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水の町:郡上八幡~其の二 in 岐阜県郡上市八幡町

2020年05月07日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・岐阜県

「水の町:郡上八幡~其の二」は、町歩きの拠点とも言える「旧庁舎記念館」の向かいから。

美しい湧き水の傍らに「犬啼き水神」と呼ばれる石像が安置されています。傍らに詳しい説明がありますが、要約すると「万廷2年(1861)の猛暑の中、藩主の奥方が病床に臥した為、古田栄左衛門が、氷室に貯蔵していた犬啼谷の湧き水で作った氷を献上し、奥方の病を癒やした。そこで犬啼谷に氷田を築き天然氷の製造を奨励、その工事のさなかに一対の男女像を発見し水神として祀ったが、明治27年の豪雨で山崩れになり、水神もろとも流失。昭和30年(1955)、犬啼谷での上水道工事中に土砂の中から2体の石像が発見され、堂宇が建立された。」と・・そのまま、日本昔話から現代へと繋がる、ドラマのような顛末。

 市街地の中央を流れる「吉田川」は長良川最大の支流で、郡上八幡の景色に欠かせないものです。夏の風物詩としてすっかり有名になった、新橋の上から飛び込む少年たち・・大人の男になるための通過儀礼ともいえる行事で、決して面白半分に行われているものではありません。私の場合は高所に水と、怖いものが二つ揃った情景で・・いやもう・・言葉にならない😱

その吉田川の支流「小駄良川」には、川にせり出すように建てられた3階建て、4階建ての家々が立ち並びます。川岸に設けられた遊歩道から見る何気ない日常の景色、これもまた「水の町:郡上八幡」ならではのもの。

色々と見所がいっぱいの郡上ですが、何と言っても外せないのは、毎年7月中旬から9月上旬まで、延べ32夜に渡って開催される「郡上踊り」。日本三大盆踊りの一つで、踊りに唄われる「郡上節」は、三大民謡にも数えられています。町の中心駅である「郡上八幡駅:スタンプ」は、郡上八幡城と、郡上踊りの踊り子さん。

郡上八幡に来る途中の長良川に架かる「勝更大橋 」で見つけた、郡上踊りの振りをデザインしたレリーフ。(三枚を便宜上一枚に加工)

郡上市八幡町大手町には、力強い手振りで拍子をとる男衆、優雅な手振りで艶やかに踊る女衆の像があります。これで音楽でも流れると、一層雰囲気が出るのにね😄

色の無いブロンズ像では今一つ雰囲気が・・と言う方には、「大垣共立銀行八幡支店」の入り口シャッター😅。「郡上踊り」の艶やかな姿が町並みと並んで描かれています。

漫画チックがお好みなら、「新町通」のアーケード上で踊る踊り子さんたちは如何?

旧庁舎記念館の入り口近くには、「国重要無形民俗文化財・郡上踊り」の有名な歌詞、【郡上の八幡出て行く時は 雨も降らぬに袖しぼる】の碑。

歌碑と言えばもう一基、先日紹介した「旧林療院看護婦棟」の前に、昭和6年(1931)に郡上八幡を訪れた『野口雨情』が、郡上節の歌詞として作詞したものが建立されています。

【今夜逢いませう宮ケ瀬橋で 月の出るころ のほるころ】

八幡町島谷にある、天正8年(1580)創業の老舗「郡上本染 :渡辺染物店」。「筒描(つつがき)」と呼ばれる伝統技術は、岐阜県重要無形文化財の指定を受けています。

店の奥まった一角に並ぶ藍甕、そこから生み出される本藍の美しさは「ジャパンブルー」として海外でも高く評価され、また藍甕の上に飾られた鮮やかな鯉のぼりは、郡上の冬の風物詩「鯉のぼり寒ざらし」としても知られています。

町全体が長い歴史を有する郡上八幡、実際にどの店も、いったん足を踏み入れてしまうと、そこから立ち去るのがあまりにも惜しい・・・元祖肉桂玉本舗として明治20年の創業以来、変わらぬ味を作り続ける「桜間見屋(おうまみや)。店内に一歩入った瞬間に、ツンと鼻をつくニッキの香り・・・口中に独特のあの辛さが蘇るようです。

カフェ和雑貨の店「さいとう」。母屋は慶応年間の建築で登録有形文化財の指定。母屋に設けられた「齋藤美術館」では、『狩野深信』の龍の図や、時代絵巻の屏風、江戸時代の古今雛の御殿雛飾りなどが常設されているそうです。

 訪問日:2012年5月20日&2018年10月13日


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