亀岡市稗田野町、稗田野神社参拝の折にちらりと見かけた「大石酒造・酒の館の酒蔵見学」の看板。丹波と言えば有名な「丹波杜氏」、関西の著名な酒蔵では欠かす事のできない丹波杜氏本場の酒蔵見学・・これはもう素通りできません。
開放された屋外の建物内にも、私には用途の分からない道具たちが整然と並べられており、一つずつきっちりと見て回ったら、余裕で時間オーバーの予感😓
店内に入り、酒蔵を見せて頂きたいのですがと伝えたら、自由に見学くださいと二階へ案内されました。
「ここは戦前から戦後にかけて清酒の仕込蔵として使用した本造蔵です。内部の貯蔵庫は、明治時代の建物で約100年間、原種の貯蔵庫として使用してまいりました。一階は釜場と船場があり、それに仕込桶やタンクが設置されており二階は酛に麹をつくる室があります。」
タンクが並べられた「旧貯蔵庫」の神秘的な静けさ。「製麹室」の奥には白い布をかけられた麹が静かに目覚めを待っています。
館内には酒造りの道具などの他に、本当に種々雑多な「モノたち」が所狭しと並べられています。
古い時代の酒瓶に看板、お酒を楽しむための種々の道具、何もかも目新しくて、何故か懐かしい不思議な感覚。
壁に掛けられたゆかしい飾、もう少し広い玄関だったら真似てみたいね。
思いがけない楽しい時間を過ごし、御亭主殿のたってのお願いで😁「翁鶴:甘辛セット」。私用には「丹波黒豆きんつば」をお土産に酒蔵を後にしました。
「稗田野神社」近くで見かけた「とこなげ山」の碑。帰宅後に調べた所、空海が白鹿に導かれ、松の枝に独鈷杵を見つけた場所とされ、「獨鈷抛(とこなげ)山:千手寺」という名刹があるらしい・・「床」ではなく「獨鈷」なのねと、妙に納得。
街道沿いに二箇所だけ設置されている「人形浄瑠璃台灯篭型バス停」。亀岡市稗田野町地域に伝わる「佐伯灯篭」の舞台となる台灯篭を模したものです。
国指定重要無形民俗文化財「佐伯灯籠」は、五穀豊穣を祈願し、祖霊の冥福を祈る4つの神社の合同祭礼。人形浄瑠璃は、台灯籠と呼ばれる移動式の舞台で演じられる催し物で、独特の構造を持つ35㎝ほどの串人形を1人で操るのが特徴です。
こんな小さな人形たちが紡ぎ出す浄瑠璃の世界・・いつか本物を見てみたいね。
国道372号線篠山街道は「灯篭街道」と呼ばれ、道路沿いにいくつもの「切子灯籠」がたてられています。
案内には「歴史遺産が多く点在する国道372号線に、灯籠83基、バス停二基を設置し、「灯篭街道」として歴史の舞台を訪ねてほしいとの願いをこめ整備した」旨が記されています。
訪問日:2009年5月30日&2010年6月28日