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ファイト一発!税理士イワサの社長応援ブログ

税理士の岩佐孝彦が社長に“元気”と“勇気”をお届けするブログです。

己が心に笠着て暮らせ 《その2》

2006年10月12日 | 独り言
週末起業で有名な藤井孝一先生は、著書の中で次のようなニュアンスのことを
書かれています。


「私自身、自分への褒美として、モノを購入した時期があった。

 しかしながら、その挙句に、モノでは満足できない自分がいつもいることに
 気づいた。

 今の私にとって一番の褒美は、家族で行くことの出来る旅行などの時間だ。

 買ってみるとわかるものだが、ブランド物はそれを持っているという満足感を
 買っているにすぎない。

 そういう意味では、今は自分がブランドであると考えているので、自分で
 満足感を創造できる状態にある。
 
 だから、ブランド物を買う意味はないのだ… 」



「自分=ブランド」という言葉は大変共感できますね。


私は、会社には「目に見える資産」と「目に見えない資産」があると考えて
います。


●目に見える資産  … お金、人材(人財)

●目に見えない資産 … ブランド


特に中小企業の場合、ブランドは非常に重要です。

このブランドをいかに形成していくか。

いわゆるブランディング戦略が大変重要だと考えています。

だから、私は小手先のマーケティング技術だけ学んで、一時的に売上がアップ
しても、真の意味で「お金が残る経営モデル」は構築できないと考えて
います。

結局、ブランディングがうまくいかないと、低価格競争に巻き込まれるだけだから
です。

低価格路線では、単なる豊作貧乏…

いつも忙しいのに、お金は残らないということになるだけです。

値下げして潰れる会社はあっても、値上げして潰れた会社はないとも言われて
います。

我々のような税理士や経営コンサルタントのように、知恵や情報を商品とする者
は、出版や講演などでブランディング戦略を構築していかねばならない。

製造業や小売業も、マスコミ等のパブリシティ戦略により、ブランディングを
図る努力が必要である。

また、歯科医院は、医療法上の広告規制の対象外であるホームページを駆使して、
自費訴求型のホームページ&SEO対策を通じて、ブランディング戦略を構築する
必要があるのです。

今年4月の診療報酬改定により、歯科医院は軒並み収入ダウンと言われていますが、
ブランディング戦略がうまくいって、自費に強い医院になれば何も怖くない。


また、「自分=ブランド」という言葉を、こういう側面でも考えることが
出来ます。

人間、仮に今無一文になったとしても、ゼロから稼ぐ能力さえあれば、何も
怖くない。

究極的には、最大の富は自分自身の中にあるのです。

ですから、自分を磨くための投資は惜しまない。

ここでいう投資は、金銭的な意味だけでなく、時間的な意味も含めての話です。

よく言われるのは、今の努力は5年後には必ず返ってくる。

裏を返せば、今成功している人は、やはり5年前から努力をしていたということ
です。

だからこそ「己の心に笠着て暮らせ」という精神で、過剰な物欲はセーブして、
経営者は自己成長のための投資を惜しまないという姿勢が大切だと思うのだが…


フェラーリ好きのあの社長。

いくら言って聞かせても、わかってくれないんだけど、ちゃんとわかってくれる日
はいつになったら訪れるのだろう…

ああ、憂鬱…(笑)





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