写真は、天正期の大坂城を130分の1の模型で再現したものである。金曜(7/7)の夜、旧知のNくんのご実家で見せていただいた。
天守閣や櫓(やぐら)の細部はもちろん、漆塗りの塀や石垣の形にまでこだわり、ライトアップもできる。制作は古建築模型制作で著名な(株)さんけい(本社:京都市右京区)。この写真はNくんに送っていただいたものだ(南南東方向。撮影は同社)。※(株)さんけいの公式ホームページhttp://www.m-sankei.co.jp/
同社はこの模型の制作工程をブログで公開していたので、その過程の逐一を知ることができる(依頼主の「南都」は、Nくんのニックネーム)。
※メイキングthe大坂城http://blog.livedoor.jp/making_osaka_castle/
大坂城の棟梁は法隆寺大工の中井正吉で、使用された木材は吉野ヒノキだったというから、奈良とも縁が深い。そういえば、櫓は何だか奈良のお寺に似ている。
正吉の長男正清は家康に召し抱えられ、二条城、江戸城、名古屋城、日光東照宮などの建築を担当している。日本の木造建築史において奈良の匠の技は、白鳳・天平期だけでなく、安土桃山から江戸時代にまで大きな影響を及ぼしているのだ。
この模型、部屋の電灯を消して下からライトアップすると、見事に天守閣が浮き出る。あいにくの曇り空で外に星は出ていなかったが、天正期の七夕の日にタイムスリップしたような、幻想的なひとときだった。Nくん、貴重な体験をどうも有難う。
天守閣や櫓(やぐら)の細部はもちろん、漆塗りの塀や石垣の形にまでこだわり、ライトアップもできる。制作は古建築模型制作で著名な(株)さんけい(本社:京都市右京区)。この写真はNくんに送っていただいたものだ(南南東方向。撮影は同社)。※(株)さんけいの公式ホームページhttp://www.m-sankei.co.jp/
同社はこの模型の制作工程をブログで公開していたので、その過程の逐一を知ることができる(依頼主の「南都」は、Nくんのニックネーム)。
※メイキングthe大坂城http://blog.livedoor.jp/making_osaka_castle/
大坂城の棟梁は法隆寺大工の中井正吉で、使用された木材は吉野ヒノキだったというから、奈良とも縁が深い。そういえば、櫓は何だか奈良のお寺に似ている。
正吉の長男正清は家康に召し抱えられ、二条城、江戸城、名古屋城、日光東照宮などの建築を担当している。日本の木造建築史において奈良の匠の技は、白鳳・天平期だけでなく、安土桃山から江戸時代にまで大きな影響を及ぼしているのだ。
この模型、部屋の電灯を消して下からライトアップすると、見事に天守閣が浮き出る。あいにくの曇り空で外に星は出ていなかったが、天正期の七夕の日にタイムスリップしたような、幻想的なひとときだった。Nくん、貴重な体験をどうも有難う。
国内最初の本格城郭建築であった奈良多聞城天守が信長時代の二条城に移築されたり、大和大納言秀長の郡山城天守が家康の二条城に移築されたりと奈良の建造物は評価が高かったようです。この時代の巨大建造物では、城郭はほとんど残っていませんが、金峰山寺の蔵王堂は秀頼寄進でりっぱに残っていますね。柱も梁もすごい迫力です。
奈良は奥が深いです。もっと勉強しなければ。南都さん、これからもご教示下さい。