青々とした木々の中、 鴨川の源流貴船川に誂られた川床は、貴船の夏の風物詩として有名です。手を伸ばせば届きそうな近くに水面があり、川床をすり抜ける風は、真夏には最高の贅沢。
とは言え、贅沢は「(ス)テキ」😓な二人には、縁の無い光景、さっさと奥に進むことにしましょう。
京都市左京区鞍馬貴船町に鎮座される式内社「貴船(きふね)神社」。御祭神は『高龗神(たかおかみのかみ)』。水の神であることから、濁らずに「きふね」と呼びます。下八社の一社、古代:祈雨八十五座の一座とされ、古くから祈雨の神として信仰されてきました。
鳥居の画像はバイクの後部座席から捉えたもの。下車もせず一気に奥に進んだため、貴船神社の画像は奥の院参道からというお粗末さ・・もちろん、本殿への参拝はしておりません😔 この当時の私は、五分間の距離を歩くのが精一杯。御亭主殿は徒歩の距離を縮める為、可能な限り最目的地の近くまで私を運んでくれました。
そんな訳で、笑ってしまうほど画像は少ないのですが、私にとっては忘れ難い場所と言う事でブログにしました。さて、奥宮の入口にある鳥居の横に「つつみが岩」と名札のある巨岩が有ります。高さ4.5m、胴回り9m、鼓の形に似ていることから名づけられたそうですが・・どのあたりが似てるのでしょう?😅?
さて、貴船と言うと、水の神よりも「呪咀神」としての「丑の刻参り」が、良く知られています。現代の時間で言えば午前一時から三時・・まさに真夜中の時間帯。まさかその所為では無いのでしょうが、朱塗りの御神門の画像はまるで赤絵のようにおどろおどろしく・・
流石にカメラを向ける気にはなれませんでしたが、実際に奥の宮の後方にある木には、五寸釘を打ち込んだと言われる跡が残っていました。昼間でも決して明るいとはいえない奥の院。川のせせらぎは日差しの下でこそ優しいものですが、暗闇の中ではそれさえも恐怖になります。髪を振り乱しながら、憎い相手に見立てた藁人形に釘を打ち込む・・その姿は、ひたすら悲しく恐ろしく・・・ただ、ただ哀れです。
私たちが立つ奥宮は、本宮の上流側700メートルの場所にあり、以前はここが本宮だったそうです。桧皮葺の美しい神楽殿は、巫女による雨乞いなどに使われたのかもしれません。
苔に覆われ注連縄が張られた「御船型石」。案内には「玉依姫命が乗った黄船を、人目につかないように小石を積んで囲んだもの」とあります。
社伝によれば「神武天皇の母である玉依姫命が、黄色い船に乗って淀川・鴨川・貴船川を遡って当地に上陸し、水神を祭ったのに始まる」とあり、貴船の由来は「黄船」に因るとされています。また一説には、「気の産まれる根源」が転じて「気生根」になったとも言われています。
古来より貴船神社では、晴れを願う時には白馬、雨を願う時には黒馬が奉納されていたといいます。やがて馬を奉納できない者は、本物の馬に代わって板に描いた馬の絵を奉納するようになり、それが「絵馬」の発祥といわれています。
参拝日:2004年8月8日
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