携帯電話

今日、携帯電話を落としてしまいました。

朝、公衆トイレで用を済ませて流して出ようとしました。流している時に携帯を持つ手が滑り、下に落ちて便器に入ってしまいました。見事にスポッと中に入って流れてしまいました。

びっくりしてどうしようと思い、とりあえずそのビルの警備員さんに話をしに行きました。警備員さんは排水溝を探すのは大変だし、もしつまりでもしたらそれこそ大変だからあきらめたらと言われました。探すと新品を買うよりお金がかかるだろうし、しかも水浸しだから電源が入らない可能性が高いし、ボクもあきらめようかと思いました。

仕方ないと思ったのですが、念のためもう一度トイレを見に行きました。そうすると排水溝の奥の方にチラッと携帯が見えました。流れる手前で引っかかったのか、流れきらなかったのか分かりませんが、残っていました。携帯はダメになっているかもしれませんが、データだけでも出せるかもと思い、かなり抵抗がありましたが、手を入れて取りました。

何とか取り出せて、どうせ濡れているので、手と携帯をしっかり洗い、乾くのを待ちました。数時間後に電源を入れてみるとちゃんと動きました。音が少しおかしくなっているのですが、それ以外はちゃんと動いています。

携帯を落とした時、焦りましたが、まあ仕方がないかとも思いました。自分がそんなに携帯に依存していない事を実感したような気がしました。あると便利ですけど、ないならないでやっていけるなと思いました。

考えたらほんの10年くらい前までは、そんなに携帯電話を持っている人はいませんでした。阪神淡路大震災の時に家の電話がなかなかつながらなくて、みんなが困っていたくらいです。多分あれから爆発的に普及したのだと思いますが、まだポケベルの時代です。それが10年で大半の人が持つようになりました。何よりも携帯が大事というような人もいるのかもしれませんが、ほんの最近までなくて暮らせていたのですから、ほんとはそんなに大事なものでもないのかもしれません。

あると便利だし、これからも使いますが、なくてもそんなには困らないと思います。ただ、こういう機会にデータのバックアップの大切さと、道具はあくまで道具で使う人次第という事だなとは感じました。