英樹と遼
ギャラリーを失った太平洋マスターズ
観客が求めるのものは、バーデイ合戦ではない。
プロの技術を見に見ているのだ。
勘違いをしている日本のゴルフ
世界のトップグループに地位を固めた英樹は、今、世界の潮流に問題なく、自分のゴルフを確立して謙虚にこれからのゲームを視野に入れている。
英樹は、ワールドカップを日の丸を背負った戦うには、遼が最適であると遼を指名し、ワールドカップ、三度目の優勝を狙う。
以前は、カナダカップと言われた大会は、中村寅吉と孫氏と組んで、優勝したのが霞ケ関だった。第2回目の優勝は、丸山茂樹が伊沢を指名し、優勝した。
三度目の勝利を狙う日本は、USツアーの顔の二人が、名誉にかけて、オーストラリアでワールドカップを戦う。11月24日にテイーオフ、現地へスタッフが飛び込み、試合を追う。過去では、超一流の選手がその名を刻んできた。その第一人者は、タイガーであろう。アメリカの強さは、世界を席巻した。
英樹には、死角が見当たらない。会っても、見せないのが、英樹の強さだ。遼は、ツアーへ復帰し、手ごたえをつかみ取ったようだ。アイアンの切れが、よくなっている。パッテイングも問題はない。故障から、すぐに復帰して、上位にランクするには、生易しい仕業ではない。そういう観点から、遼のゴルフは、すごいといってもいいのだ。記者は、遼の時間は、しっかりあるので、焦る必要はない。引き出しに磨きをかけて、優勝をいつでもできる体と精神を備えてほしい。
英樹は、来年のマスターズが、ターゲットとして、今以上のレベルアップを目指している。太平洋クラブ選手権では、コースはやさしかったと言ってのけた。USツアーの選手であれば、だれでも、やさしいはずだ。太平洋クラブ、御殿場は、マチュアでも、バーデイが取れて、やさしいコースだから、プロの試合にしては、賞金を稼ぐには、絶好だ。しかし、パチンコ玉のように、入るグリーンや、プレシャーのかからないコースは、もう、日本のギャラリーは、飽き飽きしている。
プロの持てる腕が、いかんなく発揮されるコースでなければ、観客は減るばかりだ。太平洋は、初日も二日目も、英樹のゴルフを求めた人が、500人いただけで、三井住友の興業は、完全に終焉した。つまり、終わったのだ。最終日にしても、ガラガラで、興業が失敗したことを、太平洋クラブの不人気とともに癌が表に出た。
韓国の一流とも言えない選手が、上位を独占して、日本プロはどうしたんだ? 特に、賞金王が、予選落ちするなど、魅力ないツーは、死滅だ。今年、他界したデユーク石川が生きていたら、どんな辛辣な言葉が出たか、聞きたかった。まず、このゲームを、こき下ろしたには、異論がない。松山英樹の優勝で救われたとは言わない。最悪のトーナメントであったといったに違いない。解説の顔でった岩田禎夫を去ったから、言うのではないが、この試合は死滅したのだ。韓国オープンを見に来ているわけではない。