石川遼とUSツアー 3 明暗とマスコミの罪
タイガーにしてもマクロイにしても、世界ランクトップという位置にいて、フィールドを席巻してきた経緯が明白であり、当然アスリートゴルファーとして世界が認めるところである。日本のゴルフ界は、世界に遅れていることから、焦りが迫りすぎた結果、スターを誕生させないと、日本のゴルフの死を肌に感じてきた過去がある。片山晋呉やツアー3勝やプレシデントカップで大活躍の丸山茂樹では、世界の選手の台頭にすでに、幕内に居座るだけの力が失せていた。
そこへ、15歳の少年ゴルファーが、奇跡的に誕生、日本のゴルフの世界は、待ってましたとばかりに、救世主のごとく天井桟敷に押し上げ、腫れものを触るような気の使い方であった。遼の親父は、遼のお陰で、いや、俺のお陰でゴルフ界は、持っているんだとばかり、他人の批判や忠告は、無視しマスコミのベテランにさえ、自分から挨拶することはなかった。べテランの記者や関係者から、傲慢で不遜な親父として、軽蔑されたのは、遼にとってはマイナス要因であり、だれも助けなくなった環境にいささか、途惑っているのが本音だろう。
プロの世界でも、スポンサー第一主義であるから、彼らの主催するミニトーナメントにも、呼び寄せパンダの役を、遼に押し付け、若い勉強中で練習や技術研さんに熱中しなければならない大事な時に、無駄な時間とは言わないが、マクロイやファラーやマテオなどの同年輩に遅れをとったというのは,真実だ。
遼で生き返った5年間のゴルフ界、マスコミもスポンサーも、対抗できるスターを育成せずに、食いつくしてきた。20歳前後で、日本ツアー10勝したのだから、非凡な青年であるのは、間違いない。頭も悪くない、最初に時は、はきはき答えるインタビューは、かっての日本のプロゴルファーにない特別な感覚だ。
天井桟敷に住処をおくと、世間は喧騒になる。彼女が出来たとか、子供ができたとか、結婚とか、有名税を支払わらされるのが、常だ。遼の親父は、パナソニックをはじめ、スポンサーから30億円以上をため込んだとか、つまり、日本的批判の見解が表面化する。勝手に、スターに押し上げておきながら、マスコミの肴にされ、言いたいことをいわれ、遼は,途惑いを感じたに違いない。世間が、あまりわかっていない青年、遼をテーブルに乗せて論じるのは、彼が、USツアーで初優勝してからでは、遅すぎるというのか。国内の10勝は、マイナーリーグの10勝だ。USツアー1勝は、マイナーツアーの20勝に値するだろう。
タイガー75勝、ミケルソン 41勝、ともに円熟味のあるベテラン選手だ。それを見て育ったマクロイやファラーなどが追いかける絵図が今後の世界のゴルフだ。本来ならば、遼もこの世界に入れたかも知れない。無駄な時間を使いすぎた。
考えてみたら、遼は被害者なのかもしれない。人気が走りすぎ、実力が伴っていない。
男だから、女ができるだろう。あたり前のはなしだ。あなたたちでも、男女の世界は、文句はつけられまい。非凡なゴルフ青年、遼を、優等生にする必要はない。前記にもあるように、ツアー優勝まで、7年はかかる。長い目で見よう。余裕を与えてはどうか。今田も、時間をかけて、優勝している。しかし、7年間続いたシード権を失った。地獄である。遼も地獄を見るかもしれない。思い悩んで、ブラックホールの落ち込み、再起できない状態だけは、避けなければならない。
遼をあせらせては、ならないのだ。わけのわからい無責任のテレビや新聞報道は、今にも、優勝がるかのように、いまだに、遼をスター扱いにして、天井桟敷においておきたいと思っている。理由は、遼の行動が目的ではなく、まだ、遼で世間がついてくると勘違いしているのである。
週刊誌が報じた遼の親父の暴力事件や遼の無免許運転の後始末や、もろもろが、霧の中に、消えている。けじめ、をつけないで、事件を終始するとスポーツ界は、暗雲が漂う。
うつむいて、ゴルフを話す現在の遼、あなたは、どう思いますか。彼が、芸能界の人間ではないことを知ってほしいものだ。
今の遼の実力は、マイナー以上の選手ではない。だから、アスリートゴルファーとして、5年間、切磋琢磨、その後、2年のうち、ツアー優勝を狙わせる余裕が、われわれ、ゴルフ界の人間に必要なときである。
逃げたスポンサーが、復活することはない。
全国消費者国民運動連絡協議会
全国ゴルフ会員の権利を守る弁護士団シンポジューム
全国オンブズマン連絡会議
全国メデイア報道384社連絡会議
日本時事新聞社
太平洋クラブ被害者の会