うまくは言えないけど

日々思う事をとりとめもなく書いています

村社会

2005年09月07日 | 時事問題考
昨日、非常事態が起こった時のアメリカと日本の違いを書きました。そして何が違うのか少し考えてみました。

確かに被害の範囲は全く違います。カトリーナは本州全体くらいの範囲に被害を及ぼしたようです。でも被害の規模はもしかしたら神戸の方が大きいかもしれません。では、アメリカと日本の違いは何なのでしょう。もちろん様々な理由があるでしょうが、ボクはアメリカの個人主義と日本の村社会の違いが大きいのではないかなと思っています。

アメリカでは個人主義で人との調和を考えるより、自分の主張をしっかりする事が正しい事だとされていると思います。一方日本は、村(グループ)全体の和を考えます。今、日本は主張する人と言わない(言えない)人と二極化しているように思いますが、やはり他人に気を使う事が大切だとは多くの人が思っていると思います。

村社会は一つの共同体ですから、金持ちな人も貧乏な人も、賢い人もそうでない人も、仕事や勉強ができる人もできない人も、みんなでやって行こうという社会だと思います。それはほんとに昔の集落はそうでしょうし、学校や少し前までの終身雇用の会社も村社会の象徴だとおもいます。

しかし、日本もこの10年ほどで大分変わってきたように思います。大企業であろうが、リストラや倒産があり、以前の終身雇用は大きく崩れました。正社員が減り、アルバイトなどのいつでもクビを切れる雇用形態が増えました。できる人にとっては能力主義になって、今までより力を発揮できるようになったのかもしれません。

それはいいところも悪いところもあると思います。ただ、弱者には優しくない社会になりつつあるとは思います。しかし、小学校の徒競走で横並びでゴールさせたりするのが象徴的ですが、上辺の平等には力を入れてられているようです。大人の社会では厳しい競争を強いているのに、子供にはその場をごまかすような平等ではきっと歪みが生まれると思います。

足が速い子供も遅い子供いて当たり前です。そんな事をして子供(もしくはその親)が喜ぶと考える人が出てきた事が問題だと思います。個性を声高に叫ぶなら、現状の自分(子供)を認める事から始めなくてはいけないと思います。それを理解した上で助け合えるようにしなくては意味がないように思います。

アメリカの言う個人主義は自分の事はまず自分で守らなくてはいけないと言う事だと思います。自分を主張するのだから、自分の事は自分でしろと言う事でしょう。今、日本もそういう方向に進んでいるように思います。小泉さんが盛んに言う小さな政府もその一つだと思います。ただ、今回のアメリカのように行き過ぎるとよくないのかもしれません。

自己主張は必要な事だと思います。しかし、相手の事を考えるのも大切な事だと思います。村社会が全てだめな訳ではないと思います。実際戦後50年くらいそれで経済は成長してきました。しかし、確かに経済は成長しましたが、人とのつながりが薄くなってきました。そのバランスが大きく崩れたから、社会がおかしくなっているのかもしれません。

どこかの政治家みたいにアメリカやヨーロッパを真似るのもいいですが、日本本来の良さも忘れないようにしてほしいと思います。それはボク自身も同じで、外国のいいところばかりに目を奪われて、日本人の良さを見失わないようにしたいと思います。みんなが日本や日本人の良さを再認識すれば、もしかすると今よりもっと住みやすい世の中になるのかもしれません。

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2 コメント

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thetsuraiさま (マーチ)
2005-09-07 20:58:08
MYブログの方に訪問ありがとうございます。



アメリカ人の自分の事はまず自分で守るというのは、今回は自然からよりも人から自分を守る?のが優先っていう印象を持ちました。

銃社会ですよね。

被災現場で撃ち合いなんて、日本ではあり得ない光景でした。

火事場泥棒は日本でもありますが、日本では「恥」に相当しますしね。



なかなか外国人には理解されない点もありますが、日本人の良さを見失わないようにしたいですね。
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助け合い (thetsurai)
2005-09-08 17:42:07
マーチさん、丁寧にありがとうございます。

略奪の映像は人間のだめな部分を見せつけられるようでつらいものがありした。ああいう非常事態に人間の本性が出るのだと思います。

アメリカが全て正しいわけではないという事だと思います。日本も何でも自分を卑下するのではく、いいところは胸を張ってほしいなと思います。
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