ゴルフの行き先が曇ってきた原因は何だろうか。
2014年 最終論壇
法的処理の間違った処方箋
なぜ、消された9兆円を総括しないのか
悪徳弁護士糾弾!
ゴルフの世界は、ゴルファーがいてこそスポーツとしての意義が存在する。
ゴルファー不在ではゴルフの組織も団体も存在しない。
ゴルファーの激減を迎えた今日、ゴルフビジネス
そのものが危うい。
ゴルフ場経営が赤信号なのだ。
ゴルフ場経営が赤信号なのだ。
ゴルファーが集わないクラブは経営が成り立たない敷地面積が造成されているがゆえに、メガ―ソーラの対象物件になってしまった。いくら電力産業が望ましいとはいえ、ゴルフ界にとっては断腸の思いだ。ここには言い尽くせない不条理が浮かび上がる。経営が不振で法的処理の適応を受け、会員の預託金を犠牲にした第一点。さらに、法的処理のお陰で債務が大幅に消えたので会員の存在を無視して、第三者に譲渡して、前経営者は責任の回避において、極端な詐欺的行為でその場をぬけぬけとやり過ごす第2点。もちろん、会員たちの権利は表面だけでは守られた形であっても、実際は無視されている。加えて、第三者は前経営者が責任を負うべきで、自分には無いといい切り、クラブを解散し、メガソーラ設営会社に売却に余念がない第3点。第三者は数億円でゴルフコースをメガソーラ計画会社に売り逃げ、会員の権利と涙銭もなくなる。誰が考えても会員の預託金と権利が霧となって、マジックのように全財産が消滅する仕組み、不思議なゴルフ界の難破船としか言いようがない。
なぜ、そういう不条理が民主主義を第一とする国家で許されているのか、
なぜ、そういう不条理が民主主義を第一とする国家で許されているのか、
しっかり会員である弱者は、考えなければならない。この三点を論じる前に、先号で述べたように、ゴルフ場の法的処理が、間違った方向に走ったために、ゴルフ場の整理の中で、会員の預託金と権利が壊滅した結果を深読しなければ、総括にはならないのだ。ゴルフ場の90%以上の倒産は、会員の預託金の償還にかかわる事件である。会員が、総体的に、永久債を主軸として、預託金の回収を市場に委託したら、ゴルフ場の倒産は免れて、悲劇は、回避できたのだ。法的処理は、倒産であるから、善悪は別として、経営者も殺し、会員の息の根も止めた。では、金融債務などの問題は、どうすればよかったのか。銀行が主だから、基本的に倒産回避の談合を継続すれば、ほとんどのゴルフ倶楽部は安泰であったと断じる。会員総体が保証していけば、無理なく決められた債務の履行は実行されたであろうと思料する。
ゴルフ界が減速しているのは会員の預託金九兆円を壊滅させた原因と結果の影響である。
二度と今世紀において会員権の価値が膨張することはない。高い資金を調達してゴルフ会員権に預託したゴルファーが残ったのは思いも及ばぬ債務だけとなると、人生を犠牲にしたのも同然であり、再起するには時間とエネルギー不足だ。第二次世界大戦で悲惨をなめた日本は、根底の真実の総括をいまだにしていない。誠に総括をするのが下手な民族だ。故に、ゴルフ預託金壊滅事件など総括の看板にさえなっていない。つまり、ゴルフ経営者の総括もゴルフ場と会員の総括で、表裏の論議が燃えたという話はなんら聞かない。あるとすれば、太平洋クラブ倒産事件の表裏だけである。
総括の欠如が、国際的にも不信感をあおっているのは、誰の目にも一緒だ。間違った法的処理と残存の仕方が、ゴルフ界の神聖なスポーツからはみ出した原因である。そのために、ゴルフ世代の空洞化がみられ、ゴルフ界の衰退に不安視せざるを得ない状況にある。
(古賀 剛大)
(古賀 剛大)
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