goo blog サービス終了のお知らせ 

ファイト一発!税理士イワサの社長応援ブログ

税理士の岩佐孝彦が社長に“元気”と“勇気”をお届けするブログです。

見える化 ~ 記録するという習慣を考える

2006年10月13日 | お金の話
「記録する」ということは、大変重要です。

例えば、家計簿をつければ毎月の食事代がわかりますし、体重を記録すれば
自己のベスト体重もわかりますよね。

そして、会社経営で記録するということは、日々の経営における取引活動を記録
するという行為。つまり、会社経理における簿記ですね。

ただ経営の現場でよく見られる現実があります。
それは…

●経理はどうしても後回しにされがちであるということ。


経営の70%は、営業と商品開発です。

経理というのは、間違いなく経営のウエイトの中で低い。


だからといって、経理を後追い的なイメージだけで捉えてもらっては困るのです。

何故なら、経理を通じて得られることがあるから…
それは…


●現実を直視することができる


日々の経理をしっかりすることで、月次決算書として、会社の損益状況を
タイムリーに把握する。

それにより、自社が今どのくらい儲かっているのかを的確に見ることが
できるのです。

日本の税制上、決算書は構造的に税金を取るための数字がベースになっています。

つまり、決算書の数字は実際より構造上“厚化粧”になっている。

ですから、月次決算書の数字より実際は少し割り引いて考えて、現実を見た方が
いいでしょう。

私はよく顧問先にこう言っています。


●悲観的に準備して、楽観的に行動せよ!


プラス思考の大切さが経営の現場でよく言われます。

ただ経営者が持ち前のプラス思考一辺倒で行動したばかりに、お金の面で痛い目に
遭ったというケースを、私は今まで嫌というほど見てきました。

だから、経営者は、お金の面では悲観的に現実を常に見つめておくべきなのです。

経営の現実を見る判断材料として手っ取り早いのが、月次決算書であるわけですね。




●見える化

という言葉があります。

トヨタ自動車、キャノン等の超優良企業が取り入れている考え方です。

意味は、「目で見える管理」。

つまり、経営の現場の動きを全て目で見えるようにするということ。

トヨタを初めとする企業では、製造工程や商品開発に至るまで、全て「見える化」
の仕組みが導入されています。


トヨタまでいかなくても…

中小企業にとっての「見える化」の基本は、何といっても「月次決算書」!

つまり、自社が今どのくらい儲かっているかを毎月数字ベースでちゃんと知る
こと。

色んな経営者とお話していると、皆さん言われるのは、商品別・現場別など細かく
採算性を見たいということです。

しかし、月次決算体制がまともに出来ていないのに、そうしたレベルまで計数管理
を徹底させるのは土台無理な話です。

基礎体力もないのに、小学生がいきなり大学生になろうとしているようなもの
でしょうか。


会計事務所への記帳のアウトソーシング費用を節約するために、自社で経理入力
する体制にありながら、月次決算体制が完全に軌道に乗っていない状態に、
あなたの会社はなっていませんか?


漠然とどんぶり勘定で経営していたのでは絶対に「お金が残る経営」になりません。

「きちんと測定する」という習慣・体質を是非身につけましょう!

その基本中の基本というか、第一歩は月次決算体制ですよ。

日常業務に追われ、経理入力が遅れている会社さん、頑張って下さいね!



最新の画像もっと見る

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (F皮組)
2006-10-26 18:56:00
>日常業務に追われ、経理入力が遅れている会社さん、頑張って下さいね!



すみません・・・頑張ります。(笑)
返信する
F皮組さまへ (Unknown)
2006-11-01 16:01:05
F皮組さま、コメントありがとうございました。

経理入力、お忙しいと思いますが、首を長~くして
お待ちしております(笑)

よろしくお願いします!

返信する