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国連至上主義

2007年11月22日 | 時事問題考
首相が新テロ法案協力要請、小沢氏は拒否…党首会談(読売新聞) - goo ニュース

小沢さんと福田さんが党首会談をして、福田さんが年金や海上給油などの問題について折り合いをつけてほしいと小沢さんに頼み、小沢さんはこれを拒否したそうです。

小沢さんは「自衛隊を海外に派遣することについて、無原則な当面の必要性や当面の利害だけで派遣することは国をあやまる」と言って拒否したと会見で発言していました。ここだけ聞くともっともな面もあると思います。

ただ、小沢さんはこの間の辞任騒動にもつながった党首対談で個人的には合意したはずですし、昨日の会見でもあの判断は間違ってなかったと言っています。自民党との連立を受け入れるというのは当然今最大の焦点でもある新テロ法案に合意するという事ではないのでしょうか。

また小沢さんは国連のはっきりした決議がないものには賛成できないとも言いました。これは元々言い続けてきた事ではありますが、これも一応謝意という形で決議が出ているにもかかわらず、認めないという姿勢を示しています。その理由は日本が米国に頼んだからとかロシアが棄権に回ったことなどが理由のようです。

これは逆に言えば国連決議さえあれば自衛隊は何でもできると言うことです。それでは日本の国家としての考えはないのかという話になるように思います。理想論としての国連は全ての国の上に立ち世界中の治安を守り秩序を維持するものなのかもしれません。小沢さんはかなりの国連至上主義者のようですが、今の国連は理想からはほど遠いのではないでしょうか。

総会での決議には拘束力がなく、拘束力のある安全保障理事会は15カ国が重要な事項を決め、しかもその中のたった5カ国にだけ拒否権という特権を与えていて実質世界の平和を阻害しているのです。最近ではミャンマーの軍事政権にたいする制裁に中国が拒否権を発動しましたし、結局常任理事国の利害で問題が解決せずに苦しんでいる人が大勢いるのです。

またその圧倒的な特権を持った5カ国は財政的にも貢献をしていません。アメリカをのぞく4カ国の負担金を全てあわせて現在非常任理事国ですらない日本とほぼ同じくらいです(日本約16.6%、中国約2.7%、フランス約6.3%、イギリス約6.6%、ロシア1.2%)。アメリカは22%ですが、数億ドルを滞納しているという事です。

こんな状態の国連の決議のみによりどころを求めるというのはかなり危険だと思います。もっと日本としてのきちんとした考えた方を議論すべきでしょう。今回に限らず小沢さんの発言には矛盾が多いように感じられます。健康問題もありますし、民主党は本気で政権をとるつもりならいつまでも小沢さんに頼っていてはダメなんではないでしょうか。

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