うまくは言えないけど

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無秩序

2005年09月06日 | 時事問題考
大型の台風14号が上陸しました。大きさだけで言えばあの「カトリーナ」と同規模だそうです。

カトリーナはニューオーリンズを中心にアメリカ南部に甚大な被害を与えたようです。助けを求める人々や、略奪をする人々の映像がテレビから流れてきます。あれがほんとに、世界一裕福な国と自負しているアメリカなのかと思うような惨状がです。くる前から大変な事になると言われていたにも関わらず、あの被害です。

避難場所には人が溢れ出し、その避難場所もかなりの劣悪な環境で冷房はもちろん物資も十分にわたってないようです。町には略奪や暴行が横行し、超法規的にしたのかもしれませんが略奪に警官が加わっていたりします。もちろん、非常事態ですから物資を分け与えるのはいいと思います。しかし、許可を取ったのか、物資を平等に配布したのかと言えばかなりあやしそうです。

治安や救助、復興のための州兵はイラクに行って全く足りない状態だそうです。カトリーナは、潰れない住宅を持てない、逃げるためのマイカーを持てない南部の貧困層を直撃してしまいました。そしてそういう人たちを助ける事ができない、助けないというのが、アメリカの一つの現実だと知らされました。

災害などの大規模な破壊があった場合、略奪や暴行はアメリカに限らずあるのだと思います。イラクでもありましたし、あって当たり前なのかもしれません。しかし、阪神淡路大震災の時は、そんなことありませんでした。略奪や暴行が全くなかったかどうは分かりません。ボクも震災当時、風評は色々と聞きました。

しかし、実際はみんなで助け合っていた印象が強いです。地震の数日後に自宅から自転車で三宮の市街地に行きました。自転車で被災した町中を走りましたが、怖い思いはほとんどしませんでした。確かに道の状態はひどくマウンテンバイクでないと走れない状態ではありました。でもそこには潰れた家はありましたが、潰されたお店や家は見ませんでした。

当時ボクは飲食店に勤めていました。店内は地震でめちゃくちゃになっていましたが、人に破壊されたという事はありませんでした。物資が足りないという事もありましたが、ボランティアの人が救援物資も待ってきてくれましたし、みんなで助け合って炊き出しなどをしていました。

ボクが勤めていたお店もですが、中華街のお店などみんな、水など色々な物が不足している中、もうけがない状態でも安く食べ物を提供していました。活気があって、ほんとに大変な状態だけど、人の事を思いやる気持ちは強かったと思います。この時の助け合いとアメリカとの違いが何なのか考えてみたいと思います。

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