うまくは言えないけど

日々思う事をとりとめもなく書いています

対決

2007年11月30日 | 時事問題考
額賀氏証人喚問 民主「見送り」探る 3野党慎重論 江田議長、収拾か(産経新聞) - goo ニュース

額賀さんの証人喚問が見送りになりました。共産党の反対は意外な感じもしますが、国民新党や民主党(特に幹部の数人)はホッとしているのではないでしょうか。守屋さんの逮捕は前から言われていた事で結局理由をつけて時間稼ぎだったように感じます。国会全体で額賀さんを守ろうとしているという話もあながち間違いではない感じがしてきました。

検察は事務次官経験者の逮捕でもよくやったのかもしれませんが、この話は守屋さんの逮捕というのは始まりにすぎないと思います。国会議員は守屋さんの逮捕でうやむやにしたいと思っているのでしょうが、今回はそううまくはいかないのではないでしょうか。

検察も守屋さんや宮崎さんをはじめ山田洋行など徹底的に調べているでしょう。その中からでてきた山田洋行から日米平和・文化交流協会への裏金提供疑惑もその一つでしょう。常勤理事の秋山直紀さんは否定しているようです。どちらがほんとなのかはこれから明らかになるでしょう。

日米平和・文化交流協会は理事に額賀さんをはじめ有名な議員が名を連ねています(額賀さんと石場さんは辞任したようですが)。そういえば額賀さんがアリバイを示した勉強会は日米平和・文化交流協会での話のようですし、これは徹底的に調べる必要があるのではないでしょうか。

今回の話はただ単に一事務次官の行き過ぎた接待なんて話ではなく、防衛利権を明らかにする大きなチャンスだと思います。商社と防衛省の関係だけでなく沖縄の基地に絡む話まで甘い汁とすっている人たちを一網打尽にしてほしいと思います。

国連至上主義

2007年11月22日 | 時事問題考
首相が新テロ法案協力要請、小沢氏は拒否…党首会談(読売新聞) - goo ニュース

小沢さんと福田さんが党首会談をして、福田さんが年金や海上給油などの問題について折り合いをつけてほしいと小沢さんに頼み、小沢さんはこれを拒否したそうです。

小沢さんは「自衛隊を海外に派遣することについて、無原則な当面の必要性や当面の利害だけで派遣することは国をあやまる」と言って拒否したと会見で発言していました。ここだけ聞くともっともな面もあると思います。

ただ、小沢さんはこの間の辞任騒動にもつながった党首対談で個人的には合意したはずですし、昨日の会見でもあの判断は間違ってなかったと言っています。自民党との連立を受け入れるというのは当然今最大の焦点でもある新テロ法案に合意するという事ではないのでしょうか。

また小沢さんは国連のはっきりした決議がないものには賛成できないとも言いました。これは元々言い続けてきた事ではありますが、これも一応謝意という形で決議が出ているにもかかわらず、認めないという姿勢を示しています。その理由は日本が米国に頼んだからとかロシアが棄権に回ったことなどが理由のようです。

これは逆に言えば国連決議さえあれば自衛隊は何でもできると言うことです。それでは日本の国家としての考えはないのかという話になるように思います。理想論としての国連は全ての国の上に立ち世界中の治安を守り秩序を維持するものなのかもしれません。小沢さんはかなりの国連至上主義者のようですが、今の国連は理想からはほど遠いのではないでしょうか。

総会での決議には拘束力がなく、拘束力のある安全保障理事会は15カ国が重要な事項を決め、しかもその中のたった5カ国にだけ拒否権という特権を与えていて実質世界の平和を阻害しているのです。最近ではミャンマーの軍事政権にたいする制裁に中国が拒否権を発動しましたし、結局常任理事国の利害で問題が解決せずに苦しんでいる人が大勢いるのです。

またその圧倒的な特権を持った5カ国は財政的にも貢献をしていません。アメリカをのぞく4カ国の負担金を全てあわせて現在非常任理事国ですらない日本とほぼ同じくらいです(日本約16.6%、中国約2.7%、フランス約6.3%、イギリス約6.6%、ロシア1.2%)。アメリカは22%ですが、数億ドルを滞納しているという事です。

こんな状態の国連の決議のみによりどころを求めるというのはかなり危険だと思います。もっと日本としてのきちんとした考えた方を議論すべきでしょう。今回に限らず小沢さんの発言には矛盾が多いように感じられます。健康問題もありますし、民主党は本気で政権をとるつもりならいつまでも小沢さんに頼っていてはダメなんではないでしょうか。

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指紋と顔写真

2007年11月21日 | 日記
改正入管難民法が施行されて、入国する外国人に対して指紋採取と顔写真撮影を義務づけられました。

これに関してニュースを見ているとおおむね批判的な報道ばかりのような気がします。初日に各地でトラブルが起こったとか不快感をあらわにした外国人が抗議してるとかほんとにテロ防止につながるのかなどいろいろな批判を報道していました。

個人的にはこれは大賛成です。確かにまだアメリカしか行っていないやり方かもしれませんが、本人確認と持ち物チェックは厳しく行われなくてはいけないと思います。今までが甘すぎたのだと思います。ほんとは荷物チェックなどは空港だけでなくせめて金属探知機だけでも新幹線にも導入すべきだと思っています。

今まで日本でテロが起こってないだけで今後起こらない保証はどこにもありません。どちらかといえば起こる可能性の方がはるかに高いのではないかと思います。システム的なトラブルは今後改善しなければいけないでしょうが、そこを大きく批判するのはマスコミがこの制度にネガティブな印象を与えようとしているように感じました。

テロに対する実効性に乏しいという専門家の意見も流されていましたが、他の案を提示しないで批判しているような人は信用できません。仮にテロ防止に対しての実効性が低くてもプラスであればやるべきだと思いますし、それ以外の外国人犯罪にも効果を発揮するのであればよけいに問題がないと思います。ほんとは例外なく全ての外国人に対して行えばいいと思っています。

これが決して外国人に対する差別だとは思わないです。他の国行ってその国のルールに従うのは当然の事で、やましいことがないのであれば堂々と応じて入国すればいいと思います。ほんとはこんな事しなくて済むならそれにこしたことはないと思いますが、実際にわずかでも日本国内の人に危害を加える可能性のある人物が入国する可能性があるのならばそれを防ごうとするのは当然だと思います。

改正入管難民法にしても個人情報保護法にしても、もっと言えば全ての法律は悪いことをする人がいなければ必要ないものです。でもそうでないのならば大多数の悪いことをしていない人を守るために大きな手間やお金をかけてでもやらなければいけないことがあるのだと思います。

マスコミも制度の批判も必要だとは思いますが、それと同時になぜこんな時間もお金もかけて入国する人にも苦労を強いるような制度が必要になったのか、またどうすれば元となる原因を解決できるのかという提議も必要なのではないかと思います。

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いよいよ

2007年11月20日 | 時事問題考
額賀財務相側が「口利き」 元防衛官僚が証言(朝日新聞) - goo ニュース

元防衛官僚の太田述正さんが仙台防衛施設局局長だった時に当時内閣官房副長官だった額賀さんから口利きがあったという告発です。数日前の太田さんのブログで守屋さんの2回目の喚問を受けて何かアクションを起こすような事を示唆されていましたが、こういう事だったようです。

元々額賀さんの名前は噂では出るであろうと言われていたようです。久間さんに関しては以前から守屋さんと不仲が言われていたようなので、標的にあがったのではないかと思っていましたが、太田さんのブログを見てもそれは事実であったようです。

太田さんというのはボクはほんの数週間前にやしきたかじんさんのテレビ番組で初めて知りました。はじめは守屋さんの接待の話もバレた守屋さんがどんくさいだけでそれくらい当たり前というような発言をして、スタジオでも非難囂々でしたしボクもこの人は何を言っているんだと憤慨しました。

しかしよくよく話を聞いていると実にもっともな事を発言される人でした。接待の事にしてもそんな事は日常茶飯事でそんな事は防衛省だけでなく全ての省庁で行われているし、そんな接待くらいで大きく便宜を図ることはない。なぜなら官僚にとってのほんとの利権は天下りだから。天下りに比べれば接待になんて100分の1のたいしたことない話だということです。

この人は非常に頭が良すぎてなかなか完全に理解するのは難しいのですが、接待みたいな小さな事に目くじらたてるヒマがあるならもっと天下りなどの大きな癒着に対して憤ったらと言いたいのではなかったかと思います。この番組でも非常にインパクトがあったらしく2週連続で出演されていました。

太田さんは以前民主党から立候補したことがあるそうですが、理由は自民党のような癒着の構造ができてないからだそうです。口利きは額賀さんだけに限らず自民党系(以前自民党にいたけど現在は民主党という議員もいたそうです)だけで、民主党議員からはなかったそうです。

本人は完全否定しているので分かりませんが、額賀さんはだいぶ苦しくなってきたように感じます。もし額賀さんが立憲されるような事があれば、現役財務大臣で一応津島派のナンバー2ですから自民党と福田内閣にとっては大ダメージでしょう。そして防衛利権は自民党系で特に旧田中派が力を持っていたということで自民のみならず民主党の大物も絡んでいる可能性があるようです。

これは太田さんの発言とも一致しますし、もしこれが事実で検察が民主党の大物まで本気で立件してくれれば政界は大変な事になるでしょう。ボクはこうなればいいなと思っています。一時的に政治の空白はできるでしょうが、長い目で考えれば政権交代や政官癒着の解消を一気にできるチャンスかもしれません。

安倍さんはとりあえず足がかりまでしかできていないところで、官僚にやられていまいました。しかし今回は検察はもちろんそのつもりでしょうが、一官僚の贈収賄なんかで終わらせないで政官の膿の一部をなんとか取り除いてほしいと思います。

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ぞうのせなか

2007年11月13日 | 本のはなし
ぞうの せなか (講談社の創作絵本)
秋元 康,網中 いづる
講談社

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ぞうのせなかを読みました。秋元康さん原作で映画やDVDなどいろいろなメディアに展開しているようです。

映画は役所広司さんや今井美樹さんが出演していますし、DVDのイラストもかわいくていいのですが、ボクは絵本が気に入りました。たまたまDVDを少し見る機会があった後に絵本を見たのですが、思わずグッときました。

ゾウのお父さんが家族が寝静まった夜中に出かけていきます。子ゾウは気になってこっそりついて行きます。毎晩いろいろなところへ出かけるお父さんを子ゾウはついていきます。そしてある晩子ゾウはお父さんに見つかってしまいます。そして子ゾウはお父さんから悲しい話を聞かされます。

子どもへの深い愛情と死への潔さという深い内容の話ですが、わかりやすい言葉とあみなかいづるさんの淡々としたイラストで子どもでも読める作品になっています。絵と文字のバランスもとてもよくいい絵本だと思います。ただ、内容は完全に親向けだと思います。子どもに読んであげると親の方が泣いてしまうかもしれないような絵本です。

ボクは果たしてこのお父さんゾウのように強く潔くなれるかと考えさせられました。