うまくは言えないけど

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風刺画

2006年02月10日 | 時事問題考
デンマークの新聞が導火線のついたターバンを巻いたマホメット(ムハンマド)を描いた風刺画を掲載し、イスラム社会から反発を受けているようです。

アナン国連事務総長も暴力による抗議は容認できないが、反発には理解を示しました。確かに抗議方法はとても肯定できるものではありません。しかし、他人の心のよりどころに対して土足で踏み込むような行為も肯定はできません。

中東という荒涼の大地で生き抜くためには、イスラム教という厳しい戒律と精神の支柱が必要だったでしょう。当然ながらテロが悪いのであって、イスラム教が悪い訳ではありません。なのにそのイスラム教の創始者を冒涜するのはとても表現の自由とはいえないと思います。

自由を語りたいのならそれに見合う見識や倫理観という義務が必ず必要だと思います。日本のマスコミもそうですが、表現の自由を何を語ってもいいと勘違いしているのではないでしょうか。もしキリストが人を攻撃しているような漫画を掲載されたら欧米人は表現の自由だから仕方ないよねというでしょうか。

テロだけが背景にあったわけではないでしょうが、だからといって許されるわけでもありません。教会を攻撃されて黙っているキリスト教徒はいないはずなのに、アメリカはモスクを攻撃してしまいました。互いを尊重する気持ちを持たない限り負の連鎖は止まらないように感じられます。早く謝罪し平和的な解決をしてほしいものです。