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tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

万博も開幕し、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

和食と中華のいいとこ取り!和華食「春暁(しゅんぎょう)」(「ホテル日航奈良」北)

2025年02月17日 | グルメガイド
うーん、これには驚いた。新感覚の中華料理と言えば、良いのだろうか。ご店主の池田誠さんは、もともと東向商店街の「チャイナダイニング飛天」の総料理長を長らくお務めになり、その後、富雄(とりみ通り)の「飛天誠華」に移られ、そこで2022年版のミシュランガイド奈良にも掲載された。お店のHP「料理長の紹介」には、
※トップ写真は、倭鴨(やまとがも)の自家製釜焼き。剛速球ど真ん中!


お店のエントランス。この写真と次の写真は、ミシュランのHPから拝借した


店内の様子

池田 誠 Makoto Ikeda
「温故知新」の精神を大切にしながらその枠にとらわれない新しい感覚を盛り込み、食材・産地・技法など常に良いものを提供できるよう追求しております。ひと皿ごとに「季節やテーマを感じられる中華懐石料理」というコンセプトの元、皆さまに感動を与えるお料理をご用意しております。皆さまのご来店、心よりお待ちしております。



ご店主の池田誠さん。この写真と次の写真は、お店のHPから拝借

「飛天誠華」の誠は池田さんのお名前、華は中華だったのだ。池田さんは2023年8月、「飛天誠華」をたたみ、同年10月にこの「春暁」(奈良市大宮町1丁目4-12 Aristoビル1F)をオープンされた。春暁は、2024年版のミシュランガイド奈良にも掲載されている(セレクテッドレストラン)。


個室の様子

『春暁』と言えば、唐の詩人・孟浩然が詠んだ五言絶句で、冒頭の句は「春眠不覚暁」。お店のHPには〈華やかな中国の文化と、奈良のゆったりと流れる時間と四季を「春眠 暁を覚えず」(寝過ごすくらいゆっくりする)の気持ちで「春暁」の和華食をお楽しみください〉〈和と中華の融合「和華食」をテーマにしています。中華の技法を使い、奈良でとれた素材の味を活かし、食卓にアートのような料理を紡ぎ出します〉とある。奈良グルメ図鑑には、このように紹介されていた。


ミシュランにも選ばれた富雄の “飛天誠華“(ビル解体のため閉店)がJR奈良駅徒歩3分の場所に移転、リニューアル。ひと皿ごとに「季節やテーマを感じられる中華懐石料理」がコンセプト。和の要素も取り入れた創作中華料理はコース(要予約)のみで提供される。1階はゆったりとしたテーブル席、2階は宴会も可能な大広間、3階には宿泊施設も備える。



奈良まほろばソムリエの会の女性会員さんから「ここはおいしいですよ、ぜひ行ってみてください」という情報をいただいて、先日(2025.2.8)、友人のKさんと2人で訪ねた。


伊勢海老は生きていた!

予約しておいたのは、税サ込み@19,800円の「スペシャルコース」。お店のHPには、〈その日に入荷した高級食材をふんだんに使用したシェフお任せのプレミアムコース〉とある。以下、出てきた順に、この日の料理を紹介する。



最初にスープ(ダシ)が出てきて、驚いた。このお店はHPに〈調味料へのこだわり 化学調味料は一切使わず、倭に伝わる"古来の調味料"を使用しております〉とあるので、ダシには自信を持っておられるのだ。


「大和の前菜6種盛り」2人前)が、こんな黒檀の木枠に載って出てきた。数えると7種だった!





他にも〈食材へのこだわり 料理長が自ら農家を訪れて選び抜いた"大和野菜" 奈良の素材を通じて中華料理の技法で奈良中華を表現いたします〉〈食器へのこだわり 奈良市の伝統工芸 "赤膚焼"の器 当店の器は奈良市の伝統工芸である"赤膚焼"の器を使用しています〉。


キュウリを器に細工していた




こんなお皿!アンティーク調の銀器で、エンボスも、とてもきれいだ


前菜は、ここまで

前菜の次は「東大寺二月堂の糊こぼし椿のお刺身」。本物のツバキではなく、雪中椿に見立てた刺身が出てきた。これは凝っている!


雪中椿に見立てたお刺身



そしてお次は「倭鴨(やまとがも)の自家製釜焼き 北京ダック風」(=トップ写真)。御所市の鴨重(かもじゅう)さんの倭鴨(合鴨)を北京ダック(アヒル)風に焼いたものだが、今までいただいた北京ダックの中で、これが一番おいしかった!






これも、きれいなお皿だ!

次の料理は「飛鳥古代米と鮑(あわび)ステーキの気仙沼フカヒレ煮」。フカヒレスープに、古代米とアワビと投入した料理で、これがおいしくないわけがない!



次に出てきたのが、「奈良の蘇(そ)とズワイガニの焼物」。一般のカニグラタンはホワイトソースを使うが、こちらは古代のチーズといわれる「蘇」に、カニの身を練り込んでいる。



次は「奈良町の近藤豆腐と古都華海鮮すり身の上湯(シャンタン)かけ」。近藤豆腐店の豆腐に海鮮すり身を混ぜ(すり身豆腐)、麺のように押し出したものを上湯(一番ダシ)スープに浸したものだとは分かるが、「古都華」が分からない。まさかイチゴが入っている訳ではないし…。謎ではあるが、おいしい逸品だった。



次は「ヤマトポーク バラ肉とヤマトポーク ロース肉の酢豚」。こんなにきれいなお皿に載せられると、酢豚の感じがしない。



次は「奈良のヒノヒカリ米と伊勢海老と春雨の炒め物」。最初に出てきた伊勢海老が、こんな逸品になって出てきた。



次は「奈良饅頭」。奈良で奈良饅頭といえば、林(りん)神社(漢国神社)の饅頭祭りで提供される薯蕷(上用)饅頭のことだが、これは違った。



最後のデザートも、こんなに楽しい!





徹頭徹尾というか、最初から最後まで、選び抜かれた食材を超絶技巧で調理され、凝った食器に載って出てくる。こんな楽しい食事は初めてだ。まさに芸術作品のオンパレード! 池田シェフ、ごちそうさまでした、またお邪魔いたします。皆さんも予約して、ぜひお訪ねください!
※食べログは、こちら
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