的な職場環境をつくるとだ。

以上の事から、管理職に必要となる能力は、「専門能力」「対人関係能力」「概念化能力」の3つ。
それぞれの能力は以下の通り。

・専門能力
その仕事をする上で必要な専門知識、技術、経験など。
工場においては整備作業業務、フロント業務、人事・労務管理業務、事業推進業務などを遂行する能力。

・対人関係能力
仕事は人と人との関係の中で行われる。
人と協力したり、人に影響を与えたり、人を動かしたりしていく能力が該当する。

・概念化能力
物事の全体を理解し、そこから本質となる問題を把握し、課題を設定し解決する能力。

工場長は、管理職として、下位層の人よりも「概念化能力(本質を掴む能力・技能)」を伸ばす必要がある。
問題や課題を見出す能力に長けていることが何よりも優先する。

工場長という管理職の基本業務は、「組織を纏める仕事」「組織を動かす仕事」「組織を評価する仕事」
「組織を改善する仕事」の4つ。

組織を纏める仕事は、進むべき方向と達成すべき目標を明示することで、計画、プランに当たる。
組織を動かす仕事は、目標を達成するための活動を計画し、適時調整するドゥに当たる。
組織を評価する仕事は、活動の内容を振り返り、次に向けて何が必要かを洗い出すこと、チェックに当たる。
そして、最後が、組織を改善する仕事。これは、洗い出した事項を、具体的に正していく改善活動で、アクションに当たる。 

工場長は、管理職の意識を持つことで、本来の工場長としてのリーダーシップを発揮することになる。



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整備工場・中販店のフレッシュマン教育ー4.経営理念を教える

2011年03月25日 | 人事・労務全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場・中販店のフレッシュマン教育ー4の経営理念を教える、です。

フレッシュマン教育で一番重要なのが、この「経営理念」を理解させることだ。
昨日入社したての社員、しかも学校生活を終えてきたばかりの人間に、
経営理念を、と思うかもしれないが、ある意味では、今までのことを抜きにしても、
これだけは理解せることと、私は訴えている。

一つ屋根の下で、同じ釜の飯を食うには、全員の共通項が必要である。
趣味などで共通項があっても、それは所詮プライベートのこと。

オフィシャルなものとしては「経営理念」である。
経営理念は、社長がこうした企業になりたいと真剣に思い、腹から絞り出した言葉
である。そのもとに集まった社員が、その思いを共有してこそ、大きなパワーに
なるのだ。

今度の東北関東大震災で、工場が津波で流された整備工場の社員が、復興の
見通しが立たない中、社長の指示がなくても工場があったところに集まって、
片づけをしているという。

私は、社員がこうした自発的な行動ができるのも、経営理念を理解し、それに向かって
頑張ってきたという、強い気持ちがあり、会社に愛着があればこそできることと思う。

だから、経営理念を教えるのは、外部講師である私が担当するのではなく、
経営者自らが、自分の言葉で指導するのが一番である。

ナゼ、この言葉になったのか。どうしてこの思いに至ったのか。根源的なことを
背景を交えて語ってほしい。その上で、そのために新入社員に何を望むのか、どういう社員に
なって欲しいのか、をしっかりと伝えることだ。

何回かに分けてもいいから、ぜひ経営者自らが時間を割いて語っていただきたい。
フレッシュマン研修の締めくくりに相応しい。

如何だろうか。半人前になっただろうか。
電話の取次ぎができる自信が持てているだろうか。

即戦力を望むのは多いに結構なことだが、冒頭に述べた通りで、そのためには、
相当時間と労力が必要である。

2から3日程度のフレッシュマン研修であれば、精々半人前になってくれれば
いいと割り切ることだ。後は、先輩や上司が行う「OJT」で、実務のコツを覚えこさせる
ことになる。
そのための土台作りが、フレッシュマン研修の位置づけだ。

書き忘れたが、研修会は「厳しく」「規律正しく」行うことをおすすめする。
躾けは、最初が肝心である。それこそ、鉄は熱いうちに打てだ。

最初から厳しくしたらすぐに辞めてしまう、と心配されるが、むしろその程度で尻を割る
ような新人は、早く辞めてもらった方が、お互いのためである。

ガラスを扱うように、優しくソフトに、なんてしていたら、育つものも育たない。
また、会社が舐められてしまい、大きなミスを犯す元にもなる。

厳しく、これも忘れずに、プログラムを進めていただきたい。


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整備工場・中販店のフレッシュマン教育ー3.業務知識を教える

2011年03月24日 | 人事・労務全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場・中販店のフレッシュマン教育ー3の業務知識を教える、です。

電話の取次ぎができるようにするためには、ビジネスマナーなどの基礎的な知識の習得でけでは済まない。
基本的な業務内容ことや、会社がどう運営されているかを理解させる必要がある。

そこで、必要な知識としては「業務知識」を教えねばならない。
ここでいう業務知識とは、仕事の細かいことではない。もっと基本的なことである。

先ずは、事業と法律の関係である。整備事業の場合は、車両法を筆頭に、会社法や労働基準法、
個人情報保護法などの事業関係の事と、景品表示法、保険業法などの取引関係の法律があることを
理解させることだ。中販店であれば古物営業法などが加わる。

細かい条文までは必要ないが、おおざっぱな法の目指すところや重要な条文など一通り教えること。
こうしたことの理解が、コンプライアンス精神を醸成していく原動力なるし、遵守する精神を
持つようになる。

その上で、業種に関係することを教えていく。
例えば、整備業の使命と役割と言ったことや、整備工場の種類、あるいは検査制度などのことだ。

指定整備工場であれば、車両法に違反した場合の行政処分に関することなども、
しっかりと理解させねばならない。中販店あれば、登録制度のことや、自動車公正取引に
関することなども理解させる必要がある。

OJTの分野になるかもしれないが、ある整備工場であったことを紹介しておく。指定工場でのことだ。
女子事務員が継続検査の書類を陸事に提出したところ、指定整備記録簿の検査員の押印が漏れ
ていると、指摘を受け、押印して再提出するように言われたそうだ。

この女子事務員は、陸事の近くの文房具屋さんか百均かは忘れたが、認め印を買って、自分で押印
して、記録簿を再提出したそうだ。

書類を受け取った窓口の係りの者が、こんな早くに工場まで行って帰ってこれないが、
この押印はどうしたと、問いただしたら、女子事務員は、事情を話したそうだ。

これは、明らかに違法である。公文書偽造にあたる。
女子事務員は、機転を利かせたつもりだったが、逆効果になってしまった。こうしたことを平気で行ってしまうのは、
指定整備の基本が理解されていないことで起きる。

そうならないためにも「フレッシュマン教育」で、指定整備工場の指定の重要性や、基本的な法律などについて、
しっかりと理解させておくことである。


また、業界の売上規模や工場の数、マーケットの規模なども必要な知識だ。
業界人になって、業界の売上規模や工場数を知らないのは、ある意味恥である。
業界人として最低限知っていなければならないことを、この場で習得させること。

加えて、業界全体の経営課題が何なのか、どのような競争が展開されているのか、
勝ち残りに何が必要なのかも理解せておくことだ。つまり、問題意識を持たせること。

以上のような会社の経営環境的な理解が済んだら、もう少し業務知識の内容を掘り下げていくこと。

先ずは、組織に関することが挙げられる。
販売部門やサービス部門の役割と業務の流れを理解させること。その過程で、担当者も教えておく
必要がある。

事情が許せば、担当者が自己紹介を兼ねて、フレッシュマン研修に出席して、業務担当と主に
どのような仕事を行っているか、レクチャーさせるとよい。

これは、教えることによる、担当者の頭の整理にもなるし、業務の見直しにもつながることだから、
極力実現させてほしいところだ。



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整備工場・中販店のフレッシュマン教育ー2.働くことの基本

2011年03月23日 | 人事・労務全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場・中販店のフレッシュマン教育ー2の働くことの基本、です。

電話の取次ぎができるようにするためには、どのようなことを教える必要があるだろうか。
先ずは、組織人としての基本を習得させる必要がある。

学校生活から会社生活にとガラリと変わる。
これは、大変なことだ。頭で理解できても体が馴染むまで、それなりの時間と経験が
必要になる。

そこで、新社会人に教える第一番は、「働く」意義だ。
私もかつてそうであったが、働くことイコール金銭、であった。
しかし、これは、切がない。上を見たら天井がないからだ。

確かに、金銭的なこともあるだろうが、それ以上に「自己実現」のために、
働くことを教えてほしい。

自己実現などと言うと、小難しい話になってしまうが、要は、人生の目標のために
働くということを、理解せてほしい。最初に報酬ありきではないということだ。

私は、働くことを「社会とかかわりを持って自己実現をさせる」と、表現している。
働くことそのものは、「知力・労力」を提供し、それに見合う報酬を得ることである。
自分が持つ能力と報酬は等価交換の関係なのだ。

社会とかかわりを持つとは、社会規範を守り、正直に働き、色々な人と交わっていくことである。
だから、好き嫌いではなく、誰からでも学ぶ姿勢を持って、接して欲しい。

自己実現とは、成長目標を持ち、人生を楽しむことだ。苦労もあるが、そのことも含めて人生は、
楽しむためにあるのだ。

そのためには、得た報酬に満足せず、与えられた仕事は精一杯努力し、結論を出すまでやり抜くことである。
何かにぶつかったら、嫌だなーと後ずさりするのではなく、経験ができる、ラッキーと前向きにとらえことだ。
そして、自己に投資をしてほしい。

パチンコも投資のうちであるが、文化的な事や習い事など、読書など知層になるようなことに、お金を使ってほしい。
会社と家の往復で明け暮れる生活ではなく、趣味や地域の仲間と触れ合って、視野を広げてほしい。
そして、多くの仲間を外に作ってほしい。

次に、
 ・会社とは
 ・仕事とは
 ・社員とは
 ・職場とは
 ・目標とは
 ・計画とは
 ・お客さまとは
といった、基礎的なことを教え、社会人・組織人としての心構えを正しく持たせること。

その上で、ビジネスマナーである、挨拶マナー、電話マナー、メールマナー、接客マナー、
名刺マナー、職場マナーなどの最低限必要なマナーを体得させること。

余談が、マナーとは「作法」のこと、エチケットは「気配り」のことだそうだ。
デート中に携帯電話を使わないのは、エチケット。優先席で電源を切るのはマナーとなる。
マナーは、ルールに近いイメージがある。エチケットは、相手への思い遣りと言ったところだ。

いきなり、整備作業のやり方や、営業トークを教えても、働く基本ができていなかったら、
知識が空回りしてしまう。働く基礎ができているからこそ、整備作業のやり方が生かさせるし、
営業トークがキラートークになるのだ。


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