車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

美濃和紙あかりアート in 岐阜県美濃市

2017年01月06日 08時00分00秒 | 日本の伝統・芸能・技の美

うだつの上がる町並み、お日様が姿を消した足元に美濃和紙に包まれた灯りのオブジェが並ぶ・・・ それは想像するだけで心がときめく幽玄夢幻の光景。2010年最後の二泊二日の車泊旅は「美濃和紙灯りアート」のフレーズに惹かれ、各務原市~犬山市を経て美濃市に決定。

「美濃和紙あかりアート展は、1300年の歴史を誇る伝統産業の「美濃和紙」の再生と、後に重要伝統的建造物群保存地区に指定される「うだつの上がる町並み」の活性化・ブランド化を目的とし、1994年に美濃市観光協会の美濃市制40周年記念事業として実行委員会を立ち上げ開催。」公式HPより

私たちが訪ねた2010年、あかりアート展は17回目を迎えていました。

江戸時代からの情緒を残す町並みの中、柔らかく足元を照らす美濃和紙に包まれた灯りのオブジェ。雨の日でも安心して屋外展示が出来るようにとの配慮から、作品はすべてクリアケースに入れられています。

芸術的な観点や美術的な才能はお世辞にも有るといえませんが、温かく柔らかく・・・足元に揺れる白い灯りの美しさは格別。まるでお伽話の世界に迷い込んだような不思議な錯覚を覚えます。

それぞれの作品には作者名とタイトルが付けられています。でも今夜は特別・・思うままに美しい灯りアートの世界を紹介してみようと思います。

固く閉ざされた冬の国、凍原の海に眠るのは幾万年を経た氷塊だけ

そんな凍原にも花は咲きます・・・幾重にも重なる花弁は艶やかに白く

ゆっくり・・ゆっくりと美しさを見せつけて花開いてゆきます

閉ざされた筈の凍原に、気まぐれに訪れる朝の光

固く閉ざされていた氷穴に差し込む光は、やがて内から外へ・・

東源のどこかにある白の国・・冬の女王が住むという氷の城にも柔らかな光が訪れました

城内に満ち溢れる白い水晶の光に送られて・・

氷河を渡るのは冬の女王

今宵は女王の宴の日

小さな生き物たちは、お見送りの喜びを伝えようと背伸びして・・

凍原の都の辻には、いくつもの白い灯りがともされました

今宵は月さえも特別な化粧で身を飾り、雪の精霊たちは喜びを舞いに託します。

凍原の森の主は一族を引き連れ、女王に謁見を申し出ます

樹氷の主も貢物を持ってやって来ました

悪戯心で笑む女王の白い吐息は、はるかなる時空を超えて人の世界へ

吐息に送られて、窓辺に忍び寄る月の影

温かい灯りの向こうで、楽し気に笑う人の声が聞こえてきました。

一つの灯りに誘われて、隣りの家にも、向かいの家にも

優しい灯りがともり始めました

不思議な灯りに誘われて人の子たちがやって来ました

お前たちには、優しいレースの灯り玉をお土産にあげようね

さぁ・・・人の世界が凍らぬうちに、凍源の城に帰りましょうか

訪問日:2010年11月27日

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ご当地マンホール in 岐阜県... | トップ | うだつの町並み~Ⅰ~ in 岐阜... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本の伝統・芸能・技の美」カテゴリの最新記事