うまくは言えないけど

日々思う事をとりとめもなく書いています

発射

2006年07月14日 | 時事問題考
北朝鮮がミサイルを7発発射しました。しかもそのうちの6発はスカッドやノドンなどの短中距離ミサイルです。これほどのことにも関わらず意外にみんなおとなしいように思います。テレビなどでもいろいろと報道していますが、どうもちょっと危機感が低いように思います。

確かに実際に被害が出たわけではありませんし、専門家という人でも北朝鮮の技術力不足を指摘する人もいます。確かにテレビなどで着弾地点を見ると長い楕円になっていて広範囲にばらけたようにも見えます。しかし、テポドン2号をのぞくミサイルの発射順の着弾地点を見ればほぼ順番に同じ程度の距離を空けながら着弾しています。

しかも、未明の発射という事で十分に日本に打ち込めるぞというメッセージに他ならないと思います。そして現実問題としてミサイルを迎え撃つ方法はありません。そして数百基のミサイルが実戦配備されていると言われています。発射後の自衛隊の幕僚長のこわばった顔での会見が事の深刻さを物語っていると思います。

テポドン2号にしても失敗と言われていますが、それもよく分かりません。実際に日本を越えて撃てばアメリカが黙っていないでしょうし、それでは瀬戸際を越えてしまうでしょう。だからこそ、すぐに次のテポドン2号の発射準備を行っているように見せてプレッシャーをかけようとしているのかもしれません。

発射後の今回の日本の対応はかなり適切だったように思います。動きも速かったですし、国連での態度もいいと思います。北朝鮮を全く説得できない中国はロシアとつるんで、譲歩案を出してきましたがはっきりとこの案を認めないを言っていました。中国は日本の案なら拒否権を発動すると言っていますが、実際に発動できるかは微妙ではないでしょうか。

だいたい中国に仲介を頼む意味がありません。中国は実際には機能しないと言われているようですが、北朝鮮が攻め込まれれば助けるために参戦するという条約を結んでいる国です。中国が実際に強い影響力を持っていれば、当然ミサイル発射はできなかったでしょうし、六カ国協議も進展していたはずです。

韓国に至っては北朝鮮がミサイルを撃っている事を知りながら竹島周辺で調査を続けているような政権です。ノドンの標的は日本でしょうが、スカッドミサイルは韓国が標的でもあるのです。にも関わらず韓国の態度には日本から見れば苦々しくあります。

中国やロシアは地政学的にも北朝鮮政権が倒れて親米政権などできては困るでしょう。しかし、それより以前に今国民の二割が餓死しようとするほどの危機的な状況の国が崩壊すれば韓国や中国が大きな影響を受けるのは必至でしょう。特に韓国は支えきれないでしょう。

反日を掲げれば支持をあげられるのも当然あるでしょうが、ミサイルや核、拉致問題をごまかしてでも太陽政策を続けなければならない事情があるのでしょう。だから中国や韓国と一緒に北朝鮮の問題を解決する事は初めから無理だと思います。そういう意味でも今の日本の行動は正しいと思います。

国際的に非難を浴びる事を覚悟で、日本案に中国が拒否権を発動するようなら、日本は中国への円借款をやめるのはもちろん(これは今回の件に関係なくやめるべきだと思いますが)、20%近くも払っている国連への資金も凍結するくらいの態度を示さなければいけないと思います。

兄弟愛

2006年07月02日 | TV見て一言
毎日放送で土曜日の朝に「せやねん!」という番組があります。3時間半くらいの生放送でトミーズの雅さんがメインの番組でニュースにまつわるお金の話やタイガースの話が中心のスポーツの話などをしています。その中で「嗚呼 ニッポンの兄弟」というコーナーがあります。

チュートリアルの二人が何かをしたい子供の兄弟の手伝いをするというコーナーなんですが、お昼くらいにあるコーナーで今まで見た事がありませんでした。たまたま今週昼過ぎまで家にいて見ました。この日は6歳の弟が10歳の兄のボールを打ってみたいという希望でした。

二人は少年野球チームに所属していてお兄ちゃんはチームのエース、弟はお兄ちゃんに憧れてチームに入ったばかりです。ただでさえ6歳の弟が10歳のお兄ちゃんにかなうわけがないのに、お兄ちゃんは90キロくらいのボールが投げられるくらい球が速くチームのエースです。

チュートリアルがトスバッティングやバッティングセンターなどで弟の練習を手伝ってあげます。バッティングセンターで90キロのボールを打てるようになり、いざ挑戦です。しかし、同じくらいの速度でもバッティングセンターと生きたボールでは全く違います。一打席の約束ですが、弟はあっさり三振してしまいます。

弟は悔してお兄ちゃんに「(もういっかいやったら)あかん?」というとお兄ちゃんは「打ちたい?」と弟に聞き返します。弟が「うん」というとお兄ちゃんは「それやったら打てるまで投げたるわ」と言いました。ボクはこの言葉に感動しました。ボクならせいぜい「じゃあもう一打席だけやで」とか言っていたと思います。

でもこのお兄ちゃんは弟が頑張ってたのを知っていたから打たしてやりたいと思ったのでしょう。それも手を抜いて打たせるのではなくちゃんと投げてその球を打ってほしいと思ったのだと思います。結局100球くらい投げてやっと前に飛ばす事ができました。

10歳の子供が100球も投げるのというのはものすごく大変だと思います。途中から雨も降り始めてコンディションは最悪。それでも約束通り投げ続けたお兄ちゃん、そしてその球を受け続けたキャッチャーや応援を続けたチームメイト、審判、監督みんなが嫌な顔もせずに、弟の打球が前に飛んだ時ほんとに喜んであげたの見てまた感動しました。

10歳でもお兄ちゃんはお兄ちゃんで、しかも弟に対する愛情がほんとに深いなと思いました。弟もそんなお兄ちゃんがほんとに好きなようでしたし、兄弟っていいもんやなと思わされる番組でした。そしてやっぱり野球っていいなと思いました。

今正直日本のプロ野球はあまり面白くありません。口ではファンのためなんていいながら自分の事しか考えない選手が多く、そんなつまらない選手を持ち上げてばかりでおかしな事を指摘しないマスコミ。そんな選手に高い金を払う球団。見ていて腹が立つ事が多いです。でもこの兄弟のように純粋な気持ちでプレーする選手が増えればきっとまた人気が復活すると思います。