車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

ふらり~鳴門の町歩き in 徳島県鳴門市

2020年09月03日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・徳島県

鳴門山展望台の側にある「エスカヒル鳴門」には、高低差34mのエスカレーターがあります。 近畿9府県では最長の68m、高所恐怖症の私には、身に覚えのない罰ゲーム😭

腑抜け状態で玄関を出たら、「おどらにゃそんそん」と賑やかな阿波踊りの自動販売機。ああ、徳島県に来たんだと、こんな処で改めて感心する自分にちょっと笑えます。

怖い思いはしたけれどそこから見る鳴門海峡の眺めはさらに雄大。青い空と青い海の間に横たわる山々、まるで一幅の絵のように美しく広がっています。

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「道の駅・第九の里」。徳島に来るたびに車中泊をさせていただく、とても有り難い場所🙏🙏。ちなみに「里むすめ」と「徳島ラーメン」はお土産にお勧め。

木造の細長い建物は道の駅の物産館ですが、実は登録有形文化財の指定を受けた歴史的建造物。説明には「板東俘虜(ばんどうふりょ)収容所」の兵舎(バラッケ)として利用されていた建物」とありました。

道の駅に隣接した王宮のような建物は「鳴門市立ドイツ館」。板東俘虜収容所で過ごしたドイツ兵たちの活動の様子や、地域の人々との交流の様子が展示された史料館です。

冒頭から『ベートーヴェン』とか「ドイツ館」とか、あまつさえ「俘虜収容所」・・・気になると、とことん調べなければ気がすまない私、広大なネットの海を泳ぎ回る・・・こともなく😅、真相はあっという間に知れました。それほど普通に有名な話で、物語は第一次世界大戦の頃まで遡ります。

戦争の経過の中で、日本軍はドイツ兵4715名を捕虜とし、そのうちの1000名あまりが、板野郡板東町(現在の鳴門市大麻町桧)に収容される事となりました。「板東俘虜収容所」においては、彼らの人権は最大限に尊重され、収容所の運営までも捕虜たちの自主性に任されていました。生活全般の多くの分野で自由に活動が許され、中でも盛んだった音楽活動においては、ベートーヴェンの「交響曲第九番」が、コンサートとしてアジアで初めて演奏されています。

2006年に公開された映画「バルトの楽園」は、その当時の実話を基にして作られ、撮影が行われた一帯は「阿波大正浪漫 バルトの庭」として一般公開されています。映画の撮影に際して、復元された当時の営門や管理棟、衛兵詰所等々・・ 敷地内には、現存する実際のバラッケ1棟も移築され、往時の様子を垣間見る事が出来ます。 

こうしてドイツ兵たちは地域の住民とも交流を深め、親しみを込めて「ドイツさん」と呼ばれるようになるほど打ち解けていました。さぁ、やっと冒頭で提示した「何でドイツ?何でベートーヴェン?」に繋がりました😊

「第九が日本で初めて演奏された地」、目を閉じれば、年末恒例の「歓喜の歌」が聞こえてくる・・かもしれませんよ♪

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「鳴門市賀川豊彦記念館」。大正・昭和期のキリスト教社会運動家『賀川豊彦』の思想を後世に伝えるため、資料の公開、展示が行われています。

訪問日:2013年3月15日&2018年6月18日


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