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大安寺で秘仏・馬頭観音の特別開扉、3月31日(水)まで!/毎日新聞「やまと百寺参り」第88回

2021年03月05日 | やまと百寺参り(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は『奈良百寺巡礼』(京阪奈新書)の刊行を記念して毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまと百寺参り」を連載している。今年(2021年)2月11日に掲載されたのは「往年の大寺院 実感を/大安寺(奈良市)」、執筆されたのは奈良市在住で同会ガイドグループで活動する石田一雄さんだった。
※写真は大安寺の西塔跡に残る心礎

今年は622年に亡くなった聖徳太子1400年御遠忌(ごおんき)の年。大安寺の起源は聖徳太子が創建したという「熊凝精舎(くまごりしょうじゃ)」なので、立派な「太子ゆかりの寺」である。なお3月1日(月)からは同寺の嘶堂(いななきどう)で、恒例の「春期特別拝観 秘仏馬頭(ばとう)観音立像特別開扉」が開催されている(3月31日まで 500円)。土日祝日は「ナント・なら応援団」(南都銀行OBによるボランティアガイド団体)がガイドを務めている。では記事全文を紹介する。

大安寺は、聖徳太子が創建した熊凝精舎(くまごりしょうじゃ)が始まりと伝えられ、舒明天皇がわが国初の官寺として百済大寺を建立、その後の移転・改名を経て、平城京遷都に伴い現在の地に建立されました。境内面積は15町(約25万平方㍍)と現在の約25倍もある壮大な大伽藍(がらん)でした。旧境内全体が国史跡に指定されています。

旧境内の北端にあるのが、杉山古墳です。寺から北へ徒歩約5分、毎週火・木・土・日曜日に入口が無料開園されています。5世紀中ごろの前方後円墳で全長110㍍、もとは145㍍あったようです。墳丘に登れば四方に眺望が広がります。古墳内に6基あった瓦窯の1基が復元展示されています。

南端にあるのが、東西両塔跡です。寺から南へ徒歩約3分、東塔跡には、一辺21㍍の巨大な基壇が復元されています。西塔跡には、割ろうとした痕跡のある直径約2・6㍍の心礎(しんそ 礎石)が残っています。ここに巨大な七重塔が並び立っていたと想像してみてください。大安寺を訪れた際には、杉山古墳と東西両塔跡に足を延ばして、往年の大伽藍を実感してみてはいかがでしょうか。(奈良まほろばソムリエの会会員 石田一雄)

(宗 派)高野山真言宗
(住 所)奈良市大安寺2の18の1
(電 話)0742・61・6312
(交 通)JR・近鉄奈良駅からバス「大安寺」下車 徒歩約10分
(拝 観)9~17時 400円(特別拝観期は500円)
(駐車場)有(無料)


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