うまくは言えないけど

日々思う事をとりとめもなく書いています

逃げる

2006年04月29日 | 日記
和歌山で写真店を営むお年寄りが高校生に暴行を受け殺害されたというニュースを見ました。

少年は授業中に先生から注意を受け、むしゃくしゃしていたそうです。それで、誰でもいいから鬱憤をはらそうして、おじいさんが一人暮らしなのを思い出して殴ったそうです。そして、殴っているうちに死んでもいいと思ったということです。ポットなどにも血がついて手当たり次第やったような感じです。

この事件を聞いて思ったのはなぜ注意した先生ではなく、全く関係ないおじいさんだったのだろうという言う事です。注意されて腹が立ったのなら先生を殴ればいいのに、なぜおじいさんなのか。鬱憤をはらすのに誰でも良かったと供述しているようですが、ほんとは誰でもじゃなくて自分が絶対勝てる相手なら誰でも良かったのでしょう。

もしかすると顔見知りかもしれないと言う事なので、以前些細な事かもしれませんがなにかあって、初めから漠然とかもしれませんが、殴ってやろうくらいは考えていたのかもしれません。殺しても少年だからたいした罪にならないだろうと考えていたのかもしれないという話もあるようです。

本当のところはわかりませんが、間違いなく卑怯ではあると思います。本当に気味が悪いし、腹が立ちます。この事件に限らず、子供や女性やお年寄りなど弱者を狙う犯罪が最近特に多いように思います。それは少年犯罪に限った話ではありません。

よく「最近の子供は」というような話を聞きますが、ほんとの問題は大人だと思います。子供が卑怯な犯罪を犯すのもマナーを守らないのも大人がきちんとしないからだと思います。多くの大人がきちんと他人(もちろん子供も含めて)と向かい合っていないのでしょう。

この少年に限らず、困難に向き合う人は非情に少ないと思います。何か問題が起こっても自分でなければいいというような感じの事が非常に多いです。国のレベルだって結局は個人の積み重ねですから、いろんな事が先送りにされてるのも当然なのでしょう。でも、もういい加減そういうのではなく、いろんな事にみんな(もちろんボクもふくめて)向き合わなければいけないと思います。

最近、「人生は「君じゃなきゃだめなんだ」と出会うまでが半分」という言葉を聞きました。人生の幸せって結局はお金や物じゃなくて、「君じゃなきゃだめなんだ」と人から思ってもらえる事と、自分が誰かに思える事に尽きるのかもしれません。でもそのためには逃げていてはいけないんじゃないかなと思ったりします。まずは自分からですね。