うまくは言えないけど

日々思う事をとりとめもなく書いています

めがね

2007年10月30日 | 日記
映画「めがね」を見てきました。

誘われたので行く事にしたのですが、なんとも不思議な映画でした。いろいろと気になる事が多くボクはなかなか映画の世界に入り込めませんでした。つかみどころのないふわふわとした映画で「なぜ」とか「何」とか理由や背景をもとめようとすると全く楽しめない映画だと思います。

主人公を含め中心となる5人はほとんど何者か分かりません。一応宿屋の主人だとか高校の先生という設定はありますが、なぜこの島にやってきたかとかは分かりません。そういう事にはほとんど触れず(触れても解決せず)物語は進みます。

でも面白くなかったかと言うとそんな事はありませんでした。主題?以外に楽しめるところが多かったからです。主人公が訪れる宿屋で飼われている犬が可愛いのです。最近めっきり見る事が少なくなった雑種でとぼけた感じがいい味を出していました。また、ロケ地は与論島だったようですが、やはり景色は良かったです。白い砂浜や青い海はやはり美しいと思いました。

そして一番は所々で出てくる食事のシーンです。朝食のシーンなどは突飛なものは、一つ一つは普通のものだけどそれを丁寧に作って盛りつけるとものすごいごちそうになって、ほんと食べてみたいものばかりでした。なかには大きなエビを食べたり、バーベキューしたりと豪華な食事もあるのですが、大半はお金がものすごくかかっているわけではないけど、こういう食事が毎日できたらなというような贅沢な食事が続きます。

そして物語の重要なキーワードの一つもたいまさこさんの作るかき氷も美味しそうでした。たっぷりの小豆としろみつだけでできた氷は映画を見ていると無性に食べたくなりました。映画に出ているようなふわふわの氷が作れる手動のかき氷機がほしいです。ホームページにはレシピも載っているので作ってみようかとも思います。

どうやって楽しむかは観る人次第といった感じで、なかなか面白い映画でした。今度はかもめ食堂もみたくなりました。

映画「めがね」オリジナル・サウンドトラック
大貫妙子,サントラ
バップ

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もういい

2007年10月26日 | スポーツ
協栄ジム、亀田家処分を発表…興毅は会見で「深く反省」(読売新聞) - goo ニュース

亀田興毅選手と会長が記者会見をしました。少し遅刻しましたが、一人でやってきました。全部は見れませんでしたが、興毅選手は最後まで全部質問には答えるといった姿勢が感じられた会見でした。ただ、会長は25日に行われる予定だった興毅選手の試合のキャンセルの理由などを説明しましたが、ジムの会長としては責任逃れ(悪いのは全て亀田家)のようにしか聞こえませんでした。

父親は出席しませんでしたが、ボクシング界から身を引くという事ですし仕方がないと思います。それにこの間のような会見ならしない方がいいでしょう。ボクは別に父親が悪いと思っていないならそれでもいいと思っています。人それぞれの感覚ですし、その人の心の中までは他人がどうこう言えません。それが社会的に許されないのであれば今回のように制裁を受ければいいと思います。

会見は厳しい質問が飛びました。反則の指示について、父親が会見に出ない理由、今までのパフォーマンスについて、対戦相手が弱かったんじゃないかとか、大毅選手の反則についてなど様々な質問が投げかけられました。

全体的にしつこい質問が続きました。その中でもどうも一人ひどくしつこい質問をする記者がいました。記者は世間の代表で正義の味方気取りかもしれませんが、本心はなんとか興毅選手の口から反則を指示したと認めさせたいといういやらしさが伝わってきました。

ボクは昔からマスコミの質問が嫌いでした。今回に限らず謝罪会見などするとあんたが被害者かというような言い方で質問する態度に勘違いを感じていました。報道の自由かもしれませんが、自由は義務を果たした人にだけ許されるものだと思います。謝罪会見としても別に記者の質問に答える義務はありません。だから相手に答えてもらっているという事を忘れてはいけないと思います。

それに謝罪する方(今回で言えば興毅選手)は顔をさらして矢面に立っているのです。それに対して偉そうに質問する記者は誰かもどんな顔かも分かりません。これでは不公平な気がします。せめて政治の会見のように質問の前にどこの誰かを名乗るくらいは必要ではないかと思います。

そうすれば誰がどういう言い方でどんな質問をしたかが分かります。前回の父親の会見の態度はほめられたものではないかもしれませんが、今回質問した記者も結構ひどかったように思います。

それでも興毅選手は言葉に詰まりながらもきちんと答えようとしていました。ボクは一応これで家族が会見したし、内藤選手も謝罪を受け入れてたのだからもういいと思います。いまさら興毅選手の口から父親が反則を指示したかどうかを言わせても意味がないように思います。処分も受けて謝罪もしているのですから今後が大切でしょう。

会見では父親の事を「世間では悪く思われているかもしれないけれど、自分たちには世界一の父親と思っている」「親子の関係はこれからも変わらない」でもボクシングに関しては「これからは自分の力でがんばっていきたいと」と語っていました。全部本心だと思いました。

そして「大毅選手の復活を願っている」事や「兄弟で新しい亀田スタイルをつくる」「また明るくなってファンの期待に応える」など今後の気持ちも語っていました。今はこれで十分でしょう。後はこれから亀田家がどう行動するかだけだと思います。

まわりの愛情

2007年10月25日 | 本のはなし
ホームレス中学生
麒麟・田村裕
ワニブックス

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麒麟・田村くんの「ホームレス中学生」を読みました。

正直なところそれほど興味を持っていませんでした。基本的に貧乏エピソードの本だと思っていたし、それなら結構あちこちで聞いていたのでわざわざ読むほどでもないかなと思っていました。それでも40万部や60万部などと景気のいい話が聞こえてくるので、まあ機会があれば読んでもいいかなくらいでした。

それがたまたま読む機会ができたので、軽い気持ちで読み始めました。読み始めると父親からの「解散」宣言やウンコの神様の話など聞いた事がある話で、しかも文体も話し言葉のような感じだったので気軽に読み進めていました。

しかし友人の家にお世話になるあたりから徐々に引き込まれて、母親との思い出話になると止められなくなってしまいました。確かに家がなくなって悲惨なんだけど、それによってどんどん周りが助けてくれて乗り越えられたり、人のやさしさを強く感じられたりする話は心が温まります。

そして田村くんの母親への想いを初めてしりました。テレビでは母親の話をしているのを見た事がなく、そういえばお母さんは解散の時どうしていたのかなくらいに思っていました。そのお母さんがどういう方でどれだけ田村くんや家族の事を大切に思っていたか、また家族がどれだけお母さんの事を大切に思っていたかという話は涙感動しました。

なぜ田村くんが「解散」を宣言したような父親を恨み言も言わずに探していたのかも分かりました。よく考えれば兄姉もまだまだ子どもだったのに末っ子の田村くんの為にどれだけ無理してがんばったかも分かりました。かなり悲惨な上京だったにもかかわらず、ぐれる事も落ちぶれる事もなく乗り越えてこれたのは家族をはじめ多くの人の愛情があったからなんだなと思いました。

最後の母親への手紙は涙が止まりませんでした。田村くんの人柄や人の温かさが伝わってくるいい本でした。

復活と引退

2007年10月22日 | スポーツ
健在!投げた~39歳トルネ~ド野茂!(スポーツニッポン) - goo ニュース

最近全然話を聞かなかった野茂投手が復活登板したそうです。ベネズエラのウインターリーグだそうですが、実に551日振りの実戦マウンドです。

右肘痛で手術していたそうで、全力投球できるようになったのも最近みたいなのでまだ様子見でしょうが、とりあえず1回を無失点におさえたようです。

39歳になった今でもトルネードは健在というのはすごいです。以前桑田投手が年を取るとだんだんひねる動作が難しくなるといっていました。それであまりひねらない状態でなげるフォームに変えたそうです。それはそれで状況にあったスタイルを模索するのも当然正しいと思います。

野茂投手はあれほど体に負担のかかるフォームを続けているのですから、もちろん練習の賜物でしょうが、いかに下半身が強いか驚かされます。それと同時にやはりトルネードは野茂選手のトレードマークですからまたその勇姿が見れるかもと思うとワクワクしてきます。また再びメジャーのマウンドにあがってほしいと思います。

野茂投手が復活に向けてがんばっていますが、日本では今年も多くの選手が引退を決めました。古田選手、佐々岡投手、田中幸雄選手など一流選手も引退するのですが、ボクが一番感慨深かったのは楽天の吉田豊彦投手の引退です。

吉田選手の引退を知らなかったボクはたまたまテレビで引退する選手の特集を見て知りました。その時の「まだまだ投げたい」と叫んで引退した吉田選手を見て泣きそうになってしまいました。

もともと南海ファンだったボクは1年しか南海のユニフォームを着ていないのに吉田選手のイメージはいまも南海の緑のユニフォームでした。今は少しフォームが変わったようでしたが、入団当初のピッチングフォームが好きでよくマネをしていた記憶があります。

ダイエーに変わってしまいどんどん南海の選手がいなくなって行く中阪神、近鉄、楽天と球団は変わってもがんばってる姿を応援していました。これで南海ホークス出身の現役選手は大道選手だけになるそうですが、ボクの中で大道選手はやはりダイエーの選手で気持ちの中では吉田選手の引退で南海がほんとに終わったんだなという気持ちになりした。

一時は二桁勝利も上げたほどの投手ですが、二軍落ちもし、自由契約も経験しそれでも現役にこだってやり抜いた姿勢はほんとかっこいいです。来季からはコーチとしてですががんばってほしいと思います。

優先座席

2007年10月18日 | 日記
阪急が「優先座席」を復活 “譲り合いの精神”挫折

阪急電車で優先座席が復活したそうです。「全席が優先座席」という考え方で電車内から優先座席を撤廃していたそうですが、実際には譲り合いがなく高齢者などから復活の要望があったそうです。

ボクもこの全席が優先座席という考えは賛成でわざわざそんなものを作る方がおかしいと思っています。実際優先座席だからといって席を譲っている人をあまり見た事がありません。ボクは基本的に優先座席にはなるべく座らないようにしていますが、譲る人は別にどこに座っていても譲るのではないでしょうか。

でも最近見た例では3人がけの席で大人の男性が一人座っていました。そこに小学生くらいの兄弟をつれたおばあさんが乗ってきました。すると小学生の兄弟は当たり前のように席にすわりパンかお菓子を食べ始めました。その前に荷物を持ったままおばあさんが立っていました。見かねた男性が席を譲って3人で座ったのですが、どうも釈然としませんでした。

ここで立つのは孫らしき小学生でしょう。この子たちを当たり前のように座らせてお菓子を食べさせているおばあさんに問題があると思います。ボクは席を譲ったときにお母さんやおばあさんでなく子どもを座らせたらものすごく嫌な気持ちになります。それにお年寄りも電車で並ばなかったり混んでても荷物をどけない、携帯電話で通話するなど問題のある人も結構多いと思います。

もちろん体が不自由な方やお年寄りに席を譲るのは当然だと思います。しかし、譲り合いであるならば譲られる側もお互いが気持ちよくなるようにしなくてはいけないと思います。だいたい優先座席を復活させたのもどれだけの苦情がきたのかもわかりませんからこれでモラルの低下を断じるのもどうかと思います。

阪急電車は携帯電話の電源OFF車両も実施していますが、あんまり効果はないように見えます。電源OFF車両を減らすようですし、こちらの方は駅員さんが注意しても過ぎたらまた話す人もいましたし、モラルのあまりの低さにあきらめたのかもしれません。確かに年々車内で携帯で会話する人は増えたと実感として感じます。

優先座席に関してはあまりにも問題があるなら優先ではなく専用座席もしくは専用車両を作るなりして別料金にする(もちろん優先座席にすわるべき人は免除)なんかもいいかもしれません。携帯電話は個人的には技術的に可能であれば、携帯電話し放題の車両と禁止の車両を作ればいいと思っています。そして携帯禁止の車両には電波が通じないように例えば妨害電波であるとかしたくてもできないシステムにすればいいと思っています。

電車は不特定多数の大人数が使用する交通機関です。もちろん長期的にみれば道徳教育の充実などが必要でしょうが、現時点で一人一人のモラルにたよるだけでは無理があると思います。なので残念ですが、システムとしてできるようにするしかないような気がします。