tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

「ガストロノミーツーリズム」(食を求めて旅をする)シンポで、大いに語る!

2023年01月29日 | 観光にまつわるエトセトラ
得がたい経験をした。昨日(2023.1.28)、奈良県コンベンションセンター(奈良市三条大路1丁目691-1)2階「天平ホール」で、「ガストロノミーツーリズム&食文化を語るシンポジウム」が開催された(13:30~15:00)。登壇したのは、門上武司さん(フードコラムニスト)、浅草・緑泉寺の青江覚峰住職(料理僧)と私、MCは南かおりさんだった。いずれ詳しく紹介するが、ざっとした内容は以下の通りだ。

冒頭15分は門上さんの基調講演だった。ガストロノミーツーリズムとは「その土地の食文化に触れることを目的としたツーリズム」で、いわば「食を求めて旅をする」こと。「食材、食習慣、調理、郷土料理、歴史など、さまざまな観点から食を楽しむことが主な内容」と言う。

門上さんが注目する奈良県内のレストランは、「TRATTORIA piano」、「LA TRACE」、「中國菜 奈良町 枸杞(くこ)」、「KOMFORTA」(いずれも奈良市)、「communico」(生駒市)、「Da terra」(明日香村)。いずれも地元の食材を使い、斬新な料理に仕立て上げているレストランだ。

ディスカッションに入り、私は「その土地の『風土』を反映した『Food』を味わうのが、ガストロノミーツーリズムです」と申し上げた。風土とFoodをかけているのである。そして「志賀直哉が『食ひものはうまい物のない所だ』と書いたのは85年も前のこと。今は全く気にする必要はない」とも。

私が紹介した地元飲食店と料理は、春日荷茶屋(にないぢゃや=春日大社境内)の「万葉粥」、旬菜ひより(ならまち)の「ならまち鍋」(野菜の蒸し物)と「自家製わらび餅」、奈良パークホテルの「天平の宴」、ホテルリガーレ春日野の「奈良の都のワンプレートランチ」、信貴山玉蔵院の「精進料理」。あとはアコルドゥとLega'(葛城市)。

青江住職の「お寺ごはん」(手作りできる精進料理)や「暗闇ごはん」の話も、興味深かった。「ガストロノミーツーリズム」は県が力を入れているが、まだまだ県内・県民に浸透しているとは言えない。「新しい旅のカタチ」として、推進してまいりたい。

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