うまくは言えないけど

日々思う事をとりとめもなく書いています

TAKE OFF

2006年05月29日 | 日記
KKP(小林賢太郎プロデュース公演)「TAKE OFF」を見て来ました。

今回は公演直前に村上淳さんが体調不良で降板というトラブルがあったようですが、結果的には代役のオレンヂさんがはまり役だったようにも思います。逆にこの役を村上淳さんがやっているイメージができないほどでした。時間がなく稽古の密度が濃いかったせいか今までのボクが見たどの公演よりもアドリブ度が高くお互いがお互いをいかに笑わせるか競っているかのような感じがするほど仲が良さが伝わってきました。

ストーリーは飛行機が大好きな男と子供に飛行機をあげたい大工と自転車で旅をする青年が偶然出会うところから始まります。そして大工がライト兄弟の設計図らしき図面を発見して物語が動いていきます。

ラーメンズの舞台は究極のシンプルで道具をほとんど使わないスタイルですが、特にソロ公演からは正反対に舞台装置をかなり活用した演出になっています。今までは舞台は部屋の書き割りのような物でした。しかし今回は全般にはシンプルにしていますが、大掛かりな装置もあり凝った作りになっていました。

またそれを効果的に使った驚きの演出あり、気づかない人もいるのではないかと思うような細かな演出あったりと舞台自体にも今までよりも気合いが入っているような気がしました。

音楽的も今まで以上に凝っていました。小林賢太郎さんの舞台は実は結構音楽が果たす役割が大きかったりします。実は「ATOM」の時から思っていたのですが、音楽的なセンスもかなり高いように思います。今回も新しい音楽的な演出があってそこも見所だと思います。最後に客席も音楽に合わせてリズムをとるなど初めてのノリもあって楽しかったです。

もう一つ、いつもラーメンズの舞台のポスターは秀逸なのですが、今回の「TAKE OFF」のポスターはかなり凝ったものになっていました。印刷業界に関わっているものとしてはよくこんな大変な物を作ったなと思いました。トランクに色々なシールが張っているイメージなのですが、デザインだけでなく印刷的にもかなり凝っていてデザイナーだけでなくその後の行程の人たちまでみんな大変だったと思います。印刷物としてもかなり面白い物が見れました。

唯一残念だったのは、今回も相方の仁君が出演していなかった事です。去年のgoldenballs以来、見ていません。ラーメンズの舞台で言えば「アリス」からですからもう1年くらい二人の舞台を見ていません。小林賢太郎さんがかなり精力的に活動しているだけに今のラーメンズを見てみたいと思います。

骨折

2006年05月13日 | スポーツ
ヤンキースの松井選手が骨折してしまいました。

ニュースで見ると変な方向に手首が曲がってしまい、見ているこちらも思わず目を反らしたくなるような感じでした。これで松井選手がこだわってきた連続試合出場も途切れてしまいました。あまりに変な曲がり方をしていたので、複雑骨折したのではとも思いましたが、骨折は一カ所で手術も成功したそうなので良かったです.

今年はWBC不参加で心ない選手の発言や報道で逆風が吹いていたし、この骨折で復帰には3ヶ月以上かかるようですし、松井選手にとっては厳しい年になりました。

ただ、この事で改めて松井選手が、いかに真剣にプレーしているか、いかにファンの事を考えているかが分かりました。ボクがこのニュースを見たのはNHKの9時のニュースでした。その後、ニュース23やスポパラなどいくつかのニュースで同じ映像を見たのですが、NHK以外は全て骨折の瞬間とその後の座り込んで痛みに顔を歪めている松井選手の映像ばかりでした。

ボクが見た限りではNHKだけはダイビングキャッチから座りこんでいるところまでノーカットで流していました。ほんとは左手を骨折した後、左手をブランとさせながら懸命にボールを追って、ちゃんと返球してボールの行方を確認してそれから座り込んで痛がったいたのです。

骨折の瞬間は確かにかなりショッキングな映像ですし、一番流すべきシーンだったのかもしれません。それにその後のボールの行方なんてどうでもいいと思ったのかもしれません。でもほんとはその後の懸命な態度こそが松井選手の立派なところではないかとボクは思いましたし、少し感動しました。

あのプレーを見て、自分を見にきてくれるファンのために精一杯のプレーをしようとする松井選手の姿があったように感じましたし、ファンに対する誠実さが誰よりもあるからこそ松井選手はファンから愛されるのではないかと思いました。一日でも早い復帰を期待したいと思います。